大学教員への応募遍歴
大学教員の公募を受けるにあたり、note徘徊で得た有益な情報が多かったため、私の経験も書き残しておきます。どなたかの参考になれば幸いです。
現職(私立大)への採用
専門分野:まあ合致(幅広な募集)
募集要項に照らし、実務年数がやや足りなかった?
締め切り:1月中旬→4月採用
締切数日後に書類通過のメール。2月に面接を受けて採用されました。
面接では、専門的な話はほとんどなく、ひたすら人間性を見られた気がします。教育・研究に無関係な学生時代のアルバイト経験まできかれました。面接直後、違和感を抱えながら、お昼の喫茶店でナポリタンを食べていたところに内定通知の電話があったことを覚えています。
翌日、面接で進行役をしていた先生から、長文メールが来ました。
案の定で、怖くなりました。
が、初めて専任教員ポストを得たことがうれしく、すぐに承諾で返信しました。断る選択肢はありませんでした。
そして現在、業務は何とかこなしていますが、人間関係のことは、たしかに胃がキリキリ痛みますね。業界でも割と有名らしく、周囲からも移動をすすめられるようになりました。
応募状況
ということで、任期を残しながらも、JREC-INで公募情報をチェックするようになります。
所属長にあたる先生から、「タイミングが合えば出て行ってくれて構わない」と言われたことも後押しとなりました。
A校(私立大⇒連絡無し)
専門分野:まあ合致(幅広であいまいな募集)
締め切り:1月中旬→4月採用
実習担当教員の募集で、おそらく新設ポスト。専門・経歴的に問題ないだろうと思って応募したが、返事は無しの礫。時が経って5月頃、ふとHPをチェックして、この人が採用されたんだと知る。
A校は実務家教員が多い印象で、年明け2週間の短い公募期間や4月着任という時期を見ても、形式的な公募だったのかな~と思います。とはいえ、「お祈りメール」すら来ないのはいい気分がしませんね。
その後は、しっかりとふるいにかけてから勝負しようと方針転換できたので、思い返せば必要な経験でした。
そして、年度が明けます。
B校(国立大⇒内定)
専門分野:まあ合致
締め切り:5月
2週間後に電話で面接の日程調整。さらに2週間後の面接を経て内々定。
現職は実験ばかりで、講義経験がなかった私は、模擬授業を課されたら弱いと自覚していました。当然、採用側にとっても大きな不安要素となるはずで、履歴書提出後、追加で授業計画提出も求められました。とはいえ、具体的なお知らせをいただいたことが励みとなり、気合を入れて対策に打ち込むことができました。
それと、ラッキーなことにGW期間中でけっこう時間が取れたので、大学のHPを熟読して書類準備したのがよかったと思います。「HPすら見てない応募者が多すぎる」は、大学人事あるあるらしい。
ということで
任期無しのポスト2件に応募して、1勝1敗という結果でした。
正直、1年で移れるとは思っていませんでした。教育・研究業績は最低のボーダーラインぎりぎりだったと思いますし、人材枯渇の現状も垣間見えます。
新職場の環境は未知数ですが、少し腰を落ち着けて教育・研究に取り組めればという期待を持っています。
それと現在、外部資金の研究費を取っていますが、任期付き教員には資産登録の問題がつきまとうので、高額機材や研究図書の購入は躊躇せざるをえず(決裁がおりない)、じつは有効活用できていませんでした。次が決まったことで移管の目途が立ったので、購入しやすくなりました。
現職場では、日々の授業はもちろん、来年度の事業計画や予算編成で大忙しです。
残り約半年、いろいろあると思いますが、最初の大学教員としてのキャリアを積ませていただいたことへの感謝だけは忘れずに、しっかり勤めたいと考えています。