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いまさらドラフトの振り返り。

すでにOTAが始まり、各チームシーズン開幕に向けて動き始めているところで、ブラウンズ界隈でもザスミスの獲得という大きなニュースもありました。彼には期待しかしていませんが、ひとまず今回語るのは置いといて、いまさらですがブラウンズのドラフトを振り返ります。


3巡74位   セドリック・ティルマン WR テネシー大 6-3, 215lb (190cm, 97kg)

6−3、215の恵まれたフレーム。サイズも才能。
競り合いに強くて、バックショルダーがすこぶる上手いですねえ。球際にも強そう。上手くいけばジョシュ・ゴードンになれるぞ!
2021シーズンは大活躍し上位指名が予想されていましたが、2022シーズンは成績を少し落としたのと、怪我の影響もありスリップしてきたWRです。
しかしながら同じくテネシー大から上位指名を予想されながらも、ティルマンのひとつ前にNYGに指名されたハイハットもスリップ組なので、テネシー大のパス偏重の尖ったオフェンススキームがプロから嫌われたのかもしれないですね。なにせ昨年はティルマンはほとんど右側でしかプレイしていなかったですし、ハイアットもそうですが凝ったルートランはほぼ見てない気がします。
しかしティルマンのプレイスタイルからそこまで凝ったルートランは必要とは感じず、どうしても比較されるであろうハイアットよりもプロに馴染むのは早そうではあります。(あちらは当たればオールプロですけどw)
ブラウンズのWRルームはアマリさん、DPJ、ムーア、グッドウィンと揃っていて、即先発とはいかないかもしれませんが、レッドゾーンのターゲットが増えることは良いことですし、去年前半にシュウォーツにくれてやっていたスナップ数くらいは毎試合用意は出来るでしょう。
ティルマンの指名で今後のロスターで考えられるのは、DPJの契約が今シーズン迄なので、ティルマンの活躍次第ではDPJの去就に影響がありそうです。
それとオーナーのハズラムは母校の有能な選手を指名出来て喜んでいるでしょう。なんか腹立つなあww


3巡98位  シアキ・イカ DT  ベイラー大 6-4, 350lb (193cm, 158kg)

前回の記事で適当に指名予想をしたら、見事に当たってしまったイカちゃん。こうなったら応援するしかありません。
こちらも2021シーズンにNTながら⒊5サックで名を上げ、上位指名が予想されていましたが、2022シーズンはまさかの0サックだったのと、コンバインでの成績がドイヒーだったのでここまで落ちてきました。
イカちゃんのプレイ動画を見ると、押せるけど届かないっ!という場面が多かったです。
私が予想したのも、2巡じゃちょっと早いけど、3巡下位ならありなんじゃない?と言う理由からでした。
ブラウンズのDTは名前を忘れかけいる前任のDCのおかげで、ランディフェンスがすこぶる弱い状態でした。ちょっと押したら扉を開ける自動ドアラインと呼ばれる位に酷かったので、ランディフェンスの立て直しは急務でした。
そこでFAでトムリンソンを獲得し、ドラフトでイカちゃんを指名して「イカリンソン」コンビの誕生となりました。ランディフェンスの大幅な改善が期待できますね!
イカちゃんは昨年は0サックでしたが、基本的に毎回ダブルチームで守られておりまして、ブルラッシュ一辺倒のイカちゃんにはそこを跳ね除けるまでのラッシュ力は無かったのかなあとは思いますが、毎回ダブルチームというのがポイントで、イカちゃんがOL2人を相手してくれれば、ギャレット、ザスミス、トムリンソンの誰かは1対1になります。怖いでしょ?バローよ聞いてるかい?
先ずは縁の下の力持ち的な存在になってくれる事に期待しましょう!
ちなみにイカちゃんの指名はクリーブランドでは所謂バストのフィル・テイラーとダニー・シェルトンを思い出すとの理由で評判が悪かったですが、最近ではシュウォーツなら上手く扱うはずと肯定的に捉え始められており、シュウォーツの偉大さに感銘を受けているところですw
近年ではランを止めることよりも、サック出来るDTが重宝されますが、ドラフト1巡上位でもそんな選手にはなかなか巡り合わないので、3巡ならもっと巡り合うのは難しいという事で、置き石NTはありなんじゃないでしょうか。ナジー・ハリス対策にもなりますしね。


4巡111位  ダワンド・ジョーンズ OT オハイオ州立大 6-8, 360lb (203cm, 163kg)

