ポジション別の振り返りと補強を考える。
いまだにNFLというリーグのシーズンは続いていて、プレイオフとやらが開催しているらしいですが、そんなものは置いておいて、来シーズンの事を考えた方が有意義な時間になりますね!
ということで、我がブラウンズですが、オフェンスコーディネーターが決まりまして、トミー・リースが新しいコーディネーターに就任しました。
今シーズンはブラウンズのTEコーチでしたので内部昇格となります。
まだ32歳と若いコーディネーターで、NFLでは初めてのコーディネーター職となります。NFLでのコーチキャリアもありますが、主にカレッジでキャリアを積み、共に名門のノートルダム大とアラバマ大でのコーディネーター経験があります。
特にアラバマ大時代は、ほぼRBと言われていた(なんか聞いたことある)QBミルローを、一巡候補まで育て上げた実績があります。
2023シーズンのアラバマ大の試合を見る限りではショットガン中心の、所謂カレッジスタイルのオフェンスでしたが、それでもランオフェンスは大事にしていたらしく、ランとパスのバランスの取れたオフェンスを目指していた感じがあります。この点はステファンスキーと一緒ですね。
若手コーチの中では注目されていた人物で、ベルチックがノースカロライナ大のHCに就任しましたが、その前はリースが有力視されていましたし、ブラベルがNEのHCになった際にはリースを連れて行きたがっていたとか、他チームのコーディネーター候補に名が挙がるなど、3勝しかしなかったブラウンズのコーチなのに異例とも言える人気っぷりでしたね。
先に唾を付けておいたのが吉と出たと来シーズン半ばに言いたいですねw
リースがコーディネーターになって、1番の関心ごととしましては、2023シーズンの11勝したオフェンスにもどすのか?それとも今シーズンのくそオフェンスを継続させるのか?という点です。
リースはカレッジスタイルのオフェンスにはこだわりは無いらしく、この1年間でプロスタイルを学んだので、多くの引き出しのあるオフェンスを構築したいと言っておりました。
ですので、2023シーズンに完全に戻す訳ではないけど、かなりそれに近いものになるのではないか?と予想します。
まあ、今シーズンもシーズン途中に戻す、戻すと言われていたけど戻んなかったのですけどねw
流石に来シーズンはある程度戻すでしょう。
本来のステファンスキーのオフェンスは、相手を欺くコールが多いのですが、今シーズンはそんなシーンはほぼ見れなかったので、来シーズンはどれだけ見れるか楽しみではあります。
会見を見る限りでは、リースも柔軟性はありそうな人なので、ステファンスキーからも学んで、相手にパスしないで進むオフェンスを構築してもらいたいですね。
そしてQBコーチがビル・マスグレイブになりました。NFLコーチ歴20年以上の超ベテランコーチです。
今シーズンまではオフェンスの相談役みたいな肩書きでしたが、ポジションコーチとして現場に戻ります。
新人QBを育てる気が満々ですねw
と、前置きは長くなりましたが、ポジション別に振り返りと来季の補強展望をしたいと思いますので、お付き合いください。
オフェンス
QB 補強必要度:強+
*太字は今季までの契約
ワトソン・ウィンストン・DTR・ザッピ
今後はQBに関する記事ばかりになりそうなので今回は割愛しますが、ワトソンがリハビリ中にアキレス腱を再度切断してしまい、来シーズンの大半を棒に振りそうという事で、今オフ1番の補強ポイントなのは公然の事実ではありましたが、チームはもうワトソンに気を使うこと無く補強に動いております。
FAから注目のポジションですね。
RB 補強必要度:中+
チャッブ・フォード・フォアマン・ストロング
チャッブが今季までの契約。大怪我から感動的な復活をしたものの、トップパフォーマンスには程遠く、シーズン後半には骨折してしまい今シーズンも怪我でシーズンを終えてしまいました。
チャッブとの再契約をどうするのか気になるところですが、今シーズンのパフォーマンスを見た限りでは、エースとして契約するのはちょっと厳しいかと思います。
チャッブはブラウンズにとって特別な選手なので再契約はすると思いまよ。ただ今シーズンのチャッブの出来だとブラウンズしかある程度の待遇で契約するチームは無い状況です。
