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みんなで使えばもっと便利になるのでは?

今日は私だって点字ディスプレイが欲しい!の第2段。
こんにちは!くつばこ+のせんです。みうの「成人式が怖かった」のnoteで、“前の自分を知っている友人に今の姿を見せるのは怖い”という文を見て、せんも1年前、同じ気持ちだったなーと思い出しました。今関わっている人への開示はそこまで抵抗なくできますが、中学生までのせんを知っている人に難聴を伝えるのは、ちょっとためらいがあります。自分の「変化」を人に伝えるって勇気がいるんですよね。

☆前回の内容

前回はなかなかインパクトの強いタイトル(?)で点字ディスプレイと触る時計を紹介して、視覚障害がない人にとっても便利に使えるよ!という話をしました。「使ってみたい!」と思ってもらえていたら嬉しいです。

ただ、こんな便利な道具なのに、“当事者が”使いづらいな…と思ってしまうことがあるんです。一体なぜでしょう?

☆福祉用具・日常生活用具の使いづらさ

世の中には「福祉用具」「日常生活用具」と言われるものがあります。車椅子や白杖、補聴器、義手など、その人の一部となって身体機能の代わりを果たすものは「福祉用具」。点字器や点字ディスプレイ、音声式体温計・体重計、拡大読書機、インターホンの音を知らせるランプなど、その人の生活を助けるものは「日常生活用具」と言われています。
これらは様々な「当事者」が使うことを想定して作られていますが、その「当事者」が感じる使いづらさがあるんです。それは、多くのものが高価であること。そしてこれらは「特別なもの」であること。点字ディスプレイや拡大読書機の大体の値段、予想できますか?せんが調べた範囲では、一番安くて20万、高いと50万以上するものもありました。都道府県や市区町村などから補助が出る場合もありますが、それでも負担は大きいです。
そして、「これらは一部のために開発されて、一部の人が使うもの」という認識が強いので、それを使っていると“特別な人”と見られてしまうんです。

☆一部の人だけのものなんて、もったいない!

世の中にある製品すべてに共通しますが、多くの人に使われるものは、使いやすく安価になります。福祉用具は身体の一部として使用するので、みんな使えばいい!とは言えませんが、日常生活用具は誰でも使えますよね。体温計の数字を目で読むこともできるけど、音声で言ってくれた方がわかりやすい人もいるでしょう。たまたま工事やテレビの音がうるさかったり、何かに熱中したりしていてインターホンの音に気づかなかった、という聴者もいるでしょう。〇〇障害者専用の用具にしてしまうなんて、もったいないと思いませんか?

☆みんなが使えば使いやすくなる

みんなが使うようになると、当事者が感じている使いづらさもなくすことができます。つまり、多くの人に必要なものになれば、より安価により良い製品を作って、みんなに買ってもらおうと頑張る企業が出てきます。そして、みんな使っているのだから、何も特別じゃない。良いことづくしでは!と思ったせんですが…。
調べてみたら、日常生活用具の定義として、「用具の製作、改良又は開発にあたって障害に関する専門的な知識や技術を要するもので、日常生活品として一般的に普及していないもの。」というのがありました。じゃあ日常生活用具じゃなくしちゃえばいいのか!(?)

ここまでいろいろ思いつきで書いてきましたが、ひとりでも便利な用具に興味をもってくれた人がいたら、嬉しいです。(せんが点字ディスプレイをゲットするまでの道のりは、まだまだ長そうですね…。)

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