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騒々しい無人 穴を掘っているについて思うこと

どうも。こんばんは。

はじめましての人ははじめまして。

俗に言う篝です。

色々あったなの色々の一つ一つを詳らかにしたくて、今回ペンを取ったわけですが。

と言いつつも、別にそんな大層な話をするつもりはないんですよ。

先日、YouTubeにてamazarashi公式より公開された『穴を掘っている At Acoustic Live 騒々しい無人 2024』の話と、好きな飲み物の話をしたくて指をしたためているわけですね。ちなみにヤクルトです。大袋にいっぱい入ってるやつ。


ヤクルトの話はさておき、ちょこちょこ言われてた長めの間奏で、思わず拍手をしちゃった〜テヘペロ☆のあの件について思うことがあったので、僕なりの意見と言うと仰々しいし図々しいのですが、僕はこう思ってるよ〜!ってことがあるので、それをダラダラと書いていこうと思うのです。



先に言うと、僕はあの拍手はめちゃくちゃ良いと思うんです。マジで。最高じゃない?あれ。


「いや、わかるwwwwwwwwww」って感じです。わかるよ。


ライブ終わったあととかTwitter(僕はXとは言いません。)で言われてたじゃないですか。


後方彼氏面の人もいれば、極小数ですが、過激派がライブを壊した演出がどうだみたいな、一悶着あって、当該映像がYouTubeで公開されて、また話題に上がった感じですね。


で、YouTube見たんですけど、


あれ、思ったより静寂のとこ短くね?ってなったんです。


本当にYouTube上では短くなってたのか、体感が長すぎたのかはわかんないけど、こりゃ演奏終わったと思っちゃうよ〜!って感じるほど、ではない?まぁ言われてみたら?ぐらいの長さでしたね。



じゃあなんで、体感が長く感じたのか。僕なりの考察なんですが、端的に言うと世界観が作り込まれすぎちゃった、からだと思うんです。


演出、及びライブバージョンがあまりに良すぎた。


ここで、皆さんにはスマホを片手に、何か別端末でYouTubeを開いて、一緒に映像を見ながら、適宜このnoteも読むというマルチタスクをしていただきたい。


ごめんなさいね。皆さんはマルチタスクが苦手でしょうに。


そんな方のためにストップボタンを押すべき秒数を書いておきますので、読みにくかったらすみません。


まぁ当然、僕の方がマルチタスク苦手なので、今とてつもない苦労をしながら文字を綴っています。


労ってください。


さぁ、ここからオタクのキツい考察が始まりますよ。

ついてこれますか?

いきますよ。再生。

〜0:06 はいストップ。

もうここでストップです。ちょっと待てィ!です。

みんな言ってたねここね。「普通にドラム倒れたんかと思った」って。


いやわかるwwwwwww


俺もツイートした。びっくりしちゃったねあんな急にドンガラガッシャンしたらね。


急に大きい音を出さないでほしい。(ライブに来るな)


え?何?そもそも曲?トラブル?みたいな。


思えばここから私たちは騒々しい無人、amazarashi、秋田ひろむの手の中で転がされている間抜けな泥の塊に成り果てているんですね。


続きいきましょう。


〜0:22 曲っぽいです。安心してください。

戻っておいで。大丈夫だよ〜。

曲っぽいわ。叩いてるもん。ドラム。

倒れてなかった。


『穴を掘っている』はですね、MVでも曲中でも森の中なんです。


マイナスイオンが出るとかじゃない、負のオーラが漂いまくってるというかまぁ、鬱曲なので当たり前なんですが、ドン暗い森の中で自分が入る穴を掘っている曲なんですよ。


最悪ですよ。人間の最後の最後。


真っ暗な会場の中、倒れるようなドラムの音から始まり、まだ音楽とは言えないようなぐちゃぐちゃな音達が様々な方向から鳴り響く。


ここで僕たちは穴掘りの世界に強制的に引きずり込まれます。



あぁ、自分たちがいるのは森の中なんだ。



風の唸る音、何かわからない獣の鳴き声。サラサラと布摺れのような葉の音が聞こえる。



ふわぁっと下からの照明で照らされるメンバー達。その影がバックスクリーンに映ってゆらゆらと蠢いている。

まさに「ランタンの灯りで僕の影が悪魔みたい」だ。


1:10まで続きを再生。


ドラムが収束し、ギターのリフかな。ワァンワァンという音が嫌に耳に残ります。


経験したことがある方はわかるかもしれませんが、


あまりに静かな場所って、耳鳴りが煩いんですよね。



1:29まで続きを再生。


勘のいい方はドラムの時点で気付いてたかもしれませんが、僕は豊川さんのピアノイントロが始まるまでなんの曲だかわかりませんでした。


だからこそ、感動と衝撃、今までの演出の点と点が全部線で繋がっていく興奮。素晴らしかったですねぇ…



そろそろ「少し黙れ喋りすぎだ」って言われそうなので、ゆっくり聞くとしましょう。では、一番が終わる頃にまた会いましょう。













戻ってきた?

