個人的に気になったXR関連ニュース(2022年5月第3週)
※2022/5/15~5/21。下に行くほど古い記事になります。
クアルコム、ARスマートビューワーの新リファレンスデザインを発表
昨年2月のリファレンスモデル発表以来2度目のリファレンスモデル公開。前回からはSoCの変更(Snapdragon XR1→XR2)・無線化・わずかな薄型化などが図られています。
前回のリファレンスモデルは今のところあまり活用されてないようですが(LenovoのThink Reality A3くらい?)、新モデルはいろいろとスペックアップしているので、このリファレンスモデルに沿った製品が今後登場するかもしれません。
海外VRアトラクション企業、バックパックPC型からスタンドアロン型VRデバイスへ移行
オーストラリアの施設型VRエンタメ(LBE VR)企業、Zero Latencyのお話。地味ながら結構重要なニュースなのではないかと。ちなみに採用されるデバイスはVive Focus 3とのこと。
スタンドアロン型VRHMDの高性能化とデータ通信環境の進歩で、施設型VRエンタメもより遊びやすくなりそうです(今はまだ状況が悪いですが)。デバイスのコスト等も考えるとプレイ料金も下がる可能性がありますし、よい流れなのではないかと。
ただ、ごついデバイスを装備したほうがVR施設で遊んでいる感もあるので、そのへんは周辺機器(銃型コントローラーなど)の充実で代替することになるのではないかと予測します。
VRChat、SDKのアップデートを告知
オープンベータ版として配布も始まっています。新機能は総じて開発環境のバージョン管理やプロジェクト管理を効率化するものになっています。先日の「Avatar Dynamics」といい、順調にアップデートが進んでいるように見えます。
が、クリエイターではなく一般利用ユーザーとしては、UI/UXのほうにもそろそろ力を入れて欲しいというのが正直なところ。PCデスクトップモードのUI改善、アバターアップロード作業の簡易化、動作環境の改善(要求スペックの引き下げ)、日本語ローカライズなどなど……。
もちろん運営サイドにも優先順位はあるでしょうが、今はまだ「クリエイター優先」の段階なんでしょうか。
音声変換ソフト「Seiren Voice」リリース
リアルタイムボイスチェンジャーやテキスト読み上げとはまた違ったアプローチの音声ソフト「Seiren Voice」。要求スペックの高さ(NVIDIAのGPU必須)やリアルタイム変換ではないことなど、万人向けではありませんが、編集動画のナレーションなど、用途にハマればよい選択肢になるのかなと。あとは追加のボイスパックがどれくらいの頻度で出るかがカギでしょうか。
なお、製品版発売に合わせた記事がDTMステーションに上がっているので興味がある人は要チェックかと。
KDDI、300万円のVRレーシングシムセットを販売
このお値段と構成からすると個人向けメインということはないでしょうが、VRエンタメ施設向けだと考えるとVRヘッドセットにReverb G2というのはどうなんだろう、という気も。
マイクロソフト、Babylon.js 5.0を正式リリース
5月上旬の情報ですが、WebXRにも関わってくる情報ということでチェック。まだ完全対応しているWebブラウザはありませんが、まずはChromeとEdgeあたりから対応してくるものと思われます。
コロプラのスマホゲー『ユージェネ』、ライブ特化型アプリにピボット
1か月近く前にリリースが出ていましたが、完全に見落としていました。
リリース当初から位置情報ゲームのパートは微妙な評価でしたが(技術的には熱かったのですが)、Googleの仕様変更という大義名分も立ったのでピボットにはいいタイミングかと。そのままサービス終了にならないところからすると、ライブパートのほうはそれなりに実績が出せているということでしょうか。
今後はライブパート(およびそれに関連するコンテンツ)がメインになるということで、過去に実施したキズナアイや天宮こころのようなゲスト登場がまたあることに期待したいところです。