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200枚のポストカードと駆け抜けた2020年の冬、春、そして夏(全カード集合写真付き)

私は学生時代の頃からポストカードを収集するのが好きで、連れ帰ったそれらを大事にそっとしまっていました。昨年のある日、ふと思いついて数えたらなんと仰天、600枚くらいある。

それらを見つめながら、息を吐きました。なんだか彼らが死蔵されている状態がひどくもったいなく思えたのです。そこからあれこれ考えた末、ぱらぱらと200枚のポストカードを選び、今年の初めからこんな投稿を始めました。

ポストカードから連想されうるテーマを決め、ミニエッセイを書く。文章の分量は自由。1日1枚のカード画像を添えて投稿すること。最初に決めたのはたったそれだけでした。夜のひとりごと、ラジオのおしゃべりみたいな雰囲気で書きたかったので、ポストカード・トークというシリーズ名をつけました。

1枚目〜50枚目(1/1~2/19)

最初の頃は、どのポストカードを出すかもほぼ決まっていたし、テーマも選び放題なので書くのが苦ではありませんでした。表題を歌の一部(タイトルなど)にしようと決めたのは完全な思いつきで、1月8日から採用。

そして、タイトルに使用した音源(公式のみ)も可能な限り貼るようにしました。その理由はシンプルで、音楽があった方がわかりやすいし読者も自分も楽しいだろうな、と思ったからです。この試みは1月22日から。

こんな風に、ルールを面白そうな方向に転がしながら書いていきました。

51枚目〜100枚目(2/20〜4/9)

この頃になるとだいたい文章の型も決まってきて、はやくもフリースタイルに走り始めます。このnoteはタンバリンの価格や種類について調べてみたもの。

書いているうちに、ポストカードからタイトルを連想するのにも飽き、曲名からポストカードを探し始めたりもしました。そんな例がこちら。

2019年は、日記をnoteにアップしていたので、それとあまりかぶらないように気をつけていました。けれど、途中から日ごとの気持ちなども書くようになりました。今年の記憶を残したいというより、書かざるを得ない気分で。

101枚目〜150枚目(4/10~5/29)

この頃、100枚を超えて折り返した時期が一番きつかったかもしれません。終わりが見えなくて、テーマもカードもなかなか決まらない日々がありました。

時には「鬼滅の刃」の炭治郎のように、己を鼓舞すべく決意のようなものを書いてみたり。

5月14日のカードは、長いことテーマが思いつかない難物のひとつでした。もういっそ別のカードにしようかなと考えていたら、ある時突然閃いて投稿しました。意外とそういう、追い詰められると強くなるパターンもあるものですね。

途中で、やっぱり絵や写真のモチーフの主張が強いものの方が、書きやすいことに気づきました。(逆にアピール力が強くないものに、なぜ惹かれたのか。それについては引き続き考えていきたい)。

151枚目〜200枚目(5/30~7/18)

残り50枚を切ると、急に楽な気持ちになったことを覚えています。目指すべき頂上が見えるのは嬉しいけれど、少々さびしくもあり。

こちらの記事は、全記事の中でお気に入りのものです。実はラスト前、199番目に出す予定だったのですが、急遽変えました。出すタイミングは大事ですよね。

その代わりに生まれた199番目の記事も、結果的に書けて良かったです。取るに足らないものこそ愛おしい。

200日を終えて、総括

振り返ってみての感想ですが、やって良かったです。最初は続ける自信もなく、非常に心許なかったけれど。

毎日好きなものを見つめて、自由に書くのは楽しかった。やがてこれだけは完遂したいとさえ思うようになりました。やりきることがその時の自分にとっては大事で、終えることができたらたぶん次の場所へ行ける。

そんな希望のようなものがあったのです。

一方で「ポストカード」「歌からタイトルをつける」といった縛りがあったことも、継続につながったかなと。完全にフリーだと、途中で迷ってしまったかも。

ここで、ポストカード記事を作るための最終版版セブンルールをまとめました。

①200枚のポストカードを選ぶ。カードは買っても、もらっても、作っても良い。大きさは問わない。買い足してもいいけれど、控えめに。

②カードの写真を撮る。撮影、もっとうまくなりたい。

③原則として、カードに沿ったテーマを選ぶ。

④カード及びテーマと連動したタイトルをつける。今回は歌に関するもの(楽曲名、歌詞、詩、短歌など)の一部を採用することにした。

⑤決めたテーマについてミニエッセイを書く。分量は自由。小説を書いても面白そう。

⑥ヘッダーはみんなのフォトマガジンから選ぶ(使わせていただいて感謝)。

⑦タイトル名の元となる楽曲がある場合はリンクを貼る(ただし公式のみ)。うまくいくと、記事のエンディングテーマみたいになってかっこいい。

以上のルールで、誰でも同じ試みができます。暇でやることがないよ、という人がいたらぜひどうぞ。ポストカードではなくてもできます。シール、ポスター、CDジャケットなんかがいいかな。


さて、全200記事の中で、一番読まれたものについても触れましょう。ちなみにスキ数もこの記事がトップ。

#呑みながら書きました は、やはり最強感がありますね。


ポストカードの1枚1枚は、とても小さいもの。

それらにどれだけ支えられてきたか。

好きで、ただ好きで集めたものが少しでも輝いて、誰かの心に一瞬何かを残せたなら、これほど嬉しいことはない。

カードたちに感謝します。


エンドロール(ポストカード、集合!)

最後に、全ポストカードの写真を一挙掲載します。こうやってみると、感慨深い。

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全部一気読みしたい方はこちらをどうぞ。



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