約束の彼の地
こんにちは。今月末提出の日本史学のレポートの筆が進まずピンチな池田です。ついつい好きで得意な中古文学に逃げてしまいます。逃げ、とはいっても、後期の発表の準備なのでやる必要が全くないわけではないけれど。
さて、タイトルは日向坂46の「約束の卵」という歌の歌詞の一部です(けやき坂46時代からの歌ではありますが)。東京ドーム公演を目指す歌です。私はこれを京都大学と重ね合わせて、受験生時代に聴いて士気をあげていました。おすすめです。
京大生になることが叶ったいま、この歌詞が、長年リーグ4部昇格をめざしていた京大女子硬式テニス部と重なるところがある気がしていました。約束の彼の地、4部という場所。
「ハイタッチして抱き合いながら涙をふいて喜びたい
そんな瞬間思い浮かべて前に進もう
絆とはそこにいること」
そんなサビの歌詞のような風景を思い浮かべていたし、4部昇格が決定したあの日は、まさにこんな状況ではなかったでしょうか。
女子部の結果詳細はインスタグラムやFacebookに投稿しましたが、こちらでも記載させていただくと、
予選リーグ第1戦 vs神戸市外国語大学 5-0
予選リーグ第2戦 vs京都府立大学 5-0
予選リーグ第3戦 vs大阪産業大学 5-0
決勝トーナメント vs兵庫県立大学 4-0(打ち切り)
以上の結果をもちまして、念願の4部昇格が叶いました!!!
OB・OGの方々をはじめとして、たくさんの応援ありがとうございました。私自身はイレギュラーとして審判、応援等を努めました。決勝の日の最後の集合でも言ったことにはなりますが、もちろん実際に試合をするのは選手ではあるものの、円滑かつ公平に審判をすることや、ゲーム中、逆境にある時でも応援で選手が前を向いて戦えるように尽力することで、イレギュラーも一緒になって戦うことができ、京大の勝利に貢献しうるものだと思っています。もちろん、自分にリーグに出られるだけの強さがなく、オーダー交換の際に後ろからレギュラーの人たちの背中を見つめるばかりであることは他の人には計り知れないであろうほどにとても悔しいのですが、そういう状況でも、試合を他人事とせずに一緒になって戦うことが、チームにいる以上大切だと思うし、思い入れが強ければ強いほど自然とそうなってしまうような気がします。やっぱり、一致団結したチームは最後の最後で勝つと思います。情けなくも初めからこうだったわけではなく、色々な試合でイレギュラー経験をして、悔しさや不甲斐なさを抑えきれずにやさぐれた気持ちになったこともありますが、紆余曲折あったからこそ、それが今に繋がっているのかなぁとも思います。男女ともに全員が応援を全身全霊で頑張れたら良いな、みんなで勝利をもぎ取りにいく姿勢がずっと続いたら良いな、と思います。もちろん、より上の番手を目指すことが前提ですが!
そして、男子部は先日のvs大阪公立大学の試合を以て2部・3部入れ替え戦への出場が決定いたしました。私自身は、当日GS YUASA OPENのボールパーソンへ行っていたため、目の前で見ることはできなかったのですが、休憩時間にスコア速報をみて、白熱した接戦に大興奮していました。レギュラーの方々の諦めぬ姿勢、男子部の応援で勝たせにいく姿勢、そして何よりも入れ替え戦への出場の決定打となった土井さんに対しての尊敬が増し、一層kuttを好きな気持ちが大きくなりました。
入れ替え戦の応援行けるかどうか、予定が微妙なのですが、心から応援しています。男女ともに昇格をつかみ取りたいです。
また、今年度、定期対抗戦としては九大戦、名大戦、阪大戦が残っております。今後も頑張ってまいります。
応援よろしくお願いいたします!
そして、このリーグ戦を以て4回生の先輩が皆引退されます。4回生の先輩方は、個人的にお姉ちゃんお兄ちゃんのように慕っていたので、引退されるのはとても寂しいです。包容力というか、何と言いますか、一緒にいるとつい弱音を吐いてしまうような、安心感がありました。
部の運営も、常に全体を見渡したりミーティングの内容を共有してくださったりしていて、本当にきらきらとしていました。
テニスだけではありません。練習後ごはんに行ったりNF行ったり。ひとつ思い出話として、昨年の10月か11月かそこらへんで、月食が見られる日に、4回生の福本さんと一緒に早朝の鴨川に行って二人で月食をみたときの写真を貼っておきます。ボックスに朝4時半過ぎくらいに行くとかいう。
月食観測に付き合ってくださってありがとうございました。また、早朝テニスでもお世話になりました。メッセージカードにたくさん気持ちを込めたのでここでは書かないけれど、色々と大尊敬していて大好きな先輩です。後輩一同、いつでも近衛でお待ちしております!!!
