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雨、雨、雨 雨ばかり。

雨季のある国に暮したことはないけれど、
こんな感じなんだろうか。

借りている畑の土手が崩れてしまったあの日、
家の下に流れる川は、
これまで見たことがないほどものすごい水量で、
立っていると吸い込まれていきそうな気がして怖かった。

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たまに青空が広がる時は、
ただただ嬉しい。

月はしばらく見ていない気がする。
星も。

トマトの実が腐った、きゅうりが枯れた、
葉を食べていく虫がやたらいる、
麦が脱穀できずにいるうちに、カビたり穂発芽してしまった、
そんな残念な話が、身近な友人やご近所さんから次々聞こえてくる。

我が家の畑も、夏野菜の実りがかなり遅れていて、
7月末のいまだにナス、オクラはほぼ収穫がなく、
とうもろこしやトマトは熟してこない。

夏野菜を食べられないということは、
暑くない以上に夏らしくないと思う。

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生育はゆっくりでも、作物はそれぞれ、
なんとか大きくなろうと、実を結ぼうとしている。

晴れ間があると、待ってましたとばかりに花を咲かせるナスやオクラ。

雨で地面がゆるくなり、
自身の重みで斜めに倒れてしまったものの、
少し雨があがった間に、すくっと自分で立ち上がり、
実が重くなってきた今も維持し続けるとうもろこし。

ハムシに生長点を切られても切られても
脇芽を増やして、絶対復活するえごまと紫蘇。

植物には私達と違って「あきらめる」なんてないってわかっていても、
そうした姿からいつも感動をもらう。
私のために育っているわけでなくても、ありがたいと思う。

そんな彼らの生命やエネルギーを丸ごともらって、食べて、
それが私達家族みんなの身体、
身体だけじゃなくて気持ちも作っている。

だから、自分達が食べる物が育つ工程を知ること、
食べるだけで終わるんじゃなくて、見て感じて愛でて、その時間を、
大事にしたいと思っている。

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➡水がはけて畑に入れるようになるまで2週間ほどかかった。
 除草&土寄せを終え、徐々に茂り始めたところ。
 雑草のように強いえごまでなかったら、
 この畑で生き残るのは難しかったかもしれない。


夏野菜の中で、きゅうりとインゲンが先に収穫期に入った。
じゃがいもも、この天気では一斉収穫はしないが、
列の端から少しずつ取り始めている。

ここまでお日様を浴びない環境で育ったら、
味が落ちるのではないかと想像していたけれど、
どちらもちゃんと美味しくて、それもありがたい。

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 ➡ヘタ取りは、大相撲をラジオで聞いているえがくに毎日頼んでいる

春野菜の生育も悪かった今年、
収量が少なくても、食べるものが畑にある、
というだけで嬉しい。

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スペルト小麦は収穫は終えたが、脱穀が保留中。

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漬けた梅干しは、いつになったら干せるんだろう。

まあここまできたら、できるときにできることをするしかない。

それでも今朝は、朝から青空が広がっていて、
書きながら実はもうそわそわしている。

お盆を過ぎたらもう秋めいてくるから、
きっと今年の夏は驚くほど短い。

少しでも楽しみたいね。(なつめ)

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