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ラジオを通して
現在参加している、コピーライターの阿部広太郎さん主催の連続講座「企画メシ」。
第7回目は井上佳央里さんの「ラジオの企画」だった。
井上さんからの課題は
ラジオの公開生収録をするイメージで「Radiotalk」で、1回以上生配信してみましょう。(収録型ではなく、生配信にチャレンジしてください。生配信したものは後からアーカイブされます)
というものだった。
「ラジオ企画」と聞いてまず浮かんだのは、チームの企画で行なっているMOTTO RADIOのことだった。
MOTTO RADIOとは企画メシ第3回の「チームの企画」から私を含め5人のメンバーで行っている企画生に向けたラジオのことだ。
8月から毎週木曜日に配信しているMOTTO RADIOだったが、視聴率が下がっていることがメンバー内での悩みだった。
「ラジオ企画」で5人で面白いことをしたら、MOTTO RADIOももっと聴いてもらえるようになるかもしれない。
そう思った。
しかしそれともうひとつ、ひとりでラジオの生配信をする自信が無いという後ろ向きな気持ちも、正直あった。
この2つの気持ちは2つとも自分の中の正直な気持ちで、だからこそ今回5人で課題に取り組んだこと自体に後悔はない。
だけどその一方で、本当にこれで良かったのかな?と考えてしまう自分もいる。
みんなと一緒でもひとりでも、どちらにしてももっとそれぞれのありのままの姿を表現できたら良かったんじゃないか。
他の企画生のラジオを聴いて、そんな気持ちも大きくなった。
MOTTO RADIOメンバー5人で取り組んだ今回の課題。
井上さんは5人の距離感やバランスを褒めてくれた。
井上さんがMOTTO RADIOに対して使った「アロマ的」という表現がとても印象的で面白く、「聴いている人にはそんな風に届くのか」ととても新鮮な気持ちにもなった。
そして、井上さんと阿部さんのお2人から共通して「誰が誰かわからない」「お互いの名前を呼ぶこと」という指摘をいただいた。
そしてこの指摘を受けた時、はっとした。
「名前を呼ぶ」
聴く人のことを考えたら決して難しくない工夫だった。
もう何度もラジオを配信しているのに、そんな工夫すらちゃんと出来ていなかった。
阿部さんからいただいた言葉に、こうあった。
「開かれた内輪であってほしい。」
"みんなと繋がる、みんなを繋げる"
それを目標としたラジオを作っていたはずで、そのためにまず自分達が楽しむことはもちろん大切だけれど。
そうして強くなった内輪を開く工夫が出来ていなかったんじゃないかと思った。
正確に言えば、それこそ勝手に諦めてしまっていたのかもしれないと思った。
初回に比べてラジオの視聴率やアンケートの回答率も伸び悩み「みんなを繋げる」というコンセプトの実現の難しさに悩んでいた。
そして同時に、しょうがないかと諦めている自分もいた。
自分たちは楽しい、面白いと思ってやっているけれどそれが多くの人にとっても同様かと聞かれたら少し自信が無かった。
だからちょっと諦めて、内輪を開かないままになってしまっていたのだと思う。
しかし今回のラジオの企画の講義の後、数名の企画生の方が直接メッセージをくれた。
「MOTTO RADIO、井上さんからも好評でいちリスナーとしても嬉しくなりました!もうすぐ終わってしまうというのはとても残念です…残り3回楽しみにしていますね」
「公開収録行きたすぎて、予定開けさせていただきました!」
(本文からは少し短くさせていただきました。)
このメッセージの他にも、これまでMOTTO RADIOの公開収録やキカクの夜市でスナックをやらせていただいた時にもMOTTO RADIOを褒めてくれる方、熱く愛を語ってくれる方が何人もいた。
私はその人たちをちゃんと自分の身近に置くことができていただろうか。
視聴回数やアンケートの回答数などの数字に気を取られて勝手に自信を無くして諦めて、1番大切にしたいことを大切にすることができていなかったと思った。
"みんなで繋がる、みんなを繋げる"
その1歩目は自分から。
勝手に諦めたり自信を無くしたりするのは好きだ、楽しみだと言ってくれる人に対して失礼だった。
発信する。
伝える。
届ける。
そうやって何か、1歩でもひとつでも、自分の温度や想いを込めて生み出すものがあるのなら、誰よりもその当人である自分自身がそれ自体に素直に純粋であればいい。
その姿が1番自分にとってシンプルで。
結局自分がありたい姿なのだろうと思った。
要するに、私は自分が生み出すものを自分が1番大好きでいたい。
その中で出会えた人に対しても。
ある企画生の方が使っていた「身近な人と」という表現が自分の中でとてもしっくりときた。
その力加減がすっと自分の中に降りてきたと同時に、その姿勢が自分の憧れる姿に近いところにいると気付いた。
同時にまだまだ周りの目や意見を気にしてしまう自分がいたと気付いた。
確かに、自分を見る客観的な視点は大切。
だから無理に自信を持たなければいけないとか、信じないといけないとかいうわけではない。
1番シンプルで自然な状況。
私が好きな状況。
それが、自分自身に素直であるということ。
それはきっと「なんとなく」みたいな感覚にも似ていて。
今を大事にしたいなとか、人が好きだなとか、そういう純粋な自分の気持ちを尊重すること。
根拠は直感的で感覚的でいい。
少し前までモヤモヤ悩む時期が続いていた。
仕事も企画メシや自分の好きなことにも人間関係にも、自分の想いが向かなくて。
そんな自分が好きじゃないなぁと思った。
それでも最近、その中で色んな人と出会う中で自分の中の色んなものが削ぎ落とされていくような感覚がある。
そうやって自分が整理されて、"どうしたいか"というよりも"どうするのが好きか"が少しずつ見えてきた。
ちょっとずつ自分が好きな自分が見えてきた気がする。
企画メシもMOTTO RADIOもあと1回。
どちらも最後の、終わりの1回にするのではなく、大切な区切りとして新しいスタート地点に出来るように。
企画メシで出会えたたくさんの人も過ごした時間も、そこから生まれたチームのMOTTO RADIOも。
私はやっぱり、大好きだなと思う。
終わりが見えて寂しいけれど、同時に新しい風が吹く気配がしてわくわくする。
この感覚そこが企画メシの面白さなのかなと今改めて実感している。