Interview by KUVIZM #3 ORKL(ビートメイカー)
ビートメイカーのKUVIZMが、アーティスト、ビートメイカー、エンジニア、ライター、MV監督、カメラマン、デザイナー、レーベル関係者にインタビューをする"Interview by KUVIZM"。
第3回は、ビートメイカーのORKLさんにビートメイクを始めるまでのお話や、制作スタイル、使用機材(ソフト・ハード)についてお話をうかがいました。
【about ORKL(読み:オラクル)】
haruru犬love dog天使氏の「街まで feat. YUNGYU」やSaint Vega氏の「SODA feat. uyuni」のビート提供、「TREKKIE TRAX RADIO」でのトラックメイキングコンテストの最優秀作品入賞などで知られるビートメイカー。
■Twitter
■SoundCloud
-音楽をはじめるまで
KUVIZM:
ご出身はどちらですか?
ORKL:
宮崎県の北端にある延岡市という田舎町です。生まれも育ちも、今いるところも宮崎ですね。
KUVIZM:
どんな子どもでしたか?
ORKL:
お笑いが好きでしたね。
特に明るく社交的なわけではないけどシュールに面白いことを言えるようになりたいと常に考えてました。
イェーイって体を張ってふざける友達横目に”絶対俺のほうが面白いでしょ”って思うようなひねた子供でした。
KUVIZM:
当時はお笑い芸人を目指したりもしてたのですか?
ORKL:
よく覚えてないですね。何になりたかったんだろう(笑)
KUVIZM:
音楽とはどのように交わっていくのですか?
ORKL:
小学生ぐらいのころ、KICK THE CAN CREWやRIP SLYMEが流行っててそこが入り口でしたね。
あとはm-floも大好きで近所のレンタルCD屋さんで借りてよく聴いてました。
宮崎はテレビ局が2局しかなくて、日本で1番映るチャンネルが少ない県なんですけど。
子供の頃はネットも今ほど盛んじゃなかったからケーブルテレビを引いてないとMステもアニメも見れない環境で、うちもケーブルテレビを引いてたんですよ。
そのケーブルテレビでMTVを観て、US系のHIP HOPなんかにもハマるようになりました。
音楽に詳しい知り合いも周りにはあまりいなかったので、MTVで知った音楽をTSUTAYAに行って借りまくるみたいな生活でしたね。中学生ぐらいから。
高校に入ってからも、日本語ラップやUSのHIP HOPやR&Bを聴いてました。
KUVIZM:
ラップミュージックにハマったのはなぜでしょうか?
ORKL:
とにかく新しいもの好きで。
ラップという手法とサウンドの斬新さに惹かれたんだと思います。
-ビートメイクをはじめるきっかけ
KUVIZM:
その後、ビートメイクはいつから始めるのですか?
ORKL:
高校のときは、DJしてみたいなくらいに漠然と考えていたんですけど、結局するにはいたらなくて。
高校を卒業してから、バイトとかで稼いだお金でMPC1000を買いました。
ヒップホップの曲のサウンド面が特に好きで。自分でも作れたらいいなとずっと思っていたので。
けど、その頃はダンスもしてて。チームを組んでダンスバトルに出たりと買ったはいいけどあまり触っていない状態が続いて。
ダンスのショーケースとかイベントに出たりしてる中で、地元のMadmaliっていうラッパーと出会うんですけど。
彼がHIP HOP全般に造詣が深くて、仲良くしてく中でダンスと並行してビートメイクのモードに入っていきましたね。多分23歳くらいのころです。
Madmaliから、Stones Throw周辺、日本だとDOWN NORTH CAMP周りのアーティストとかを教えてもらって、”めっちゃかっこいい、こういう人たちいるんだ”と思ってビートを作ろうって思うようになりましたね。
KUVIZM:
ダンスは結構夢中にやっていたのですか?
ORKL:
多分その頃が人生で一番楽しかったかもしれないですね。
自分は部活とかやっていなかったから、仲間と切磋琢磨して成長しあうみたいな感覚がずっとわからなかったんですけど。
部活や大学のサークルの友人関係は大人になっても続くとかよく言うじゃないですか。その感覚が理解できました。
今はほとんど会ったりしませんがダンスしてた頃の友だちは今でも人生の中で大切な人達だなと思います。
KUVIZM:
ダンスはどこで練習してたのですか?