さて、先月はそんな4回生の福本さんの最後のnoteでした。先月福本さんに『坊ちゃん』をおすすめしたのは紛れもなく私です。夏目漱石の紡ぎ出す作品には、わくわくさせて心を惹きつける力があると思っています。『坊ちゃん』もおすすめですが漱石だと『それから』が一番好きです。主人公・代助の心情の揺れがみていて面白いし、クライマックスはどこか爽快感があります。
そんな福本さんに託されたお題、テニスについてお話しようと思います。
テニスでどこがどうだとかいうことは普段から考えたり話したりしていますが、「テニス」というひとくくりの概念について一遍に考えることはあまりないなぁ、と感じました。
ここでは、
・技術面
・環境面
・姿勢
の三つに分けて記しておこうと思います。
まずは、技術面です。
とはいえ技術的なことについて語れることはそう多くないので、今までのプレーについて振り返ってみようと思います。
未だに自分が胸を張って得意と言えるものはないし、得意と表明するのってかなり勇気のいることだけれども、入部してから今までの過程を総じて、一番自信を持てるのは、サーブです。
昨年度、何度も、朝8時からの正規練が始まる前に1時間くらいひたすらにサーブを打ち、動画を撮り、自分で振り返ったり先輩に見ていただいてアドバイスをいただいたりしていました。
おかげさまで今は褒めていただけるようにまでなりました。
まだまだ完璧とまでは言えないし、がちがちに緊張してしまうと肩に力が入ってしまいサーブが入らなくなるのが悩みですが、サーブは割と自信を持って打つことができるし、得点源の一つになっています。長々とラリーを続けるのがあまり好きではない私にとって、サービスエースは最も短い時間で得点を取ることができる、ありがたく好ましいものです。
昨年私がサーブに費やした総時間は分かりませんが、結局、量は自信につながると思いました。フォアハンドが迷走してしまった時も、アドバイスを頂きつつ、狂ったようにクロスラリーをひたすらにやったことで、マトモに回復し、試合でも自信を持って打てるようになりました。
逆に、今までひたすらに逃げてきたボレーは自信を持てません。
自信を持てるにまでなれるよう、量をこなしていきたいと思います。
次に、環境面です。
環境を整える、という点も大事だと考えています。
普段自分たちが使っているテニスコートや部室を綺麗に保つことや、体調を万全にし、身体の故障を適切に処置し、グリップテープを定期的に巻替えるなど道具を万全な状態にしておくのは言うまでもありませんが、そこからさらにパフォーマンスを向上させるための行動をおこすことが大事だと考えます。
ひとつ例を挙げると、サングラスです。私は今年の夏からテニス中のサングラスをデビューしました。サーブの時にトスが太陽と被ってしまって全く見えず、サーブが入らないとエンジンがかからない私は大変困っていたので、サングラスをかけ始めました。すると、サーブの時だけでなくストロークを打つ際にも眩しくないんです。練習後に目が痛くなることも減ったし、目の痛みからくる頭痛もだいぶ減りました。私は目が比較的茶色めだからなのか、光に弱く、目や頭が痛くなってしまうことが多いので、サングラスの導入は大変画期的でした(どうやら目が茶色い=目のメラニン色素が少ない=目に入る光の量が増える、らしいです)。そして目からも紫外線を吸収していて、脳がそれに反応してメラニンを出して肌が黒くなるらしいので、日焼け防止にも役立ちます。サングラスは、このように一石四鳥くらいあります。サングラスをかけ始める前に周りの人たちに話を聞いたところ、サングラスをかけると酔ってしまってうまくできない、という人もいるみたいなので、無理強いはしませんが、特に眩しさやそれによる頭痛に悩まされている人には、ぜひ一度試していただきたいです。革命が起きます。
さて、最後にテニスに向かう姿勢についてです。
尊敬する土井さんもnoteおっしゃっていますが、やはり選んだ道で全力を尽くす、ということは大事だと思います。結局、正解なんてたぶん人生に終止符が打たれるまで分からないし、正解が分からないからこそ生きているのだと思います。「塞翁が馬」という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。だからこそ、その時その時に全力であることが大切なのだと思います。
夏練の私の目標は、試合の得点パターンを増やすことにしたので、夏練は色々なプレーに挑戦してみていました。今まではベースラインを基本としてただ打つテニスしかしてきませんでしたが、積極的に前に詰めてみたり、バック強打してみたり。スピンに磨きをかけて、スピンを活かしたプレーを考えて挑戦してみたりなんかもして。それでやはりネットプレーの大切さに気が付いて、今まで散々逃げてきたネットプレーに向き合うようになって、動画をみたりアドバイスをいただいて家でボレーの素振り(?)をしてみたりして。やっぱり、こうやって色々とやってみるのが、楽しいし、テニスが好きな所以なのだなぁと、最近言語化できるようになりました。今自分がやっているものの何が正解かはわからないけれど、選んだ道を正解にする、その心意気はどこまでも忘れずに全力で頑張りたいと思います。
土井さんは本当に心の底から尊敬する先輩であり、憧れるレギュラー選手の立ち振る舞いであり、めざすべき主将の姿だなぁと思っています。
私も土井さんのようになりたいです。
もうすぐで引退されるのがとても寂しいのですが、土井さんが練習中にくださったアドバイスや、色々な時にお話したことを胸に、引退される4回生やもうすでに昨年度引退された先輩方がいつか見に来てくださったときに、池ちゃんめちゃ成長してるやんと言わせられるように頑張ります。
そんなnoteです↓↓↓。定期的に読み直して心に刻んでおります。
先ほども申し上げましたが、こうやってテニスについての考えを言語化・体系化したのは初めてかもしれません。今こうして文字に起こしてみると、いろんな自分が見えてきて面白いですね。
相変わらずの長文でお送りしましたがもはやこれをKUTTにおける私のアイデンティティとして生きていこうと思っています。
さて、次の方へ、
「後期のテニスの目標」を聞きたいです。
私自身は、後期は結構重めな発表(冒頭で述べた中古文学のもの)と、結構予習が大変な重めな授業があってあせあせしていますが、時間を作って出来る限りテニスをたくさんしたいです。
後期も楽しんでいきましょう!!
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