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【性加害】「触る」は性加害ではない

 事件が話題となり、教育委員会の対応も問題視された、茅ケ崎市立小学校での性加害問題。事件の内容は、2年生女児が、複数の6年生男児から図書室で囲まれ、下半身を触られる等の性被害を受けたと訴えたもの。しかし市の教育委員会は、他児童への影響を鑑みて校内調査をしないと発表した。
 性加害事件として報道が加熱する中、市の教育委員会は次のようなことを報道機関に求めた。

「体に触った以上のことは確認できず『性加害』という言葉はそぐわない」
「重大な性犯罪行為が行われたと推測されることから実態をより適切に捉えた表現をしていただきたい」

 つまり、「性加害」という言葉を使って報道することは、「重大な性犯罪行為が行われた」と推測されてしまい、世論を刺激することから、実態にあった言葉を使ってほしいということ。

 これに合わせて、事件の内容も、図書室で女児を囲んだというものから、すれ違いざまにハイタッチをするように4人の女児を触ったというものへ変わってきている。

 性加害が起こったかどうかは、イチかゼロ。たとえそれがハイタッチ程度だったとしても、それは性加害だ。図書室で取り囲んだとなれば、それは文字通り重大な性犯罪行為だろう。

 身体を触る以上のことをしてないから性加害ではない、なんて論調が出てこないことを願うばかり。

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