最高じゃない??

良すぎない?あまりに。


あまりに良いよ。


サビの紗幕!!枯れた枝木を見上げているようなイラスト。


…たまんねぇ…。


ごめんなさいね。邪魔してね。もう少し穴掘りを堪能しましょう。


〝あの箇所〟でまた会いましょう。








お久しぶりです。

聞いてきましたか。拍手。

何度でも言います。


最高。


俺はこの拍手、この拍手があったからこそ、今回の『穴を掘っている 騒々しい無人ver.』が完成したと思っています。


ラスサビに向けて盛り上げに盛り上げたと思ったら暗転。


無音の空間。


穴掘り上級者(落とし穴検定一級の話ではなく、穴を掘っているが大好きな人達のこと)は、


「ラスサビだ!めちゃくちゃかっこいいのくるぞ!」


と思ったことでしょう。


僕もそうです。待ち構えてましたね。


でも聞こえてきたのはまばらな拍手。


初心者の方、つられて拍手しちゃった方、ありがとうございます。


実際、過激派と言っては言葉が悪いですが、あの拍手がライブを壊したと言っていた方もいらっしゃったので、そちらの気持ちもめちゃくちゃわかります。


俺はどちらかと言うとこっちの方々に後方彼氏面です。


いや、そうよな。amazarashiのライブって完成されすぎてるもんな。


紗幕の文字と寸分違わぬ、コンマのズレもない歌唱。アンコールすらないライブで、間奏で拍手しちゃうなんてイレギュラー、あってはならないことだというのもわかる。


でも落ち着いてほしい。餅ついてもいい。


あの拍手こそ、穴を掘っているという曲を完成に導いたという考え方もできないだろうか。


とりあえず俺の与太話を聞いてくれ。そこの若ェの。


穴を掘っているでは、主人公の心情の変化が大きく分けて2回ある。

基本はやらかした後の諦めであり、自暴自棄である。



もうひとつはラスサビ前。


あの静寂の直前に主人公は自嘲気味に笑い、その後、自分の人生に対して強い憤り、怒りを感じている。


ここからは全部想像だが、


やらかしの主な原因はとうとうしくじって死んでしまった〝あいつ〟だ。

背中に銃を突きつけられながら〝あいつ〟と自分の入る穴を掘っている自嘲気味の主人公の頭にふと、ある考えがよぎる。



「まだどうにかなるんじゃないか」





「後ろにいるこいつさえ殺せば自分だけは助かるんじゃないか」







「…殺ってしまおうか。」







刹那、走る緊張感。

スコップに力が入る。

穴を掘る手が一瞬止まる。

時が止まったような静寂。何も聞こえない。




しかし、主人公は思い出してしまった。

「自分は悪人」なのだということを。

どこで間違えたかなんてわかってる。

生まれた瞬間だ。

こんな世界に生まれ落ちたのが何よりの証拠だ。

この期に及んでまだそんなことを考えてしまうのだな。



また、諦めの悪い人間になってしまうところだった。



主人公は再度、穴を掘り始める。

雨が降り始めた暗い森の中で。





起死回生の一手ならず、BADENDで曲が終わるのだ。



ライブでのあの静寂、パラパラと鳴るまばらな拍手。


そう。あの拍手は雨音なのだ。


歌詞からもわかる通り、穴掘りの主人公はかなり他責思考だ。

〝あいつ〟のせいにしたり、運が悪いと言ったり、こんな世界に生まれ落ちたのが悪い。自分ばかり不平等だと言っている。

そんな主人公が最後の最後に見出した希望、足掻きを突如降り出した雨が流し去ったのだと僕は思ってしまった。



ここまでのオタクの勝手な想像を聞いた上でもう一度、ラスサビ前の主人公の足掻きから、静寂、拍手、曲終わりまで聞いてみてほしい。


もちろん、誰かの考えを否定する気はない。


あなたのパーフェクショニズムでは、拍手がないライブこそamazarashiのライブで、穴を掘っているだったのだろう。



だがしかし、あの拍手こそ、ライブなのだ。



ライブでしか味わえない感動であり、僕個人の解釈であり、演出なのである。



かなり長くなってしまったが、結局何が言いたいのかと言うと、




「amazarashiのライブって、良いよね☆」



ということである。


色んな解釈や憤りがあるとは思うが、僕の文章を読んで、「なるほどそういう考え方もあるんだな〜ほ〜ん。」って思っていただければ幸いだ。



次のライブは横浜アリーナ。ゴースト。



会場でみんなに会えるのを篝さんは心底楽しみにしています。


拙い文章でしたがここでおしまい。


またなにか書く機会(反響とか嬉しいやつ)があれば、その時は、また変なのがなんか言ってら。って、思っていただきたい。



それでは。

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