絶対に諦めない
阪大戦を無事12-3で勝利を収め、残す土井主将の代の定期対抗戦が東大戦のみとなりました。名九阪、全てにおいて勝利している土井政権は、東大に紛うことなき二連勝目を飾ってくれるだろうと確信しております。
定期対抗戦全勝の一年というのは、部が特に掲げている目標ではないものの、実現は容易ではないでしょう。あと一歩のところまで来ているので、粉骨砕身の覚悟で双青戦取りに行きましょう。
本題へ移ります。
「絶対に諦めない」というのは、初めてのリーグ戦で、僕がレギュラーとして円陣の一言に選んだ言葉です。
これについて、今はもう卒部なさった尊敬すべき先輩谷田さんに、
「『絶対に諦めない』は、何かマイナスから始まってるみたいで(リーグ戦で先リードされる前提の発言に聞こえて)逆にネガティブやろ」
と、冗談半分で指摘されました。僕はそんなつもりなかったんですけどね。たとえどんな逆境にあろうと、必死にチームで勝利を掴みに行くんだという決意表明のつもりで、特にそうなるだろうという前提で叫んだわけではないのですが、冷静なかの方のツッコミを今となって思い出すと、当時の僕はとても追い込まれていたのかもしれないと感じます。
何かを始める前に、一度ネガティブになってしまうことは誰しもあると思います。マリッジブルーとか、きっとその類ではないでしょうか。もっと卑近な例でいうと、セレの前に最悪の想定をしてしまったり、京大二次試験の開始直前に震えが止まらなくなったり、etc
もしかしたら僕の「絶対に諦めない」という言葉には、自分の下した決意とは裏腹に、相手に先行される恐怖が決意を凌駕していたのかもしれません。
しかしそれでも、この「絶対に諦めない」という言葉には大きな意味があったのではないか、と考え直して思うのです。時に不安になり、時に苦しくなり、時に全てを投げ出したくなることは誰にでもあるでしょう。しかし、「絶対に諦めない」というマインドセットをしておくことで、一過性のメンタルヘルスに打ち勝つことができることがあるのです。思えば僕はこの人生をそのようにして綱渡りしてきた気がします。
しかしながら、綱渡りの人生は決して褒められるものではないと思います。参考にすべきかどうかは、この稚拙な文章を読んでくださった皆様に委ねます☺︎
さて、本日4月21日は入部式が行われます!
新入生の諸君、本当に京都大学硬式庭球部を選んでくれてありがとう!!新歓に従事した2回生も歓喜の涙を流していることだろうと思います。
諸君には、この部活を通してさまざまな試練が課されることでしょう。それはテニスの技術についてであったり、勉強との両立であったり、遠い話になるかもしれないが、部の運営であったりするでしょう。それぞれ、すでに不安を覚えることもあると思います。そんな時、この「絶対に諦めない」という精神、つまり、困難を乗り越えようという決意を先んじて固めておくことは、諸君が障害を乗り越える1つの支えとなるかもしれません。
これから一緒に頑張りましょう!
3回生 次期主将 四宮慧斗
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