ひとつの役割
わたくし、仕事の傍ら別の役割を担っていました。
それは
労働組合の非専従役員
です。
いまいち古いとか意味無いとか思ってる方もいるかもしれませんが、今のこの時代だからこそということも言えるかもしれません。
存在意義は会社・箇所それぞれですが、私が属する労働組合は大手企業の社内労組です。
大手社内労組になりますと、会社の言いなり・御用組合と言われたりもしますが、私のところは極めて重要なセーフティーネットになっています。
賃金下げるにも、リストラするにも、組合を納得させるだけの材料を会社は用意しなければなりません。
すなわち簡単にはできないということです。
一方で組合も会社に異常な要求はしません。
雇用の維持は会社の存続が前提ですので。
そんな大手企業の社内労組の役員を6年務めて先日その役割を降りました。
私が労働組合役員になったきっかけは、前職での悔しく辛い思い出があったからでした。
2006年、当時22歳の私はいろいろな事情があってフリーター生活でした。(まぁそこでサッカーと出会ってる訳ですがフリーターであることに変わりはないわけで)
そろそろ正規雇用を考えないとと思い、その瞬間はご縁があった家電量販店に就職します。
ですが、今考えれば違法なみなし労働、そしてパワハラを受けます。
その会社は、入社3ヶ月弱で突然「退職届」を半ば叩きつける形で退職しました。
もうそんな思いはしたくないという、それだけで労働組合役員になります。
その後、会社の再編に伴う転籍を2度、組合組織の分割と統合を3度経験しました。
ほぼ同じ事業グループ・同じような仕事しかしていないもので、組織の統合する度に色々な思考・出自・経験・立場がある方の話が聞けたことは大きな財産でした。
また、会社と交渉するにあたって、前提となる経営数値を読むという経験も大きな財産となりました。
非専従の組合役員は、時間は取られましたが、得るものが大きかった。
そう感じています。
1度、出来れば若手から中堅クラスの年齢のうちにこういう経験はしておいた方がいいと、私は思います。
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