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VTuberプロジェクト「ぶいせん」来てくれ、というか今まさに来てるっていう話

 本記事からおよそ11か月前、「新興VTuberプロジェクト『ぶいせん』が来るかも、というか来てくれっていう話」という記事を書きました。

 今回はその「ぶいせん」が今まさに“来てる”というお話と、個人的に感心した点に関するお話です(メインは後者)。

VTuberプロジェクト「ぶいせん」とは?

 ぶいせんは「朝ノ姉妹ぷろじぇくと」の企画・運営を手がけるノリ氏が個人で立ち上げたVTuberプロジェクト。2021年3月末にデビューした一期生4人を筆頭に、2022年3月現在でメンバー11名のプロジェクトにまで成長しています。

 ぶいせんの成り立ちや仕組み、簡単なメンバー紹介はノリ氏自身が動画を上げているので、興味がある人はぜひ。

一年弱の停滞→突然のバズ

 そのぶいせんですが、なにせ競争の激しいVTuber業界、一期生デビューから一年弱を経ても全体的に伸び悩んでいました。

 そんななか、2022年2月下旬に転機が訪れます。ぶいせんメンバーの一人、花ノ木まる(2021年11月デビュー)の視聴者参加型ゲーム配信に、界隈トップ集団・ホロライブの星街すいせいがいち対戦者として参加。それをきっかけにチャンネル登録者数が爆増したのです(いわゆる“バズ”)。

 このあたりの経緯は下記のnote記事が丁寧にまとめています。

注目はバズった後の対応

 この一連のできごとで個人的に注目したいのは、きっかけとなる星街すいせい来訪後の対応です。具体的には以下の2つが挙げられます。

対応その1:自作の切り抜き動画を作る

 花ノ木まるのチャンネル登録者数増の直接のきっかけは、星街すいせいが自身の配信で言及したことなのは間違いありません。

 が、実際のユーザー流入元としては星街すいせい本人の配信より、第三者による切り抜き動画のほうが大きいとみています(データを取っていないので肌感でしかありませんが……)。

 なお、該当する切り抜き動画は権利問題があるので紹介しませんが、探せばすぐに出てくると思います。

 ともあれ、すでに強力なユーザー流入元がある状態でしたが、花ノ木まるはそこで手を抜くことなく、自身で切り抜き動画を作り、自分のチャンネルに投稿しています(切り抜き動画制作は同じぶいせんメンバーの久良栖メイト)。

 自家製の切り抜き動画は資産になりますし、ファン側からしても自家製であればなんの気兼ねもなく見られる&他人におすすめできるメリットがあります。

対応その2:ぶいせん全体でのフォロー

 さらに花ノ木まるの配信では件のバズ後、他のメンバー紹介を兼ねた雑談配信を行ったり、それまで発信の少なかったぶいせん公式Twitterアカウントが各メンバーの配信スケジュールを定期的にツイートするようになったりしています。

 こうした対応により、花ノ木まる本人だけでなく、ぶいせん全体にバズの効果をおよぼし、利益の最大化を図っている点がすばらしいです。

「バズったとき」のベストプラクティス

 いわゆる“バズ”については「いかにバズらせるかよりも『バズったときにどう動くか』のほうが重要」だと言われます。実際、バズを狙って作ることは非常に難しいですし。

 そういう意味で、今回の一連のできごとは「バズったときの適切な対応」のベストプラクティスになっていると思います。

 同じようなことが今後また起こる可能性は高くはないと思いますが、もしそのような機会が訪れたときは、今回の事例を活かしてまたチャンスをつかんでほしいですね(これはぶいせんだけでなく、すべてのVTuberにあてはまることですが)。

(蛇足)

 前回の記事でも書いたのですが、個人的にプロジェクト自体の継続・成長を望んでいるので、ぶいせんプロジェクト全体を応援できる仕組みがあるといいなあと(気持ちだけでなく金銭 or 労力面でも)。

 あと、屋敷シエルはフランス語での配信もやってください(完全に個人的趣味)。

※サムネ画像はぶいせん公式YouTube動画から引用

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