なので来季はブラウンズが責任を持ってチャッブと契約をして、まずはハントの役回りだった3rdダウンRBで働いてもらって、焦ること無く復活してもらうのが現実的です。チャッブのことだからそのうちにトップパフォーマンスに戻るでしょう。
こうなると、フォードも良いRBですがエースとしては物足りないので、ドラフトで指名するのが良いでしょう。
3巡で指名しても良いよ!!オハイオステートのどっちかが来ないかなあ、、、
OL 補強必要度:強(LT)
Tウィルズ・Gビトーニオ・Cポシック・Gテラー・Tコンクリン・Tジョーンズ・Tイフェディ・Tハドソン・Gダン・Gジンター・Cワイプラー・Cハリス
ビトーニオがもしかしたら引退するかもしれない。しかしそれは無いと信じたい‥
という事で、新任のOLCのブルームグレンにはジンターをしっかり成長させてもらわないと困ります。
ウィルズが契約最終年にやる気を無くして流出決定。全体10位と考えるとバストでしたねえ。プロに入ってからLTにコンバートさせられたのも、こうなると不憫にも思えますが、去り方が悪いですねw
まあ頑張ってくれ。ビジネスだ。
コンクリンは過去のコンクリンに戻って安心、安定。ビトーニオとテラーも安心、安定。ポシックが給料ほど働いていなくてちょっと不安ですが、LTさえ決まればもっと良くなるユニットだと思います。ジョーンズが一時解決策にも思えましたが、何せ彼は怪我が多くて計算できない。なのでLTの補強は必須。
FAでベテランを補強するのか、ドラフトで上位指名するのか、お手並み拝見といきましょう。
TE 補強必要度:中
ヌジョーク・エイキンス・ホワイトハート
ヌジョークは怪我さえなければという条件付きで頼りになる選手に成長。しかしながら、2番手以降がどんぐりの背比べで補強が必要です。
新OLCブルームグレンがカレッジ時代に2TEのセットをよく使っていたそうで、そう言えばステファンスキーも就任当初はTEをよく使っていたなあ、、、ってことで、やっぱりオフェンスは昨シーズン戻りそうだなあと思ったりしていますw
FAで補強も良いですが、TEはスリップしてきやすいポジションなので、ドラフト3日目の早い段階で指名するのもありですね。
WR 補強必要度:中
ジュディ・ティルマン・ムーア・トラッシュ・ベル
シーズン途中にアマリさんをトレードに出して、どうなる事かと思いましたが、ジュディが立派にエースに成長。ティルマンは脳震盪でシーズンエンドとなってしまいましたが2、3番手になれる事は何とか証明しました。
しかしながら層が薄いのは確かなので、FAでベテランレシーバーを補強したいところですが(ティー・ヒギンズね)QBが決まっていないブラウンズは不利であり、キャップの余裕が無いことも重なって、お安いベテランレシーバーでお茶を濁すでしょう。
なのでムーアは安ければ再契約したいところ。
ドラフトでも指名はするでしょうけど、WRを上位指名するほどの余裕は今のところ無いので、3巡以降の指名となりそうです。
ディフェンス
DE 補強必要度:中
ギャレット・オコロンコ・ライト・マクガイア
ギャレットが偉大すぎて、ギャレットに頼りきってしまっているポジション。
シーズン途中にザスミスをトレードで放出しまして、その後プレッシャー率は下がったそうですが、マクガイアが成長してPFFのグレードが先発クラスの数値を叩き出すくらいになりました。
シーズン早々に残念ながらシーズンエンドとなってしまったライトと合わせて、2人ともローテーション要員としては十分な実力は付けています。来シーズンはさらに成長した姿を見せてくれて先発を堂々と張ってくれると良いですね。
しかし、ギャレットに頼りきりなのをどうにかしないといけないという事で、若手の覚醒という曖昧なものに期待しないで、反対側ので補強も考えなくてはいけないかもしれません。マクガイア以上の選手を補強するって事ですね。
そうなると、FAでの補強はEDGEは高いのでキャップに余裕の無いブラウンズはマクガイア以上の選手はとれないでしょうから、ドラフトで指名することとなります。
ただこれも、2日目以降で指名したところで時間のかかるDLはまずはローテーション要員なんですよね。そうするとマクガイア以上の選手を指名するとなると1巡で指名する事となります。
こうなった場合はカーターの一択ですね。今年のドラフトTop 5候補は例年よりも小粒でほのかにバスト臭が漂うと言われていますけど、その中でもカーターは1番バスト臭がしないプロスペクトなので、トレードダウンしてカーターを指名するプランも人気ですね。