またまた恵体の指名。しかしジョーンズのデカさは常識外。デカい。あまりにもデカい。人並外れた身体の持ち主。
OSUで2年間RTで先発を務めあげ経験も豊富。特にランブロックの迫力は相当なもので、相手ディフェンスを薙ぎ倒しながらのブロックは見ていて気持ちいですね。パスブロックも安定しており2022シーズンは許したサックは0!!
シニアボウルでも印象的な活躍をしており、2日目までには指名されるのは確実と見られていましたが、ここまでスリップ。ジョーンズもまたまたスリップ組ですね。
という事で、なんでここまでスリップしてきたのか、1巡で指名された同じ大学のジョンソンとここまで差がついたのか正直言って分かりませんが、ジョーンズのパスブロックは身体に頼りすぎている感があり、フットワークはあまり良くはないので、プロのスピードラッシュに対応できないのでは?という懸念しか思い当たらないんですよね。
フットワークと言っても照ノ富士よりもデカい人間に軽やかなフットワークを求めるのは酷な気がしますけどね。
ブラウンズのOTはコンクリンが契約延長をし、ウィルズも5年目オプションを行使したので、幸いにもジョーンズをじっくりと育成できる環境です。ブラウンズにはNFLでも有数のOLコーチであるキャラハンがいますので、キャラハンの下で学び大きく化ける可能性はかなりあると思います。


4巡126位  アイゼア・マクガイア EDGE  ミズーリ大 6-4, 266lb (193cm, 120kg)

またまたまた恵体のEDGE。昨年指名したライトもでしたが、雰囲気はマイルズ・ギャレット。身体能力が高そうな選手です。彼の試合を見て思うのは、これもライトを指名した時と同じ感想で、ちょっと時間がかかりそうだなあと。
体格も数字上ではギャレットと同じですが、ちょっと小さく見えますね。
ブラウンズのEDGEはオコロンコをFAで獲得しましたが、3番手以降は若手の覚醒待ちでしたので少々不安なロスターで、マクガイアも即バリバリ活躍できるイメージは出来ないなあと思っていたところでザスミスの獲得でした。ベリーやりよる。
ザスミスは1年契約ですので、この間にライトかマクガイアがモノになってくれるのを切に願います。


5巡140位 ドリアン・トンプソン=ロビンソン QB   UCLA  6ー1, 205lb (185cm, 92kg)

チップケリーと共に低迷が続くUCLAを上向かせたQB。経験豊富で5シーズンの先発経験があります。なのでそこそこ有名人。略してDTR。(NTRじゃないよ)
ラマー・ジャクソン並に走るQBかと思っていたけど、意外と走らなくて、走る時はデザインランが多い印象。パスの球筋はかなり良い。
しかしプレッシャーがかかると弱そう、カバーを読むのも苦手そうな感じでした。
パーディの活躍により、若手バックアップQBの重要性が増したところで、ブラウンズもそれに乗り遅れる事なく指名となりました。現状はドブスがQB2ですが、シーズン中にその位置を奪えるか?ですね。
ちなみにDTRはYoutubeチャンネルを持っており‥

何が言いたいかというと、総じてめっちゃオシャレなんだよなあ。そりゃ5年間もキャリホルニアでQBしていたらこんなオシャレになりますよねえ‥
オシャレ過ぎて、湖風吹き荒ぶブルーワーカーの街クリーブランドに溶け込めるのかお父さんは心配だったりしますw


5巡142位  キャメロン・ミッチェル CB ノースウエスタン大 6-0, 195lb (183cm, 88kg)

ブラウンズはここ最近のドラフト1巡からUDFAまでCBを当て続けており、ミッチェルも多分当たりなんだろうなあという印象。CBの指名はベリーの趣味みたいなものでしょうw
その中でも共通して言えるのは、しっかりタックルが出来るCBであるという事。ミッチェルもちゃんとタックルが出来るCBです。
ブラウンズのCBはNFLでもトップクラスの層の厚さですので、ミッチェルには先ずはスペシャルチームで活躍して、スロットの控えからスタートとなりそうです。


6巡190位 ルーク・ワイプラー C  オハイオ州立大 6-3, 300lb (190cm, 136kg)

ジョーンズと共に2年間先発の経験があります。2年間で許したサックは1つだけ。何でここまでスリップしたのかが分からない選手です。
確かにプレイスタイルは至って地味ではありますが、破綻しない良い選手です。サイズはポシックが6ー6で、ハリスが6ー1なのでちょうど間ですねw
少々パワー不足な所もありそうで、そこがスリップの原因なのかなあ。
キャンプ早々にハリスと控えの座を争う事になります。



ドラフト前に穴は埋めていたので、どこのポジションを指名しても良い状況でした。チームが層を厚くしたかったポジションが分かりますね。
スリップしてきた選手を拾う戦略も分かりやすくて良いですw
それぞれの指名選手が即バリバリ活躍とはいかなそうではありますが、去年もそう思っていた所でMJがバリバリ活躍してくれたので、今シーズンも期待したいですね!まずはプレシーズンが楽しみです!

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