ORKL:
駅前とかストリートですね。地元の大学にダンスサークルがあって、そこの学生と一緒に大学構内で練習したりもしてましたね。
KUVIZM:
地元でダンスをやってる人は多いのですか?
ORKL:
ストリートでは少ないですね。やってる人がいたら大体知ってる人みたいな感じです。
音楽をやっている人も全然少ないです。
KUVIZM:
ビートメイクに話は戻りまして、MPCではどのくらい曲を作ったのですか?
ORKL:
MPCではループはたくさん作ってたんですけど、曲という曲はほとんど作ってないです。
今でも操作は手癖で覚えてるんですけどね。
KUVIZM:
当時のループは世に出てないのですか?
ORKL:
出してないですね。MPCももう売っちゃいました。
KUVIZM:
その時はサンプリングですか?
ORKL:
サンプリングでしたね。レコードから。
サンプリングソースの知識もさっき言ったMadmaliから教えてもらったりしていました。
KUVIZM:
ドラム素材はどうしていましたか?
ORKL:
ネットでドラムキットを拾ったりしてましたね。
-制作する曲の変化
KUVIZM:
PCへの移行はいつですか?
ORKL:
25歳くらいですかね。
ダンスをやらなくなって、本格的に曲作り中心にやってこうと思った時に導入しました。
KUVIZM:
そのときのマシンとソフトは何ですか?
ORKL:
その頃からMacとAbleton Liveですね。
“DAWめっちゃいろいろできるじゃん”ってなって。
(PCでのDAW環境を)まわりで使ってる人が少なかったので、全部インターネットで調べて、みたいな感じでした。
当時は結構オーセンティックなHIP HOPを作ってましたね。
J Dillaのフォロワーっぽいブーンバップをサンプリングメインで作ってました。
KUVIZM:
そこからどのようにサウンドは変化していったのですか?
ORKL:
昔からJ Dillaは好きでそこからFlying Lotus。
Flying LotusからBrainfeeder周りにいって。Lapaluxなんかを好んで聴いてたのでそこからIDM系とかAphex TwinやSquarepusherも後追いで聴くようになりドリルンベースとか。
そういう音楽遍歴で、作る曲も変化していきました。
KUVIZM:
Flying Lotusの「Los Angels」リリースが2008年くらいですが、リアルタイムだったのですか?
ORKL:
Flying Lotusも全然後追いですね。2008年くらいはまだメインストリームか90'sのHIP HOPやR&Bとか聴いてたと思います。
KUVIZM:
最近はサンプリングはしていないですか?
ORKL:
してないですね。サンプルとか楽器っぽい鳴りを出したいときはSpliceを使っています。
今ってサンプリングに対して(権利問題などが)厳しいじゃないですか。
昔のレアグルーヴ的なものを積極的に掘ろうとも最近はあんまり思わないですね。
全然サンプリングされてない曲でビートを作るのは楽しそうと思ったりはしますけど。
KUVIZM:
ビートメイクでは、最初からラッパーの方にビートを提供していたのですか?
ORKL:
はい。Ableton Liveで曲を作り始めた頃くらいから、当時ラップをやっていた友だちと2人で曲を作っていたんです。
彼のバックDJで宮崎市でたまにライブする様になってその時出来た宮崎市内の友だちにビートを作ったりするようになりました。
Vega(Saint Vega)やyoo!や日高大地くんなんかと曲やり始めたのもちょうどその頃ですね。あと、SoundCloudに曲をあげたりしてました。
KUVIZM:
宮崎のHIP HOPシーンはアーティスト同士がみんな互いを認知している感じですか?
ORKL:
宮崎のHIP HOPシーンの中心は宮崎市になるんですが頻繁にクラブでライブしてるような人達は界隈は違ってもお互い認知はしてると思いますよ。絶対数が少ないので。
KUVIZM:
haruru犬love dog天使さんは宮崎ではないかと思うのですが、知り合ったのはネットですか?
