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中村汀女句集『四季の銘菓ごよみ』を読みました。

2025年、俳句に関しての目標のひとつ

<俳句の鑑賞に力を入れる。>
= 自分の感じたことを言葉に出来るようにする!!

ということで
『1ヶ月に1回、noteで俳句鑑賞の記事を書く』とし

今月、図書館で借りたコチラ。

中村汀女さんの句集 『四季の銘菓ごよみ』
(記事TOP画像)


「四季の銘菓ごよみ」の題のとおり

春・夏・秋・冬の季節ごと
全国の銘菓の写真とともに

中村汀女さんの詠まれた
前書と御句

そして、
末尾に編集部の方がまとめられた
その写真の銘菓の解説が掲載されていました。



自分の馴染みのあるお菓子や地域
それだけでぐっと湧く親近感

また多くの句に前書があり
その一言が私の心をくすぐるものも多く

古語のこれはどう意味ー?は多々ありつつも
楽しんで読みました。


そんな今回の句集で
一番これ好き!!と感じた句は


岡埜栄泉
ここの大福の大きさよ

うらゝかやさてこの餅を見給へよ

中村汀女句集「四季の銘菓ごよみ」p12 豆大福より


春の陽気に包まれて
心もうきうき、すべてが輝く中

その中で一層輝くは大きな豆大福

それをきらきら目を輝かせながら
手に乗せて眺めている人の姿が
ぱっと目に浮かんで

「花より団子」の雰囲気に
自分と重なる部分を感じつつ

「みてみて、これ!!」と伝えたい
素直な気持ちを感じて
微笑ましく、いいなぁと思いました。



俳句の技法とか、表現方法とか
ちゃんとしなきゃ、と思いがちな私ですが

私も思ったままを詠んでみたい
そう思えた御句でした。


そして、

和菓子もまた
季節とともにあり
季節を彩るもの

(季語にもありますものね!
→自分の俳号も「鶯餅」だった(笑))

定期的に和菓子屋さんにも行きたくなった私でした。


来月は何読もうかなー。




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