学業のために卒業するアイドルに感じる切なさ

平野百菜さん(ももたん)がSKE48からの卒業を発表し、衝撃を受けました。(SKE、毎日色々ありすぎて着いていけないよ、あせあせ。)

「(前略)高校生になってから、学業とアイドルの両立が自分の想像していた以上に難しかったです。
両立をがんばろうと思っても、なかなかうまくいかず、どちらも中途半端になってしまい自分で納得できなくなり、たくさん悩みましたが学業に専念する決断をしました。」
と記しています。

アイドルと学業の両立が難しいのは想像に難くありません。
ももたんのことをよく見ている人なら把握しているのかもしれませんが、
私は彼女の高校の状況について、全日制に通っているようだということくらいしか知りません。

学業に専念するとのことですが、具体的なことは分かりません。
めざす進学先があってこのままだと厳しいのか、
進級や卒業が危ういわけではないけれど自分では納得がいかないということなのか、
はたまた卒業が難しそうな状態なのか、そうだとして出席日数の問題なのか、赤点が多くなっているのか、
実はすでに留年しているのか、分かりません。
学校のレベルや方針、家庭の考え方にも左右されると思います。

ももたんのアイドルとしての努力や輝きを見てきたので、とても寂しいし、惜しいと感じます。やめないで、と思ってしまいます。

だけど、学業なんてどうでもいいじゃん、とは言えないのです。

大きな話になりますが、アイドルに限らず、
学業成績や学歴や学力、学校に行かない・行けないこと、勉強しない・できないこと、で人の扱いに差が出てはいけないと思うし、そうした理由で生きづらくならない社会を望みます。

とはいえ、現状、高校を卒業(高卒認定でもいい)しておかないと将来厳しい場面が色々出てくるでしょうし、良い企業に入りたいとか、良い生活がしたいという場合に学歴が作用することもあります。

難しい数学を解いて何の意味があるんだろうと思うこともありますが、
学校で学ぶことが一般常識とかぶることもあります。

杏実ちゃんのこの写真を見て、ガチだとしたら割と心配になります。
特に佐藤と鈴木です。

もう5年くらい前のことになりますが、AKB48センター試験の後、松井珠理奈さんがSHOWROOM配信で、「答え合わせしたいけど、自分がどう答えたか忘れちゃった」という状況になりました。自己採点のために試験中に自分の回答を問題用紙に控えてくるものだということをコメントで知って、ショックを受けていました。発言は記憶だよりなので曖昧ですが「学校行ってないから、テストも受けてないから、全然そういうこと知らないんだ」「最近そういう、みんなが知ってることを知らなことが多い」と悲しそうで、配信も早めに切り上げてしまって、切なくなりました。
確か私はその配信(だかその配信の録画)を、学校に向かう電車の中で見ていて、自分は珠理奈ちゃんたちに学校・勉強を頑張る力をもらってるのに、その裏でこういうことになってるんだなと切なくてしかたなかったです。今もときどき思い出します。

同様に、ももたんからパワーをもらった人がたくさんいます。私もその一人です。たくさん頑張ってくれた裏での苦悩に思いをはせます。決断を尊重して、最後まで応援したいと思います。

良いパフォーマンスをすることと学業は関係ありません。
人の心を動かす文章がかけることや、チームをまとめることにも学業はそれほど関係ないでしょう。
愛を君に、愛を僕に公演の初日の、上村亜柚香さんの言葉を思い出しながら書きますが、学校での「青春」はSKEで代替できると思います。
でも、学業、成績や学歴はアイドルでは培えません。

最近だと林美澪さんが「受験生」「両立を頑張る」を強調しているのを見ていて、勉強しようって思えるのは決して当たり前のことではないので、すごいなあと思いつつ、ぜひ両立ができるようなサポートがあってほしいなと思っています。

おしまい