ORKL:
ネットからですね。
元々、自分がharuruさんの曲がすごく好きだったんです。
なので曲作りの話になった時はめちゃくちゃうれしかったです。
-ビートメイカーとして今に至るまで
KUVIZM:
ご自身の思う代表作、ターニングポイントになった曲は何ですか?
ORKL:
haruruさんの「街まで」ですね。
この曲の後から、TwitterとかでもちょくちょくDMなんか貰えるようになりました。
それまでは本当SoundCloudにしか曲をアップしてなかったので
あと、yoo!とやった「澄んだ瞳と心で」という曲には特に思い入れはあります。
今のスタイルになったのがこの曲からというのと、人に合わせず、自分がやりたいと思って作っていい曲ができたと初めて実感できた曲です。
「澄んだ瞳と心で」はSoundCloudにしか上げてないのにまあまあ評判が良かったので嬉しいです。
KUVIZM:
最近よくやりとりをする音楽仲間はどなたですか?
ORKL:
Vegaとはたまに会ったりしますね。
もともと誰ともやりとり自体少ないんですが会ったり連絡を取り合う関係は同郷か同郷出身の友だちが多い気がします。
KUVIZM:
あまりネット経由とかではないのですね
ORKL:
依頼の時とかは勿論ちゃんとやりとりするんですけど、近況報告や世間話するような仲の方はあまりいないかもしれないですね。
KUVIZM:
ビートメイクは1曲にどのくらい時間かけますか?
ORKL:
かなり時間がかかるタイプで。
最低でも1ヶ月ぐらいはこねくり回すような事もざらにありますね。
KUVIZM:
どの作業に時間がかかりますか?
ORKL:
曲ができていくアレンジの過程は好きなんですけど、”成型していく”作業が苦手で。ミキシングやマスタリングに時間がかかる事が多いかもしれないです。
アレンジが進まなければ、パッとすぐに諦めます。
KUVIZM:
ミックスにいくまではどのくらい時間かけるのですか?
ORKL:
調子良く進めばメロディ、ドラム、アレンジで、2週間くらいですかね。
KUVIZM:
僕もたまに思うんですけど、ミックスは外注するという手もありますよね。
ORKL:
全然抵抗はないですね。
「3D」(andrew, Saint Vega, なかむらみなみ)のRemixなんかは、andrewさんにマスタリングしていただいたんですが、自分が送ったドラフト段階から別物のように良くなって感動しました。
自分の曲だとこだわりがあるケースもありますけど、ビートやRemixの際は曲のクオリティの為にも外注できるなら積極的にしていきたいですね。自分がするより絶対に良い出来になるので。
-現在の制作について
KUVIZM:
ビート制作の流れについて教えて下さい。
ORKL:
ビートに関しては基本的にストックしないので、発注がきてから作り始めます。
依頼の時は、その人(依頼主)の曲を聴いて、”不自然じゃないビート”というのは勿論意識しますけど、”アルバムに入っててこの曲だけ変だな”と思われるようにはしたいんですよ。
この曲だけ毛色が違うと思われるような異物感というか。
そういうのは意識したりしますね。
KUVIZM:
その提案は結構通る感じですか?
ORKL:
はい。
KUVIZM:
狙いは外れてない感じですね。
ORKL:
そうかもしれないですね。
Vegaの「SODA」とかはVegaのカラーに合わせたんですけど、「Love Galaxy Breath」はさっき言ったような意識をしました。
KUVIZM:
ビートメイクではリファレンスがくるときもあるんですか?
ORKL:
ありますね。リファレンスがあるときは、極力合わせるようにしてます。
KUVIZM:
ビートの依頼はどのようにくるのですか?
ORKL:
ビートを使ってくれた方からの紹介が多いですね。
ただ最近だと3D Remixのandrewさんみたいに一緒にお仕事した事の無い方からも興味持って声かけていただける事もあってそれはすごく嬉しいです。
勿論、Vegaと一緒にやってたからもあるので彼に限らず繋げてくれる人達には常に感謝です。
KUVIZM:
3DのRemixはコンテスト受賞きっかけですか?
