一気に35人学級、できないの?
今日は35人学級の話です。
今日は渋谷区のグループが「早急に35人学級する」ように求めたという記事がGoogleによってサジェスチョンされたので、それの話をします。Googleってよく知ってますよね、好きそうなネタ。ネタ探しにもってこいです()
☆35人学級を順次進める
今月、義務教育標準法の改正案が提出されたことによって、来年度に小学2年生から段階的に35人学級を進めていくようにほぼ決まりました。今までは、公立小学校の1クラスの上限は1年生が35人、それ以外は40人でした。要するに2年生以降も35人が上限になるようにするのが、今回の改正案の一つのポイントです。
☆今の小学2年生に恩恵はない
35人学級の導入はきまりましたが、導入するのは新2年生、今の1年生からです。要するに、新3年生、今の2年生は卒業まで40人学級のままです。なので早急に35人学級にしてほしいと思う人がいるんですよね。
☆なぜ一気に35人学級にしないの?
では、順次35人学級にするのではなく、一気に来年から35人学級にすればいいじゃないかという考えを持つのは普通で、逆になんで省庁はそのように決定しないのかと思われるかもしれませんが、そんなに単純な話ではありません。35人学級にするためには、教員を増やす必要があります。全国で1万3千人以上。今の日本は教員の倍率、特に小学校の教員の倍率はかなり低いので、急に採用を増やすことができません。なので、一気にはできないです。
ということで、35人学級を早急にやってほしいという署名運動を渋谷のグループがやっているようですが、少し厳しそうな気がします。発達障害などと診断される児童が増えてる分、学校の先生のレベルも上がる必要がある今、これ以上倍率を下げるのは死活問題でしょう。まあ、倍率を上げる施策として、簡単にできるものは思いついてないのですけどね。