【デッキ紹介】Damned Wrath
全国の遊戯王デッキビルダーの皆様、こんにちは。
くそめがねと申します。
今回は紆余曲折ありつつデッキとして自分の満足いく形になったので、紹介記事を上げたいと思います。
それでは早速対戦よろしくお願いします。
●構築の発端
LEGACY OF DESTRUCTION にて登場したこのカード。お互いのエンドに手札・墓地から特殊召喚することができ、起動効果で手札1枚をコストにデッキからドラゴン族・闇属性・レベル7モンスターをサーチできます。
後攻0ターン目から動けるだけでもオタク大歓喜ですが、同名サーチもできる意外に器用なカード。
ただ、「ドラゴン族・闇属性・レベル7」
このステータスにあてはまるカードは実質1枚しかないといっても過言ではありません。
ダムドです。
「唯一無二」・「起源にして頂点」・「天上天下唯我独尊」
数多の呼び名はありますが、間違いなく遊戯王界最強の内の1体。
ファントムダークネス発売当時、モンスターへの攻撃宣言時に「こいつが墓地に送られたら闇3体かぁ…」とつぶやくことでバトルを中断させお互いを牽制しあった、通称ダムド環境を築いたカード(体験談)。
この独特のポージングがどちゃくそカッコいいんだ(恍惚)
(漢は背中で語る)
皆さんも歴史の教科書で1度は見たことであろう「見返り美人図」。
あえて正面を見せない美学は、この頃から人々の心を魅了していたに違いありませんね…。
時は戻って現代。
クレセント自身が闇属性のため、ボチヤミサンタイの調整にも使用でき、そのままランク7にいければ相手エンドに再度特殊召喚し、継続的にダムドをサーチできます。
このカードの登場により、少年はダムドデッキを組もうと決意します。
●デッキレシピ【Damned Wrath】
今回のデッキコンセプトとして、クレセントで継続的にダムドをサーチし、ダムドを盤面に出力し続けることを意識しています。
そのため、ダムドの特殊召喚条件であるボチヤミサンタイを常に維持することがデッキを作る上での課題となりました。
(墓地の闇属性の数が許容枚数を超えると、これ一生ダムド出ないやんみたいな事態も多発しました。)
そしてこのデッキを作るにあたり、ダムドと同じくらい使いたいカードがありました。
クシャトリラ・アライズハートというこのカード。
めちゃくちゃかっこいい。
効果として
①墓地へ送られるカードは除外される
②カードが除外される度に、除外されているカードを1枚選んでX素材にする
③お互いのターンに1度、素材を3つ取り除くことでフィールドのカードを1枚対象にとって裏側で除外する
まさに「生きるマクロコスモス」。
今回着目したのは、①と②の効果。
・①全除外→墓地に無駄な闇属性が増えない。
・②除外カードを素材に→ダムドで除外した闇属性を2枚素材に入れておくことで、自身が破壊されるとボチヤミサンタイの条件が整う。
元々「クシャトリラ」というカテゴリーが好きだった私。
(みんなには内緒ね♥)
こんな感じでデッキの方針は決まっていきました。
ではここでもう1度レシピをチェック‼
ここからは、デッキの動きについて説明していきます。
●初動
このデッキの初動として、ビッグヘッドガボンガのX召喚を目指します。
ランク3をたてやすくするために、ティアースケイル・デスガイド・サイコウィールダー+緊テレを採用。
ガボンガのX召喚に成功するとゴブリンライダーの展開ルートに入っていきます。
これでダグ+ブーンの戦士2体でイゾルデをリンク召喚。
イゾルデのサーチ先として
①ティアースケイルから入れている場合:ローラン
②ローランを自引きしている場合:ネクロガードナー
③ガイドから入っている場合:ティアースケイル
他のカードの引き合わせにもよりますが、サーチの択はこんな感じ。
そして②の起動効果ですが、このデッキで出す戦士族はこいつ‼
召喚・特殊召喚成功時にデッキからレベル7・8ドラゴンを装備できるので、こいつでクレセントを装備してリンク素材にすることでクレセントを墓地に送れます。
レベル4のフェルグラントを出せるよう、このデッキは装備カードを多めに採用しています。
装備カードは、フェニックスギアブレード・迷わし鳥・アラベスク(ここまで確定枠)+1枚をコストにします。
ギアブレードはイゾルデのコストに使われたので手札に加わります。
その後もクレセントのコストに充てれます。
そしてイゾルデとフェルグラントでデコードトーカーをリンク召喚。
最終的にガボンガ+デコートという盤面でターン返します。
ガボンガはX素材が取り除かれた場合に相手のモンスターを対象にとって素材にできるので、結構ヘイトを集めてくれます。
また相手ターンにサーチしたローランを装備。
