インタビュー企画第二弾 志佐知香のいまここ。前編
今回は照明家であり、アクセサリー作りもしている志佐知香さんにインタビューしました!
以下、志佐→志 中佐→中 カオス→カ
志:都内の小劇場を中心に活動をしております。照明チーム「FictiF」の志佐知香と申します。
中:フィ、フィクティフ・・・
志:はい!フィクティフです!
中:「FictiF」はどうゆう意味なんですか?
志:フランス語で「作り物」とか、「想像上の」とか、英語でいうところの「Fiction」ですかね?
中:かっこいー!
カ:おしゃれー!
普段の照明家としての活動
志:だいたいは小劇場で、コントだったりお笑いだったりアングラだったり。最近はマジックショーの照明とか。
カ:マジックショーの照明面白いな!
中:めっちゃ気になるー!
カ:マジックの照明と舞台の照明でこだわりポイントの違いとかってあるんですか?
志:お芝居だと色んな人が関わっているけど、マジックショーだとマジシャンさんが一人で作演出とか全部一人でやっていて、全部を一人でやっているからこそ、その一人をいかに魅力的に魅せるかこだわってますねー!
中:なんか、手元を影にしちゃダメとかあるんですか?
志:映像もふんだんに使うので、影も含め、見えやすさは気にします。あとはスケたり見えたりしてはいけないものとか、光の反射とか。そこは気をつけます!
中:確かになーもろバレになっちゃうもんねー
志:魔法は守りたいというか笑
照明へのこだわり
志:演出家さんの意見ありきだけど、お客さんを置いてかず、かつ作ってる人の思いも伝わってほしい。そうゆう橋渡し的な。
中:うおー他の照明さんのこうゆう話めっちゃ面白いー!
カ:確かに普段仲良くてもこうゆう混みいった話あんまりしないもんね!やっぱ一人一人大切にしてる事違うよねー!
その仲で印象に残った出来事ってあります?
志:あー、ダブルコールってあるじゃないですか。
中、カ:あー!
志:いままで20回くらい公演をやっている団体さんがあって。エンタメ系なお芝居じゃないから、いままでダブルコール(注:カーテンコール後に拍手が鳴り止まず、もう一回カーテンコールをする事)とかなくて。でも、いいお芝居で評判がジワジワと上がって、千秋楽で初めて自然とダブルコールが来たんです!
カ:アツいな!
志:だからダブルコール来るとは思ってなかったから、誰も用意してなくて!笑
カ:だいたい来そうな時って準備しておきますからね!
志:音響さん曲を掛け直す準備してないし、私は明るくする準備してないし、役者も楽屋戻っちゃってて!笑
でも、用意してないダブルコールっていいなって。凄い感動しました!
中:なんかお客さんも拍手しがいがあるよね!出てきてくれたーみたいな!
アクセサリー作りについて
カ:アクセサリー作りはいつからやってたんですか?
志:アクセサリー作りは10歳からやってました
中:おー!
志:手芸というか、もともと物作りが好きだったんですけど。最初は5、6cmくらいのテディベア作ってました。
カ:私手芸できる人めちゃくちゃ凄いなって思うんですけど、最初からテディベアって凄くないですか!?
志:ツイッターにも載せてますし、実家にもまだあります!
カ:いままで舞台の仕事もやりながらアクセサリー作りもやってたんですか?
志:舞台照明をやる前は下北沢の「楽園」ってところで小屋付き(注:劇場に常駐し管理をする人)をやっていたんですけど、下北沢に作ったものをお店に預けて売ってもらうみたいなお店があって、小屋付き時代はそこでアクセサリーや、ガラケー時代だったのでストラップとか売ってました。笑
カ:直近で入った劇場だったのでびっくりしました。笑 汚い事聞くんですが、結構売れました?
志:時期によりけりでした!5月と12月が売れるんですよね。
中:ゴールデンウィークとかクリスマスって事ですか?
志:はい!そこら辺で結構売り上げが伸びてました!
中:全然知らない世界だな!
この状況からのアクセサリー作りへ
カ:ツイッター見てると最近、ゼラ(照明の明かりに色をつけるフィルター)とかネジやらの舞台で良く使うものでアクセサリー作っていて。これまでも舞台で使うものでアクセサリー作っていたんですか?
志:いやーいままでは粘土だったり木工だったりしました。
カ:ほー。やっぱり、今、舞台ができない中での変化ですかね?
志:思い立ったのが3月の最終週位だったんですけど。確かオリンピック延期とかあった時で。その時、凄く厳戒態勢でお芝居をやってたんですよ。アルコールで椅子拭いて、換気してみたいな。で、お客さん来るかなーみたいな不安もあって。そうゆう状況を見てて思いついたんです。「あ、これはいくらやりたくてもお芝居できなくなっちゃうかも」って。その状況でお芝居できなくなったら私何やろう。何できるかなって。で、今まで自分がやってきた中で何ができる?って考えた結果でした。
カ:私は普段音響なんですけど、志佐さんのツイッター見て、「音響のケーブルとかでもアクセサリー作れるよな!なるほど!」って思いました笑
中:いやーあのオレンジに204(ゼラの色番号)が混ざってる時点で照明やってる身としては感動しました!あの44、204、33の並びはわかってる人にしかわからないよね!
カ:ついてけねえ!具体的にどう凄いの!?
中:照明のゼラって3、4社くらいあって、ポリカラーとLEEカラーとロスコとか、色々種類があって。志佐さんの作品はポリとLEEが混ざってて!笑 LEEっていうのが照明のオタクかってくらい馬鹿みたいに色の種類があって!100色クレヨンくらい普通にある!
カ:ワクワクするな!
志:なんか、デザイン考えた時に「何か入れらんないかなー、、、変えちゃえ!」みたいな笑
中:本当にセンスがいい!しかも色番号のスタンプがちゃんとその色っぽくなってるの!
志:頑張った!
中:自分で色選ぶの大変だけど、お客さんが色の組み合わせ選べるようになったら本当に面白いと思う!
カ:お客さんも照明オタクへ!
志:切れ端から一個一個切り取って笑
カ:あれ、一個一個どうやって切り取ってるんですか?
志:紙に穴開けるやつでやってます!
中:あー!
志:ただ紙よりだいぶ分厚いからわりと力づくで笑
中:まさかの力仕事!
前編はここまで!
後編は志佐さんアクセサリーと舞台、そしてこれからの事について聞いていきます!
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志佐知香(FictiF):日本大学芸術学部文芸学科中退。小劇場「楽園」の劇場付きを経て、フリーランスの舞台照明家として、都内小劇場を中心に活動中。コント、アングラ、パフォーマンス、マジックショーと、様々なジャンルに挑戦している。趣味は手芸・工作。特技は料理・書道 ツイッター:@FictiF_shisa
期間限定で*FictiF*と称してものづくりのネットショップをオープンしています。https://fictif.booth.pm/ 舞台照明の道具を再利用したアクセサリーショップです。照明家活動が制限されている今だからこそ、自分にできることを探して日々奮闘中です。もういちど、演劇が明るく照らされますように。私はそれまで、ものづくりを続けます。 ツイッター:@FictiF_info
聞き手:中佐真梨香(空間企画)ツイッター:@4no5noiuna
インタビュー&ライティング:栗原カオス ツイッター:@iuuu_k
produce by 空間企画 ツイッター:@kuukankikaku
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