【幻獣絵日記】045
私は一度だけ流れ星を見たことがある。
就職活動中のこと。第一希望だった会社に、最終面接まで進むことができた。
その最終面接の前日に一筋の流れ星を見た。これは明日の面接が上手くいく前触れに違いない...!と思った。
しかし、結果は無残なもので、私の手元に残ったのは簡素なお祈りメールだけだった。
その後、今の会社に内定が決まったから良かったものの、流れ星に辛い思い出が紐づいてしまっているのが、心苦しい。
この子は流星群を起こす幻獣らしい。
いつも宇宙を飛び回っている。年に数回、地球に近づくことがあり、そのとき体から大量の流れ星をまき散らしてくのだとか。
この子の起こす流星群に、ぜひ遭遇してみたいものだ。そして流れ星にまつわる記憶を良いものに塗り替えられたら、と思う...
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