366日
こんにちは。2回生の池田です。いまさっきまで、紫式部がテーマの大河ドラマの総集編を見ながら年明けの古代ギリシア語の予習をするという、古代古代な年末を過ごしていました。
最近、12月にむけ夏休みから準備していた国文学の『百人秀歌』に関する発表や、クリスマス当日の講義の時間に提出だった国語学の日本語文体の成立に関するレポートが終わり、また一昨日授業納め、昨日打ち納め・バイト納めをし、ほっとしたのもつかの間、迫りくる学期末試験やレポートを前にしてあせあせしています。今期は試験9個、レポート3個。いくつかは持ち込み可のものがありますが、それでも難しいものは難しいです。頑張ります。
さて、学期末が近づいているということは、大学生活の折り返しが近づいているということです。3回生を迎えるにあたって、卒業後は就職するのか院進するのか、院進したらそのあとはどうするのか、どう院進の費用を工面するのか、今までよりも現実的かつ具体的に考えるようになったのを機に、部活動においては幹部代になることと、そののちは引退が待ち受けていることを、かなり強く意識するようになりました。
我々の代は、リーグ後で世代交代をする初めての代であり、今までの先輩方とは違い、代をとった瞬間から先輩方はもう部活にはいません。その点大丈夫なのか、という不安はありますし、現段階で頼りない代だと思われている節もあるとは思います。しかし、だからこそ、今から一層気を引き締めて日々行動していくべきだと考えました。先日、体育会の主将主務の集まりに代理出席した際、自分たちの部の課題やリーダーとしてどうありたいかなどを他の体育会の部の主将主務の方々と話合って、たくさん刺激を受けました。代替わりまで時間があるからこそたくさん準備できると思うし、代を執る前からもういつ代をとっても大丈夫なような頑強さを持てるよう、みんなで作り上げていきたいです。
最近わりと真剣に考えていることなのですが、人はひとりひとり価値観や感じ方が異なっており、時にそれが刺激しあってお互いを鼓舞するものとなりますが、一方で時にはお互いに傷つけあうものになってしまいうるし、そういう時、人はどう行動すべきなのでしょうか。どちらに合わせるべきなのか、どうやったらお互いに納得して気持ちよく過ごせるのか。そういう場において、自分に対して否定的なことを言われたら、私の場合は悲しくなるし、でも、相手のほうが真理を突いていることもあるし、どうにかこうにか仲良くやるためにはどうしたら良いのか。
部活はその一例だと思っているのですが、部活には生まれも育ち方も育ってきた環境も違う30人以上の人が集まっているのだから、一人ひとり違くて当然です。でも、そこで、相手も自分と同じだとか思ったりせず、また違うんだから分かり合えっこないと思ったりもせず、さらにお互いの当たり前を押し付け合わずに、きちんと自分の考えを表明すること、そして仮に相手が自分と真逆の立場だったとしても、相手の考えを否定しないこと、受け入れなかったとしても分かろうとする姿勢を持つことが、何よりも大切なのかなぁ、と、ぼんやり考えています。そういう場や空気をつくれるような代になりたいし、代に対する意見には耳を傾けたいし、極限まで分かり合えるように努力したいです。
頑張りましょう。
さて、前回の德田からもらったお題「2024年の振り返り」についてです。
あまりにも一年間があっという間に過ぎ去ってしまい驚きが隠せないのですが、偶然にも昨年の12月もnoteを担当させていただいて、そこで2024年の六大目標を語っていたので、それに沿って綴ろうと思います。「いっぱいテニスする、テニス上手くなる、試合で勝つ、大好きなひとたちにたくさん会ってたくさん大好きを伝える、くずし字で土左日記読破する、新しく言語に手を出す」とのことです。
まず、テニス関連についてです。
特に私は「試合で勝つ」ということを大きな目標にしていました。というのも、2023年は、試合に出させていただいても、勝つことができなかったからです。技術的な側面もそうですが、何よりも、試合になると緊張して頭が真っ白になってしまったり、自分がリードしている状況になっても「ここでくだらないミスをしてはいけない」と、気を引き締めようとすればするほどガチガチになってしまったりと、自分の弱さが全面に出てしまい負ける、という試合があって、それがとても悔しく思っていました。2024年の初めのほうは割とそんな感じが続いてしまったのですが、思い入れの強い東大戦で負けたのを機に、一層勝ちたい思いが強まりました。
そこで、練習を重ねてミスをする可能性を少しでも下げようとするのはもちろんなのですが、技術面よりも試合中でのメンタルの持ち方について焦点を当てて、研究をしていました。中高のテニスノートまで遡って、どのような状況の時に不安に陥りやすいか、試合動画を見返してそういう時は客観的にみてどんな感じになっているのか、徹底的に自分のことを知ろうとして、試合でためしてみて、そういう不安な時でもぜったいになにか一つだけでもやることを決めて(ひたすらに打つリズムだけ気にする、距離感を保つことだけに集中する、など)またためして、、、とやっていたら、その方法が自分に合っていたのか、ありがたいことに、勝つことができました。ダブルスでは奈良女戦・滋賀県立大戦・滋賀大戦、シングルスでは京産大戦・九大戦・神戸大戦・名大戦と、勝てた試合をぜんぶ覚えてしまうくらいには嬉しいです。特に、昨年、名大戦ではとても悔しい思いをしていて、苦い思い入れのある対抗戦だったので、勝てて嬉しいです。
