見出し画像

#419 情報量多すぎ!「つくる・つながる ポール・コックス展」(板橋区立美術館)

本日最終日の板橋区立美術館の企画展が「濃かった」ので、メモ。


1、「つくる・つながる ポール・コックス展」

東京都板橋区にある、板橋区立美術館で1月10日まで開催されていた企画展に行ってきました。

ポール・コックス?という方はこちらを(板橋区立美術館HPより)。

フランスを中心に世界で活躍するポール・コックス(Paul Cox 1959- )は、絵画、グラフィックデザイン、舞台美術をはじめ、多くの分野に才能を発揮し、日本でも広告や絵本などの仕事を通して幅広いファンを得ています。その作品は、鮮やかな色使いと軽やかな線が親しみを感じさせる一方で、豊かな読書に基づく教養と、知的な遊び心にも満ちています。

画像1


2、とにかく情報量が多い!欲張りな展示に圧倒される!!

何がすごいって、とにかく展示されている作品の量がすごい。量がすごいので展示の密度が濃い。

こんな感じ。

画像2

展示台の中も高密度。

画像7

手前は<道の途中で>という作品。まとめて1つ(なのかなぁ…)

画像3


加えて、展示されているタイプが多様です。
舞台美術もされている、<ローラースケープ>という、こんな作品や、

画像4


自分で並べ替える<えひらがな>という作品。子供も大人も楽しんでました。

画像5


そして最大の作品がこちら。<レ・ボ=ド=プロバンスの庭>
この部屋にだけ白い椅子が置いてありました。

画像6


そして、あまりに高密度なので、解説というかパネルが超淡白。

画像8


という感じで、よくある詳しい解説パネルをデンと置く場所がもったいない、とばかりの圧倒的な展示でした。


3、まとめ(感想)

いかがでしたでしょうか?

コロナ禍にもかかわらず素敵な企画展を実行された、作者、美術館の方々に感謝です(作者はフランスから作品を送り、オンラインで打ち合わせしたそうです)。以下、美術館のパンフレットから。

世界的なパンデミックとなり、海外との往来が難しくなってしまいました。展覧会の中止や延期も考えられましたが、「制限から創造が生まれる」というコックス氏の座右の銘に励まされ、オンラインでの会議を重ねて展覧会開催に向けて準備を進めています。


それに、美術館などでよくある解説パネルが(ほとんど)なかったことで気づいたことがあります。

それは、「なんだこれ?」とか、「これすごいなぁ。」とか、いった疑問や感情は、なんの解説も与えられないことで、かえって余韻、というか、宙ぶらりんでその辺に漂ったままだ、ということです。

解説読んじゃうと、納得して、「そういうもんだよね」「そうなんだ」で一旦ケリをつけちゃう感じがありましたが、それがないのです。

意外と素敵な経験です(現在進行形)。



最後までお読みいただきありがとうございました。

本日が最終日なので、万一ご興味を持たれた方、申し訳ありません。


板橋区立美術館では過去このような投稿もしております。よろしければ。



いいなと思ったら応援しよう!