ふれる博物館に行ってきました!④
たくが大学生になってから新規開拓している本のジャンルがありまして、それが神話です。ゲームやマンガの設定において神話をベースにしているものが良く見られるので、「引用されるほど面白い話があるに違いない!」と確信を持ち、神話や英雄譚を読んでいるのですが、超大当たりでした!神々の話とはいえ人の営みとほぼ変わらず、世俗的な傾向が高いので読みやすいです。かっこいいキャラとしてよく登場しているゼウスなんて実際の話は最低最悪やんけ!と幻滅したり…悪いキャラとして書かれていることが多いのに元の話は意外といいキャラ⁉️とギャップを感じたり…。うーん!ヤバい!この一言に尽きます。いけないいけない。これまでにしておきます。皆様、ゲームもいいですけど神話を読むのもいかがでしょうか?
☆点字作成道具 その①
「仲村製32マス標準点字器」
点字を作るときは3つの道具が必要になります。ご存知の通り、ベースとなる紙、点字を打つためのマス、針です。その道具一式がそろった道具が2011年までに生産されていました。その名前もズバリ、「仲村製32マス標準点字器」!下地の板とマス定規に紙を挟んであとはひたすら針で凹ませる作業が続きます。ただ、これ地味に難しいです。文字を打った時は裏なんですが、読むときは表で読まないといけないので鏡文字になると意識しながら打たないとダメです。やり直しも効かないので一発勝負…。慣れたらなんともないと思うのですが、慣れないうちは本当に神経使います。一つ一つ丹精込めて慎重にぷつっ、ぷつぷつ…。ラブレターを書くかの如く、ゆっくりと慎重に…優しく…。手本を見ながら自分の名前を打ったのですが、見本が丁寧に反転した状態の点字が記載されていたので私は素直にその表に従って打てばよかったのです。おぅ!日本人の名前とは思えない名前が出来上がりました。
☆点字作成道具 その②
「仲村製点字タイプライター ナカムライタ―」
手打ちだと力が必要ですし、恐らくやり過ぎるとゲシュタルト崩壊を招きかねません。そこで進化版が登場しました。その名も!「仲村製点字タイプライター ナカムライタ―」!上手い語呂合わせですね!ナカムライタ―!中村さんが仮面ライダーになったと覚えておきましょう。さておき、こちらは手前にある6つのレバーを押すと点字が打てる仕組みです。
右から順に両手の薬指、中指、人差し指を置き、点字の6個の点の一番右上が、右人差し指、右二番目が中指、三番目が薬指…と左右の点字の点に対応しています。これなら力も要りませんので手が楽です!
☆点字作成道具 その③
「足踏み式製版機」
いよいよ活字本の印刷でいうグーテンベルク活版印刷機にあたる、大量点訳印刷機「足踏み式製版機」の登場です!まず元となる二枚折りにした亜鉛板に点字を打ち、その板の中に紙を挟んでプレスします。こうすることで大量生産が可能になり、多くの盲者に点訳本を贈れるようになったのかもしれません。面白いことに点訳本作成の機械の進化は活字本作成の進化と全く変わらないものだなと感じました。どちらも初めは地味に一つ一つ写してようやく一冊まとめられたものなので、高い値段が付けられ、なかなか手の出せる代物でなかったが、印刷技術の向上につれて大量に早く刷れるようになり、誰でも気軽に本を買えるようになった…。マーク・トウェインさんは「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」と言いましたが、正鵠を得ているなーと思いつつ、道具一式を眺めました。
☆日本語は点字に向かない言語かも…
点字は1つの文字それぞれに対応して1つの点字が当てられているのですが、日本語は50音あり、さらに半濁音、濁音、拗音、長音も追加されますので、対応する点字の種類も増やさないといけないことになります。覚えるだけで大変です。ただし、英語ならアルファベット26個だけで、しかも対応する点字の配置も数字と同じなので超覚えやすいです!日本語はたくさんの種類の音があるが故に派生語や類義語が進化したと考えられているのですが、思わぬところに弊害が出ていました。点字をやる上では英語の方が楽かもしれません。
☆点字が読める人は減っている?
日本で視覚障害者として認定されているのは約32万人いるのですが、そのうち点字が読める、使えるよっていう方はわずか2万人ほどだそうです。昔は情報を音として流す媒体機器が高価で数少なく、そこまで発展していなかったために、点字の需要性は高かったのかもしれません。今や音を流す機器はたくさんありますし、特にパソコン、スマホがあるため、点字を覚えなくとも内容を理解できる方法が点字以外にもあります。それと現代医学の向上により、目の治療が多く確立されていますので小さいころから訓練する人が減ったのも一つの理由です。大きくなって感覚が鈍くなる年齢に目が見えなくなってしまうと、点字を覚えるハードルが高くなって中々普及しなくなったとお話を聞きました。いずれ点字を介さなくても情報をより多く高度に伝えられるものが生まれるかもしれません。