これからも、技術も磨いて、それに伴ってまた試合のなかでの気持ちの変化も変わるだろうからまた研究して、多面的に強いプレーヤーになりたいです。
四つ目、大好きなひとたちにたくさん会ってたくさん大好きを伝える、というのは特に家族を想定していたのですが、今年も、9回ほど実家に帰れて、達成しました。今年、13年ほど人生をともにした最愛のペットが他界してしまい、筆舌につくしがたい思いをしたのですが、それでも、積極的に実家に帰って煙たがられるくらいには大好き大好き言っていたおかげで、あの時もっと伝えていれば、という思いはありませんでした。自分も家族も友達も、いつ何がどうなるかわかりません。だからこそ、伝えられるときに伝えたい思いを伝えたいな、と思うし、それが私のモットーでもあります。これはこれからの人生でも大切にしたいことです。
五つ目、『土左日記』をくずし字で読破するとのことですが、『土左日記』全てを翻刻することはできなかったけれど、『百人秀歌』『僻案抄』『貫之集』そのほか数多くの作品の写本を目にし、くずし字を読み解く力はかなりついたと思います。ミミズがはっているみたいと言われるくずし字ですが、もはや私には文字にしか見えなくなりました。年明けには変体仮名の試験があるので完璧に読めるようにしておきたいです。
さらに、今年は目標に近づいた一年でした。大学院生の研究会に参加させていただいて、中古物語作品やその研究法への知を深めたり、学内の学会を聴講させてもらって目指すべき姿を確認したりして、中古文学研究の何たるか、を肌身を以て知ることができたからです。
学部や専攻によってさまざまだとは思うのですが、私のいる文学部国語学国文学専修では、教授たちが「放牧」と名付けて、基本教授は受け身体制でゼミもやらない、でも学生が何かを質問相談してきたら親身に乗ってくれるという、「来るもの拒まず、去る者追わず」という体制をとっています。だから、積極的に働きかければ上へ上へと行ける、最高の環境です。入学前からその環境に憧れ、はやいうちから院生と関わりを持って研究の道へ、、というのを、夢を叶えるための手立ての一つにしていたので、とても嬉しいです。やはり院生の発表や考えをきくと、きゅっと身が引き締まります。あらためて、この素晴らしい環境に対する感謝の気持ちがやみません。のびのび古典文学作品に打ち込みたい人にはぜひ京大文学部をおすすめしたいと、これを読んでいるかもしれない受験生に伝えます。
最後に、新しい言語に手を出す、ということですが、これは無事に達成したと思います。アラビア語に関しては難しすぎて手を出してひっこめてしまいましたが、古代教会スラブ語を学習し始めました(文学部専門科目の、水曜5限の授業)。これは古代ブルガリア帝国で、キリスト教の聖書を書き留めるために使われていた文字だそうです。ギリシア語で書かれていた聖書を翻訳して書いていただとか。本来はグラゴル文字という、もはや記号のような文字だったらしいのですが、キリル文字を使って勉強しています。いやそもそも言語は記号だとかうソシュールの言語論のようなことは長くなるので割愛しますが。
昨年、古代ギリシア語を学習しはじめたのを機に古代語に興味を持ち始め、時間割を組んでいる時にたまたまシラバスで見つけたので興味本位で履修してみましたが、初のスラブ語派で「キリル文字かっこいい!!」ってなるし、既習の古代ギリシア語との繋がりがみえて面白いし、なにより先生と仲良くなったので授業後に先生とする雑談がとても楽しいし、ブルガリア出身の方なのでブルガリアについて色々と教えてくださるので、知識が増えました。どんどん、新たな知の扉が開いていく感覚は、たまらなく楽しいです。高校生の時に思い描いていた大学生の授業とはまるでかけ離れているし、こういうことをやる予定はなかったのですが、必修科目がなくて本当に自由に選べるこの大学・この学部だからこそ得られた経験だと思います。来年はかっこいいからという理由だけでシュメール語をやりたいなと思っています。
ただ、鬼むずなので授業についていくのが大変です。ギリシア語にはそこまで種類のなかったアオリストが、古代教会スラブ語では三種類もあって(そもそも、アオリスト自体うまく日本語に訳出できないようなものであって…)、こんがらがり中です。テスト頑張ります。
長々と述べてきて、もはや私のためのnoteでしかないとは思いますが、総括すると、2024年もたいへん充実していたなということです。一年があっという間に過ぎてしまいますが、どこを切り取っても、何かしらを頑張れていて、とても気持ちの良い一年間でした。そして、いつもそばにはだれかがいて、大変な時には支えてくれて、感謝しかないです。部活も私生活も、たくさんの人にお世話になりました。ありがとうございました。
ということで、次のお題は「2025年の抱負」にしようと思います!
もう2025年なんだ、とその未来的な響きにそわそわしてしまいます。2025年も良い一年になるといいなぁ、と思います。
良いお年を。
長々と読んでくださりありがとうございました。