原子力規制委1・24会合
原子力規制委員会の1月24日(水)の会合では、北陸電力志賀原発1号機の非常用ディーゼル発電機の自動停止、志賀原発への津波の高さ、東京電力柏崎刈羽原発5号機での油漏れなどが話された。
まず、志賀原発1号機の非常用ディーゼル電源が1月16日、志賀半島を襲った震度5弱の余震の後に自動停止した。 降圧スプレー用ディーゼル発電機が停止したというが、「現在、状況の調査をしているところ」。
地震後の志賀原発に押し寄せた津波の高さについては、これまで防波堤内の水位で判断していたが、海におけるデータがとれたとのことで訂正された。それによると津波の高さは3メートルだった。
石渡明委員から、配られたペーパーに「20分内の平均値のみ確認が可能」とあるところを、「20分間の平均値という意味なのか瞬間値なのか」との問いがあったが、答えは「確認させてください」だった。
また、柏崎刈羽原発5号機で非常用ディーゼル電源を毎月の点検で、燃料油が漏洩していたのを確認したという。「原因は配管の取り付け部分のボルトの緩み。パッキンの交換などで原状復帰している」。
伴信彦委員から徹底的な原因究明が要請された。
志賀原発の電源状況についても報告があった。2号機は外部からの受電が出来ていないが、1号機経由での受電はされている。1号機も2号機経由で電気を受けているという。「いづれも予備電源の活用可能」と説明された。
また、1号機、2号機それぞれディーゼル発電機が2台あって待機しているとの話だった。1号機は点検中で当初3月末まで点検が続く予定だったがこれを2月末には復帰できるようにするという。
さらに大容量の電源車が2台あるうちの1台も点検中だが、2月中の点検終了見込みだったところを1月末に繰り上げて復帰させるという。