世界の結婚式を巡って世界一周した話
今から5年前、まだコロナなんか流行っていなかった2017年28歳のときに、私は『世界の結婚式を巡る旅』に出ました。
新卒でブライダルの会社に就職。披露宴を担当するプランナーを目指して約4年間ドレススタイリストや介添えとして働き、そしていざ目標としていた披露宴のプランナーになれた!…と思ったら、今度は目の前に違う夢が見えてきたのです。
それが、「世界の結婚式をこの目で見てみたい」でした。
なぜそんな夢がでてきたのか。
その理由はしっかり自覚していて、私は披露宴のプランナーになることを目標にしているときから、Instagramやピンタレストで海外ウェディングの写真を見るのが大好きでした。
もちろん結婚式に関する映画もたくさん見たし、ウェディング雑誌も毎月チェックしたりして、とにかく海外の結婚式のファンだったんです。
だから、日本にいたら写真や画面の中だけでしか見られない「海外ウェディング」の世界を、実際にこの目で見てみたいと思うのは自然なことでした。ファンが実際に会ってみたくて、アーティストのライブに足を運ぶのと同じような心境です。
でも、私は日本のブライダル企業で働くいちプランナーでしたので、海外に結婚式を勉強しにいくような度胸も気力もなかったし、そもそも英語も話せなかったのでただの夢物語でした。
「いつか海外に行って結婚式を見てみたいけど…まぁ、そんなことする人いないよなぁ。」
と考えているうちに月日は過ぎていきました。
実際に動き出すきっかけになったのは、働いていた会社がハワイにチャペルをオープンすることになり、介添えとして日本からヘルプに行ったことでした。
初めての単身海外出張。期間は2週間。
まず空港での手続きもひとり。
もちろん飛行機の中もひとり。
(機内では現地のマニュアルをずっと読んでいた。模範的な社員だった。)
しかし、着いて早々難関にぶつかりました。
空港からチャペルまではひとりでタクシーで来てくださいとのこと。
英語が話せないのにどうやって行き先を伝える?お金はどうやって払うの?
・・すべてが初めてのチャレンジ。でもワクワクしている自分がいました。
また、チャペルで働いている人たちはほとんどが日本人だったので、仕事は普通にこなせたのですが、みんなシフトがずれているので休みの日は基本一人行動。
初めての休みの日がきて「さて何をしようかな?」と考えたときに、「ハワイの教会を巡ってみたら結婚式が見れるかも?」と思いつきました。
ネットはホテルでしか繋がらないので、Googleマップには頼れない。
そのため、事前に行き方を調べてメモしたものを片手に、バスと徒歩で向かうことに。もちろん、私にとってはかなりの冒険。
到着したとき、偶然にも教会で花嫁さんを見れたときの達成感はたまらなかったです。
そしてハワイ滞在、最後の休みの日。
「できれば海外ならではの結婚式の会場が見たいな。」と思い、邸宅ウェディングができるとネットで見た場所に行ってみることに。
そこはローカルバスを乗り継がないと行けない、観光地からは遠く離れたにあったのですがなんとか辿りつくことができました。
外から見るだけ…と思っていたのですが、どうしても中が見てみたくて、インターホンを押して出てきてくれたおばあさん(もちろんハワイの方)につたない英語で、「私は日本から来たウェディングプランナーです。中を見学したいです!」と必死に伝えたところ、なんと奇跡的に見せてもらえることに✨
その邸宅は結婚式用に貸し出しはしていますが、普段はおばあちゃんとそのご家族が住んでいるのだそう。
花嫁さんがお仕度をするお部屋や、カクテルパーティのできるお庭など、色々な場所を丁寧に案内していただき、とても素敵で私は天にも昇る思いでした。
最後にお礼と「これからバスで帰ります。」と伝えると、「一人で!?気を付けてね。」など色々言ってくれましたが、ほとんど聞き取れませんでした…。
ただ別れ際に、素敵な笑顔で言ってくれたこの一言。
「You are brave!」
そのときのなんとも言えないじーんとした感覚が忘れられず、帰りの飛行機の中でひとり決意を固めました。
「世界の結婚式を実際に見に行こう。」
そこから私の一生に一度の冒険の旅がスタートしたのです。
約半年にわたって行った「世界の結婚式を巡る旅」。
今更になりますが、記録と記憶として残しておきたいと思いnoteに綴ります。お時間あれば、お付き合いいただけますと幸いです。
※SAGOJOさんでこの旅を紹介していただきました。
自己紹介もしておりますので、良かったらチェックしてみてください☺
世界のウェディングをこの目で見たい!わたしは「結婚式」をシゴトに旅に出た
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