墓地に送られた場合、エンドフェイズにデッキからアラベスクをサーチしながら墓地からクレセントを特殊召喚します。
この時デコードが生き残っていた場合、ダムドに対象耐性をつけられるので、後のターンの展開にとても助かります。
●中盤
まずはクレセント効果でダムドをサーチ。
ローランでサーチしたアラベスクを相手フィールドのモンスターを対象にとって発動。フゥリを特殊召喚しながら相手モンスターをバウンス。
さらにフゥリ効果で罠カードのかみかくしをサーチします。
初動の入り方によりますが、
●ティアースケイル→墓地のサイレントブーツを除外して幻影魔法・罠サーチ。幻影騎士団が除外されたため、墓地のティア―スケイル特殊召喚。
●ガイド→墓地からエッジインプシザー特殊召喚。
これでレベル3が2体揃うので、ゴーストリック・アルカードをX召喚。
アルカードで相手のバックをはがしながら、駄天使を重ねてショットをサーチ。
さらにヴェスペネイトを重ねて、大参上の墓地効果でX素材をコストにダグ回収しながらそのまま特殊召喚。ダグ効果で大重畳をサーチします。
さらに初動で落とした迷わし鳥の墓地効果でフゥリが蘇生できるので、ダグ+フゥリで状況に応じたランク3・リンク2を出力します。
ついでにショット効果でアルカードを蘇生。
(使えるものは使っとけの精神、大事だと思います。)
こうした展開の中で、ボチヤミサンタイのタイミングでダムドを特殊召喚します。
まぁこんな感じでわちゃわちゃした後、最終的にこんな盤面でターン返します。(適当)
相手ターンになったら、大重畳をアルカードを対象に発動。
クレイジビーストをX召喚扱いで特殊召喚します。
クレイジービーストの効果でダムドを効果破壊から守りつつ、状況に応じて魔法罠吸収や大重畳の墓地効果で相手の墓地のカードを素材にして立ち回ります。
また相手ターンにヴェスペネイトが破壊されたら、効果でフェルグラント蘇生。デッキからクレセントを装備することで、継続的なダムドサーチを狙っていきます。
(ダメステに効果使えんのホンマ偉い)
●終盤
クレイジービーストは墓地に存在する場合、特殊召喚できるデュエル中1度の効果があるので、そのまま特殊召喚。
これまでの展開でサイレントブーツから幻影騎士団ラウンチがサーチできていれば、クレイジービーストを対象に発動。
ランクが1つ高い闇属性エクシーズである、クシャトリラ・アライズハートをX召喚します。
横にダムドがいれば、そのままダムド効果で相手フィールドのカードを破壊。アライズハート効果で、破壊した相手のカードを除外しながら自分の除外されたカードを素材に入れることで、疑似的に除外リソースを回復することができます。
(③の効果を使う余裕は実際あんまない)
この並び、絵面もいいですがダムドの破壊がアライズハートのおかげで除外までいけるのがめちゃくちゃ気に入ってます。
こんな感じでダムドビートしていくような流れになります。
●採用カード解説
次に採用カードの紹介です。
◎ダムド関連
言わずもがな、ダムド+クレセントは漢の3積み構築。
サーチの択+後攻用にファンタズメイも採用。
元々クレセントを2枚にしていましたが、だぶっても自ターンエンドに出せれば、守備2350のそこそこ硬い壁になってくれます。
ダムドは3枚レアリティを変えていますが、どれもバチくそかっこいいのでサーチする度にテンション上がります。
三者三様。みんな違ってみんないい。
◎ゴブリンライダー
メイン4枚のみでリソースを確保しながらここまで動きに幅持たせれるの、ほんと柔軟性の高いテーマ。
使った感じ大重畳がめちゃ強い。
◎幻影騎士団
ランク3+ラウンチをサーチするために採用。
ボチヤミの調整役にも役立ちます。
また初動後に、ティアースケイルの起動効果で墓地に送るファントム魔法罠として以下の2枚を採用。
デススピアは、墓地から除外することで闇属性モンスターの破壊身代わり効果。これがめちゃくちゃ強い。
墓地に送られたターンにも使えるため、ティアースケイルの効果で先に墓地に送っとけば、ダムドの効果を通しやすくできます。
トゥームシールドは自分ターンに除外することで罠カードの効果をエンドまで無効にする効果。
こちらは墓地へ送られたターンには使えないため、事前に墓地に送っておく必要があります。
どちらもアライズハートの効果で除外から素材に入れておくことで、再び墓地効果を使えます。
◎御巫
装備カード+ランク3要員として採用。
アラベスクはフゥリを場に出力するのに必要なので、イゾルデのコストに使ってもいいように2枚採用。
御巫装備の共通効果で装備モンスターは効果で破壊されないので、普通にダムドにつけても強いです。
フゥリでサーチできる御巫罠は2種類採用。
