言葉を求めて
手技療法における感覚・技術の言語化を通して、自分なりに言葉を追いかけて来ました。
言葉というのは氷山みたいなものだと思います。
氷山として海上で見ることができるのはごく一部で、海面下には大きな氷塊が沈んでいます。
言葉として表現できることは、海面上の氷山のように物事のごくごく一部なのかもしれません。
けれども言葉がなければ、氷山の位置を示すことが出来ず、大海原をさまようことになってしまいます。
氷山の位置を示すように、物事を指し示すことは言葉の大切な役割のひとつでしょう。
ただ、そこで留まるのではなく、海面下に氷塊が存在することを見通せる言葉を、さらに氷塊が海水に、海水が氷塊に変化する様相を感じさせる言葉を、これからは求めて行けたらなぁと思っています。
そして、見えないところを表現するということは、そこを意識できている、想像力を働かせられるということであり、それを実生活に結び付けて活かせば、気遣いや心配りに通じるのではないか。
生きづらくなった世の中を生きやすくしていくためには、想像力を働かせられる人を増やすこともひとつかもしれない。
だから想像力の導き手となる言葉を、私は大切にしていきたいと思っています。
ユーモアも大切にしながら😊
「敷島の 大和の国は 言霊の
幸はふ国ぞ 真幸くありこそ」
万葉集 柿本人麻呂
※ 日本という国は、言葉が持つ力によって幸せになっている国です。
これからも平安でありますように