トレーナーの身体をみたがるのは~連携の前に相互理解・尊重から
はじめてお会いするトレーナーさんには、挨拶代わりに身体を診させていただくことがよくあります。
これは趣味みたいなものですが、半分は遊びで、半分はマジメな理由です。
トレーナーさんは、自分でもトレーニングやコンディショニングをしていることが多いので、ケア出来ているところと、手が届いていない部位のコントラストがはっきりしています。
それが診ていて面白い!というのが遊びになっている理由。
あまりに面白くて、はしゃぎ過ぎてしまうことがあるのは珠にキズですが💦
もうひとつは、自動運動では難しいところがはっきり表れているからこそ、
手技療法など他動的な介入の必要な部位の特徴がよくわかるというのがマジメな理由。
それによって実際の臨床でも、組織の質感から自力では難しいところを優先的に行うという、細かな絞り込みが行いやすくなります。
自力では難しかった制限を解除すると喜ばれるしで、win-winな感じ
(私の場合は迷惑がられることも少なくありませんが)
まさに、トレーナーさんの身体は生きた教材!!
基本的に丈夫だから、多少のムチャもOK(たぶん・・・)
だから治療家は、トレーナーさんの身体をよく診させてもらうといいですよ。
ただし、そのためには治療家自身もトレーニングを体験してみることが必要です。
お互い様ですからね。
それによって、治療手技など他動的なアプローチでは改善が難しいものを身をもって体験することができ、結果的に見極めが早くなります。
それがクライアントの問題を早期に改善し、時間と労力、費用を有効に使うことになる。
何よりこのような交流を通して、互いのことをより理解できるようになります。
他職種間連携の必要性が求められていますが、形式的、体裁的なことも大切だけど、
このような草の根レベルでの活動が相互理解、さらに相互尊重へと繋がって、
本当に花も実もある連携になっていくのではないかと思います。
とはいっても、治療家だトレーナーだと言っているのは私らの代までで、
これからはどちらかのベースがありつつも、両方の能力を持っている治療家やトレーナーがきっと増えていくのでしょう。
私のようなタイプは、機動戦士ガンダムの旧ザクみたいになっていくのかな。