ORKL:
3DのRemixはコンテスト受賞と元々Vegaとも曲作ってたりもあってandrewさんに声かけていただいて実現した感じです。
以前、Seimeiさん(TREKKIE TRAX)がyoo!との「HYPERDRIVE」という曲を気に入っていただいてTwitterをフォローしてくれたりとかはあったんですけど、主にTREKKIE TRAXの方達との繋がりはコンテストからですね。
KUVIZM:
現在の制作環境について教えて下さい。
ORKL:
Mac MiniとMacBook Proを使ってます。Mac Miniがメインです。
シーケンサーソフトはAbleton Live。
オーディオインターフェースはApollo Twin duo。
モニタースピーカーはiLoud MTM。
MIDIノートの打ち込みは、Ableton Push。
Prophet Rev2をMIDIキーボードとしてもハードシンセとしても使ってます。
Ableton Pushは、Ableton Liveのスケール機能で光ってガイドしてくれるので、光ってるところを押してコードを打ち込んだりしますね。
KUVIZM:
Ableton Pushではドラムを打ったりしますか?
ORKL:
リアルタイムで打ち込み的な使い方はあまりしないです。
Ableton Pushでステップシーケンスを置いたりはしますけど。
マウスでポチポチという感じですね。
KUVIZM:
スイングは画面上でやる感じですか?
ORKL:
スイングはあまりやらないですね。ガラージを作る時くらいです。
基本的にはグリッドベタ打ちか、Liveのグルーヴ機能で細かい部分は耳で聴いて手作業でという感じで。
-ハード機材について
KUVIZM:
ELEKTRON Digitaktをお持ちですがどのように使うのですか?
ORKL:
DigitaktはUSBオーディオ対応なので、ミキサーを介さずPCにデータをもってこれるんです。
Digitaktである程度遊んだものをPCに持ってきて、バラしたり、組み替えたりしますね。
PCだと作業感が出るので、ハード機器で遊んでできたものを保存しておくんです。
Digitaktだけで完パケすることはないですけど、ループ素材をたくさん作ってますね。
KUVIZM:
Digitaktにはシンセは内蔵されているんですか?
ORKL:
パルス波などの短いサンプルをループさせて擬似シンセみたいなこともできるんですけど、基本的にはサンプラーですね。
DAWで作ったサンプルをDigitaktにインポートすることもあります。
MAX for Liveで作ったノイズをDigitaktに放り込んだり。
シーケンスで確率的に違うサンプルを鳴らしたりできるので、トリッキーなGlitchっぽいループとかも直感的に作れたりしますね。
KUVIZM:
Digitaktはいつくらいに買ったのですか?
ORKL:
2ヶ月前くらいに買ったんですけど最近買ってよかった機材のトップですね。
制作にかなり影響を与えてます。
テンションが上がりながらじゃないと、どんどん音楽が生まれてこないので。
テンションをあげてくれる機材ってそんなにめぐり会わないですけど、Digitaktはめっちゃテンションをあげてくれますね。
KUVIZM:
Prophet Rev2もですが、大きい買い物なので勇気はいりませんか?
ORKL:
Prophet Rev2はいつかポリフォニックのアナログシンセが一台欲しいと思ってずっとお金を貯めてたんです。
これを買ったら買い替えたりしないぞって思って、買いますね。
壊れるまで使いこなさないとみたいな気持ちで。
Digitaktは、サンプラーなんかDAW上でも使えるからと思ってたけど、全然違いましたね。買ってよかったと思います。
KUVIZM:
ちなみにOP-1はどうですか?
ORKL:
興味はあったんですが制約が多いので結局おもちゃで終わっちゃいそうなので導入はやめました。
ちゃんと曲作りにも直結する機材が好きなので。
KUVIZM:
他に使ってるハード機材はありますか?
ORKL:
TR8Sがありますね。
707とか909、808などのクラシックな音が欲しい時使ってます。
これも制作に直結する感じですね。
ハウスとか作る時にいいかもしれないです。
KUVIZM:
TR8SやProphet Rev2にしても、お持ちのハード機材は制作に直結する感じですね。
ORKL:
直結してないのは多分モジュラーシンセくらいじゃないですかね。
これは完全に道楽です。
KUVIZM:
モジュラーシンセは何をお持ちですか?
