ブラウンズの前半戦の振り返りという名のワトソンの諦め方。
本当は次戦のイーグルス戦が終わってから記事を書こうと思っていましたが、何せ今シーズンのブラウンズは言い方に気をつけて、なるべく品良く控え目な言い方をしますが、あまりにもクソ過ぎるシーズンの出だしなものでして、愚痴をこぼさずには居られない状態です。
言いたいことというか文句があり過ぎて何から書けば良いのやら‥といったところで、まとまりの無い記事になるかもしれませんが(いつもだろ)お付き合い下さい。
現在1勝4敗。オフェンスの停滞からチームの崩壊危機。
現在のブラウンズは色々とひどいのですが、特にひどいのがオフェンスです。
今シーズンのブラウンズオフェンスはなんとあの伝説の1-31時代よりも悪いなんてデータもありまして、全てが上手く行ってない状態です。
まず、何が原因でこの様な有様になってしまったのか?という所から考察しなければなりませんね。
昨シーズン終了後、ブラウンズはオフェンス人事を大幅に刷新し、よりワトソンに合わせたオフェンスを構築するというちょっとした賭けに出ました。
元々ステファンスキーオフェンスはランを主体とし、パスオフェンスではプレイアクションとタイミングパスを多用するオフェンスでした。
このオフェンススキームはQBフレンドリーであり、どんなQBでもある程度は進むオフェンスで、昨シーズンは5人の先発QBが登場するという緊急事態でしたが、それでもプレイオフに進んだことが評価されて、コーチオブザイヤーを受賞しました。
今シーズンに快進撃を見せているバイキングスが似たスキームですね。ダーノルドがキャリアハイの活躍をしています。
なのになぜ?オフェンスのスキームを変えたかと言うと、シーズンはある程度勝ててもプレイオフで勝てないと思ったから。
昨シーズンのワトソンの先発試合は5勝1敗でしたが、あまりスキームがワトソンに合っているように思えなかったから。
ではないかと思います。
そこでコーチ陣を刷新してショットガン中心でWRにガンガンパスを通すオフェンスを目指す事となりました。
フロント陣はそれがワトソンに合うオフェンスだと思ったのでしょう。結果はお分かりの通り失敗でした。
ショットガンはカレッジでも馴染みのあるフォーメーションで、ならばそこで活躍したQBはすんなりと適応すると思われがちですが、実際のNFLではディフェンスは複雑でカバーを読むのが難しく、スピードもカレッジとは違うので、寧ろQBフレンドリーどころか、相手ディフェンスのカバーを読む事が出来るごく一流のQBじゃ無いと、ショットガン中心のオフェンスは構築出来ないと言われています。
そこでプレイアクションを使ったりRPOを使ったりプレスナップモーションを使ったりして、相手のカバーを読みやすくしたり、騙したりしながらオフェンスを進めていくのです。
本来ならばそれはステファンスキーが得意としていた分野なんですよね。
しかしながら、今シーズンのブラウンズオフェンスはそれらをほぼやらない。素人の私が見ても次のプレイが読めてしまう。相手にとってはこんなにやりやすいオフェンスはないでしょう。ブラウンズ相手なら問題があるディフェンスでもNo. 1ディフェンスになれます。ワトソンが一流であれは良いのかもしれませんが、まあ一流なんて程遠いパフォーマンスですよねw
ワトソンは投げる決断が遅く、投げるところも間違ったところが多い。そのくせフリーのレシーバーがいても何故か投げない。フォードというチェックダウンとスクリーンが上手いRBが居るのにそのルートは用意しない。
1stダウンがランで1ヤードゲイン、2ndダウンで3ヤードパス、3rdダウンでブリッツが入ってサックという流れを一試合で10回近く見させられる身にもなって欲しい。
このオフェンスの停滞はワトソンだけのせいではありません。クソコールを繰り返すHC、OLを整備しなかったGM、何故かワトソンを信用したスキームを作ったOC、その他色々な要因があって上手く行っていません。
しかしながら、このオフェンスはワトソンの為に作られたものなのです。
ワトソンの為にロスターを作り、ワトソンの為にコーチ陣を変え、ワトソンの為にプレイコールが用意されているのです。
これで成績が残せなかったら問題の矛先がワトソンに行くのは仕方が無い事なんです。
ならばワトソンをクビにすりゃぁ良いじゃん!と全世界の人々は思いますよねえw
それを妨げているのは、やっぱり230M全額保証の契約であります。
ワトソンといつまで付き合わなければならないのか??