今後のドラフト戦線でQBダートがどこまで評価を上げて来るかで、このプランも現実的な選択になるでしょう。
DT 補強必要度:中+
トムリンソン・ハリス・ホール・ハースト・ブリッジズ
昨年2巡指名のホールが評判通りの運動能力が高いところを見せてくれたのは良かったのですが、サスペンションは置いといても怪我が多く休みがちで、もしかしてスペ体質?といった疑念もあるので、補強しておきたいポジション。
例年通りにベテランのお安いDTを数人集めるとは思いますが、活きの良い若手も欲しいので、ドラフトでの指名も必須です。
DTは1巡で指名されにくいポジションでもあるので、33位でスリップした選手を指名するのもありですね。
LB 補強必要度:中−
JOK・ヒックス・ブッシュ・ディアバテ・リード・ワトソン
とにかく怪我が多かったポジションで、エースのJOKは首の怪我でシーズンエンドになりましたが、その怪我が重くキャリアの危機とも噂されましたが、それは流石に飛ばし記事であったようで、来シーズンには復帰出来ると予想されています。
ただチームが公式に発言したわけでは無いので、大型補強に動いたらJOKの怪我は時間がかかるのかもしれません。
怪我があったものの、ディアバテと謎の新人リードが穴を埋めてくれました。
ブッシュは最初は酷かったですが、シーズン終盤には良くなっていたので、今シーズンと同じような契約だったら残したいところ。
LBは出てくる選手がみんなそこそこ活躍するので、LBコーチのターバーはめっちゃ有能なポジションコーチなのでは?と思っているところですw
補強はJOKの怪我次第なので、あまり補強の必要は感じないポジションです。
CB 補強必要度:中
ウォード・エマーソン・ニューサム・ミッチェル・ハーデン
ブラウンズディフェンスのストロングポジションですが、ウォードは素晴らしかったけど、エマーソンが今シーズンはスランプで、強みに欠けてしまいました。
ただ、ここは補強するよりもエマーソンの復活に賭けた方が早いと思うので、それでもベテランFAの補強は無いと思います。
ドラフトでのCBの指名はベリーの趣味ですので、指名はするでしょう。
ウォードも怪我が多い選手なので、外CBは欲しいですしね。
S 補強必要度:中+
デルピット・ソーンヒル・マクラウド・ヒックマン・ベル
ソーンヒルがお給金ほどの活躍をしていなくて、ヒックマンとあんまり変わらないので、サプライズカットもあるかもと言われていますが、マクラウドも引退して層が薄くなるので、よっぽどのことがない限りはカットはしないと思います。
悪いメンバーでは無いけどパンチ力が欠けるのは確かなので、ドラフトで若い選手を入れて底上げを図りたいポジションですね。
これはCBも合わせてですけど、今シーズンはインターセプトを奪った回数がトータルで4!とロックなディフェンスでしたから、来シーズンはゲームチェンジャーとなる選手が出てくれる事を願うばかりです。
スペシャルチーム
補強必要度:中
Pボホクゥエス・Kホプキンス・LSヒューレット・LSスナハラ・Rプロシェ
うんこオフェンスのおかげでパントの機会がいっぱいあり、ボホクゥエスが蹴りまくっていたシーズンでした。一方でホプキンスはうんこオフェンスのおかげで蹴る機会が減ったのが災いしたのか、非常に残念なシーズンに。
キッカーをどうするかですね。ホプキンスに復調してもらう時間を与えるのか?
ドラフトでキッカーを指名してはいけないようですが、これだけ指名権があれば指名しても良いかもしれないです。
ずーーーーっと決まらないリターナーはいい加減早く決めてください。本当にお願いします。
こう並べると、オフェンス中心の補強になるとは思いますが、さすが3勝しかしなかったチームなだけあって、どのポジションを補強しても良い現状です。
そして、個々の選手は良いところが多々あるのですよね。3勝のチームでは無い。
タレントは揃っているけど、チームとしてまとまっていなかった2024シーズンでした。
今年のオフはドラフト指名権が10個もあり、金は無いけど指名権はある状況です。
ベリーはFAよりも指名権を使ってトレードで補強するのが上手いので、ドラフト前での補強の目玉となる選手は、FAよりもトレードによるものかもしれないですね。
スーパーボウルなんて早く終わってしまえ!!Go!Browns!!!!