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盲ろう者に会ってきた!

大学の講義を通してつながった盲ろうの方と、指点字でいろいろお話ししてきました。
こんにちは!くつばこ+のせんです。
この前家族のお祝いにケーキを買いに行ったら、対応してくれた店員さんが手話で「ありがとう」と言ってくれました。実は初めての体験。とっても嬉しかったです。

☆盲ろう者ってどんな人?

盲ろう者とは、視覚と聴覚の両方に障害がある人のことで、見え方・聞こえ方によって「全盲ろう」「盲難聴」「弱視ろう」「弱視難聴」の4つに分かれています。コミュニケーション方法は、手話(触手話・弱視手話)、指文字、指点字、手書き文字(盲ろう者の手のひらにひらがなやカタカナを書く)、音声、筆談(パソコンを用いてコミュニケーションを取ることもある)など、さまざまです。さらに、同じ「全盲ろう」のくくりでも、どのような経緯で盲ろう者になったのか、育った環境、受けた教育などによって方法が大きく異なります。盲ろう者のコミュニケーション方法は本当に十人十色です。

☆指点字に挑戦

今回お会いしたAさんは盲ベースで、指点字と音声を使う方でした。盲ベースとは、元々は単一の視覚障害者で、病気や事故等で聴覚障害が加わった盲ろう者のことです。(ろうベースは逆)
今回は覚えた指点字で話してみよう!となったので、せんのたどたどしい指点字を読み取ってもらいながらお話ししました。(せんはAさんの声を聞きながら)
指点字とは、両手の人差し指・中指・薬指の6本を点字の6点に当てはめて、相手の指の上に自分の指を重ねてタッチしながら一文字ずつ伝える方法です。
伝えたいことはたくさんあるのに指と頭が追いつかない!そんなもどかしさもありましたが、初めて会ったときよりはちょっとしたことも伝えられたかなと思います。
コミュニケーション方法が異なる人と話す時、必ず伝えなければいけないことは頑張って伝えるけれど、雑談などのちょっとした会話がなくなってしまうことがあると思います。これは、外国語でも手話でも筆談でも指点字でも同じ。普段自分が使っているコミュニケーション方法と同じくらい雑談ができるようになったら、お手の物!という感じでしょうか。目指せ雑談です。

☆できることを奪ってはいけない

話がそれました、Aさんとの話に戻ります。
今回楽しくおしゃべりができたのですが、ひとつ失敗がありました。Aさんにおしぼりを渡す時に、「切れ込みが見えないと開けにくいかな」と思って、ビニールを少し開けてから渡しました。その時「これは自分でできるから開けなくていいよ」とAさんに言われたのです。ハッとしました。
せんの失敗の他にも、例えばオードブルの料理で盲ろう者が何も言っていないのにおかわりを持ってきてしまったり、上着やカバンがどこにあるかわかっているのに、「はい上着です、はいカバンです」とやってしまったり……。必要以上にやってあげてしまう人がいます。

☆状況説明が大切

なんでもやってしまうのではなく、状況説明が大事なのだとAさんは言っていました。さっきの例だと、「オードブルの料理がまだ残っていますが食べますか?」と聞く。もし自分の持ち物を探していたら、「○○さんの右手に上着とカバンがあります」と伝えるなど、視覚(もしくは聴覚)で得られた事実のみを伝えて、判断は盲ろう者自身がすることが大切です。
ここでひとつ状況説明のポイント。例えば盲ろう者と晴眼者(視覚障害がない人)複数人でご飯を食べるとき。盲ろう者は周りの人が何を食べているのかわかりません。その時にさりげなく、「Bさんは親子丼を頼んだって」「Cさんは塩ラーメンにするみたい」と、誰が何を頼んで食べているのか伝えてくれると嬉しいのだそう。(何気なく伝えたら、通訳介助のセンスがあるよと言ってもらえました!)

指点字が思うように打てないときに音声を使ってしまい反省が残りますが、またお会いしていろいろ学んでいきたいです。通訳介助についてのnoteも今度書こうと思います。
今日はせんの日記風noteでした。何か興味惹かれるものがあれば嬉しいです。
それではまた!

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