ORKL:
ERICA SYNTHS SAMPLE DRUMとMalekko VOLTAGE BLOCKとかその他色々です。
変な音やSE(効果音)を作ったりします。
SEはSpliceでダウンロードできるけど、自分で作ったほうが愛着がわきますね。
思ってる通りになりますし。
KUVIZM:
今はソフトで完結する人が多くなって、ハード音源を使う人は減ってきてると思うんです。ハード機材を使うことも、ORKLさんの曲の個性に繋がってるんですかね?
ORKL:
そうかもしれないですね。
音が出る機械って楽しいから、楽しみながら作りたいって言うのがありますね。
あと常に変な音を忍ばせときたいという気持ちがあります。
変な音はMax for Liveでも作れますけど。
KUVIZM:
Max for Liveもよく使いますか?
ORKL:
Max for Liveはフォーラムを見て奇妙なのを試してみたりしますね。
定番ですがMax for Liveの「Convolution Reverb」なんかはおすすめです。
IRという残響の特性を読み込んでリバーブをカスタマイズできるんですが、7万円するEventide SPACEのIRとかがネットに転がってるので、Convolution Reverbに取り込むとある程度似たような響きが出せますね。自分はBandcampでIRを拾いました。
KUVIZM:
よく使うプラグインは何ですか?
ORKL:
SERUMは使い勝手がいいので重宝してます。
Black Box Analog Design HG-2は、音が前に出るサチュレーターでAIRというつまみを脳死でいじるといい感じになります。
bx_townhouse Buss Compressorは、ドラムバスに挿して使います。Abletonのグルーコンプみたいな使い方ですね。
あとMetric ABをよく使いますね。自分の曲を入れてレベルとか、ラウドネスとかが差が出ないようにしています。
あと、定番のPro-QやBrainworx bx_masterdeskをマスターに挿したりしますね。
似たプラグインのiZoetopeのOZONEが自分にはいまいち合わなかったので個人的にこちらが気に入ってます。
音源だとSpitfire AudioのLABSもフリーで質もなかなかなストリングスなど面白い生音があっておすすめです。
例えば「Frozen Strings」とかは少し不気味な音色なんですけど使い方次第では結構面白いです、LABSには普通のストリングスもありますよね。
-今後チャレンジしたいこと、音楽活動で大事だと思うこと
KUVIZM:
今後チャレンジしたいことはありますか?
ORKL:
インストゥルメンタルでの活動に力を入れていきたいですね。
あと海外のレーベルからも一度リリースしてみたいです。
今はインストのEPを作ってます。
ラッパーやシンガーを呼んだEPも楽しそうだけど、今は聴かれるインストを作れるようになりたいと考えています。
KUVIZM:
音楽活動で大事だと思うことは何ですか?
ORKL:
心身を穏やかにというか。メンタルをやられずに音楽を続けたい場合は、他人のことを気にしすぎないということですかね。
とにかく売れたいなら話は別なんでしょうけどウケるウケないもそうですがあまり気にせず、今やりたいことやったほうが楽しく音楽を続けられるのではとは思います。
自分もSoundCloudで自由にやってた時期から、ラッパーの人からちょくちょく依頼がくるようになった頃に、この調子で上がってかないと、売れてかないとって思ってプレッシャーを感じたり、“なんでこんなに聴いてもらえないんだ?”って思って心身削られる時期があったんです。
曲にとっても、自分にとっても良くないと思いあまり気にしなくなってから音楽が更に楽しくなりました。
誰でもあると思いますし、中々振り切れないと思うんですけど。今はなんとか振り切れたかなと思います。
KUVIZM:
ORKLさんと曲を作りたい人はどのようにアクションしたらいいですか?
ORKL:
TwitterでもInstagramのSNSでも連絡を待ってます。
一緒に作る時は相手の曲も聴くので、”かっこいい”でも”心に響く”でも何でもいいですがそういう波長がお互いに合った人なら是非一緒にやれたらと思います。
KUVIZM:
インタビューは以上となります。ありがとうございました。
ORKL:
ありがとうございました。
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