かみかくしは墓地効果で除外されているフゥリを蘇生。
かみくらべは墓地にある状態で、クレセントやティア―スケイルのコストにフェニックスギアブレードを使うと、イゾルデのコストに使った装備カードを回収することができます。
◎その他
アライズハートのバリューを高めるため、ネクロガードナーを採用。
相手ターンにフリチェ除外できるので、ボチヤミ調整としても助かります。
上記の墓地効果持ちのカードを手札から捨てれるよう、ドローもかねて手札断殺を採用。
装備カード枠として、団結の力・巨大化・DDRを採用。
団結と巨大化は小学生ぶりに使ったけど、どちらも倍率がエグイ。
(ダムドが団結装備してんの、なんかエモい。)
巨大化はきょうさん(@kyo_ashita_a)からもらった旧亜版。
紫の妖艶な色味がめちゃくちゃきれい。
DDRはダムドのコストで除外されたアライズハートを帰還させたりできます。
(これには相手もドン引き)
◎エクストラ
エクストラはランク3とリンクをメインに採用。
先述の通りレベル3がとても並びやすいので、基本的にはここら辺を先出ししてダムドを通しやすくしていきます。
また墓地にアルカード+駄天使がいる状態でアルカードを対象にショットを発動。
そのままショットの②の効果で駄天使をアルカードの素材に入れることで、アルカードで相手のバックをはがしつつ墓地の闇属性を2体減らせるので、ボチヤミサンタイの調整をするのにとても役立ちます。
シンクロ枠で唯一採用の鷲々は、イゾルデ+フェルグラントで耐性を得ながら墓地の闇属性を除外できます。
リトルナイトは、クレイジービーストやダムドをバウンス・除外から守るために採用。
(かわいそうですが、この娘には死んでもらいます。)
ゴブリンライダーや御巫、クレセントやシザーなどモンスターが横並びするのでサロスも採用。
相手の耐性持ちを吸いつつ、効果無効にした相手モンスターをダムドで割り散らかします。
デッキ紹介は以上になります。
●終わりに
最後に、このデッキはこの形になるまでに紆余曲折あったのでその変遷を簡単にお話しします。
すみませんが、もう少しだけ自分語りおじさんにお付き合いください。
レシピ①
トマホークからキュリオスたててクレセントを墓地へ。
シャングリラをX召喚してからゴーストリック・スケルトンを使って相手のカードを裏側除外しながら、アライズハートを出す算段。
クレセントのコストにアームドサンダーを使ってうまぶろうとしてた気がします。
そもそもボチヤミが全然たまらん。
自分からクシャトリラに触りにいこうとしてんのが露骨すぎる。
このデッキの初陣風景。
ユニコーン特殊召喚スタートなの終わっとる。
レシピ②
ゴブリンライダー→イゾルデからベアトリーチェをたててクレセント+αを墓地へ送る型に変更。
初動が通るとボチヤミヨンタイになるの、回しながら「ホンマかぁ?」ってなってた。
ライズハートが炎・戦士のためフェニックスギアブレードを装備して、「これがシナジーだ‼」って喚いてた気がします。
レシピ③
大分構築が固まってきてます。
メインのクシャトリラは減ってますが、まだプリペアを捨てきれてない様子。
脳内構築上初動でキュリオスをたてるはずが、いざ回してみるとガボンガのX素材が足らず初動が破綻してました。
(静かに「ほぉーん」と声を漏らす男性)
こういった経緯があり、今回の紹介記事が書ける形になりました。
苦労してできたデッキなだけに愛着もひとしお。
ダムドを出すだけでテンションあがるし、ボチヤミの数を調整するのが楽しいデッキです。
デッキ名は「Damned Wrath」(ダムド・ラース)
※damned : 永遠に呪われた、忌まわしい
※wrath : 憤怒、激怒
ダムドは読んで字のごとく。
英単語でこんな意味あるの知らんかったし、普通にダムド味ある。
wrathはクシャトリラ・ライズハートが「怒り」の化身であることから。
「ダムド」、ほんとに使いがいのあるカード。
ふぐぽさん(@fgcyc_POE)のダムドデッキに10分で3負けというタイムアタックをきめられてから、自分もダムドをしっかりメインに据えたデッキを組みたいとずっと思っていました。
そんなこともあり、今回こういった形で自分なりのダムドデッキを組めてほんと嬉しかった。
字レアのダムドをニコニコしながら使ってた昔の自分に、「今でもそのカード使って楽しく遊戯やってるよ」って言ってやりたい。
調整に付き合ってくれた友人たち、ほんとにありがとう。
そして最後まで読んで頂きありがとうございました。
オフ会でお会いした際には、ぜひとも対戦お願いします。
それでは‼
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