ワトソンの契約はvoid契約を繰り返しているので複雑にはなっていますが、現段階でカットするとキッャプスペースは92Mの赤字となり不可能と言っちゃいましょう。トレードならば黒字にはなるのですが、トレード先なんてある訳が無いですよねw
来年にカットしても46Mの赤字。これは多少は契約の置き換えでもう少し減るかもしれませんが、ワトソンの為に他の誰かをカットするのは馬鹿げた話なので、2026シーズン前にカットするしか無い状況と思われます。はい、賭けに負けたのです。
ワトソン時代を終わらせる流れとしてスムーズだったのは、今シーズンはのらりくらりとワトソンに完走してもらって、来年のドラフトにて2日目にQBを指名し、シーズン半ばにベンチに下げ、次のシーズン前にカットすればキャップに響かないのでそれが1番スムーズです。しかしこのままだと完走は難しそうではあります‥
なのでついに230M全額保証のバックアップQB誕生となるか?と言ったところですが、問題はベンチに下げる決断をする事は出来ますが、それでワトソンがヘソを曲げてリーリース要求とかして悪態をつかれたなら、シーズンの半分くらいならなんとも無いですが、そんな奴が年を跨いで来シーズンも居るってなるとチームには間違いなくマイナスです。雰囲気が超絶に悪くなるのが容易く想像出来ますよねw
なので落とし所が非常に難しい状況になってしまいました。はい、賭けに負けました‥
ステファンスキーは早々に次のイーグルス戦の先発はワトソンだと明言しました。なもんで、おそらくチャッブが復帰してオフェンスが好転するという一縷の望みに賭けて、そこまではワトソンを引っ張ると思います。だって出来ればワトソンに完走させた方がチームを解体せずに済みますからね。
しかしながら、おそらくそれでもダメでしょうからその時にどうするのか?
いやー、考えただけでも恐ろしいですねー
この成績ならばバックアップを受け入れるしかないとは思うのですけど、プライドもあるでしょうからね。
ブラウンズファンの皆さん、無理矢理前を向こう!!
ワトソンはあれだけ人気のあったメイフィールドを切ってまで手に入れたQBでした。
もちろんご存知の様にその時点ではワトソンには性的スキャンダルの問題があり、その件でクラスターには弄られ、ヒールのチームとなり、ファンベースは分断され、好きなチームがそんな状況になってしまうなんて、なんだかモヤモヤした気持ちになりましたよね。
それもこれも、ワトソンが一流QBでブラウンズをスーパーボウルに連れて行ってくれると言うから我慢できたのです。
しかし何ですか?この惨めな惨状は?本当に情け無い。
ただ、過ぎてしまった事は仕方がないので、間違いならごめんなさいして、それを認め改善すれば良い話なのですが、それをフロント陣がやっちゃうと仕事を失っなっちゃうのが辛いところ。
ステファンスキーもベリーもクビにするのは惜しい人材ですからね。
そこはオーナーに我慢してもらいたいですけど、あいつに我慢出来るかなあ‥
私はというと、4年振りのドラフト1巡でそれもQBに使えるとなると、カレッジ観戦も楽しいです。
精神的にキツかったワトソン時代が終わり、ブラウンズファンが一丸となって応援する事が出来るQBを迎え入れる事が出来ると思えば、それも良い事だと思いませんか?
なので、まだワトソンのクソオフェンスは続くかもしれませんが、それはこの先のブラウンズで輝くQBにつながると思いましょう!
そう思わないとやってられないですよねw