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知らなかったマクドナルドの対抗馬「Jollibee(ジョリビー)」

こんにちは、DSCLのデザイナーです。

2024年11月、コロナで自粛して以来5年ぶりに海外研修(社員旅行)が復活し、私達はフィリピンのセブ島に行ってきました。


みんな「Jollibee」ってファストフードレストラン、知ってた?

当時お腹すきすぎてて写真撮るって発想が脳みそから抜け落ちててなにも写真が残っていない。。。

私個人がセブ島を過ごして一番印象に残ったのは「Jollibee(ジョリビー)」というファストフード店でした。セブの異国情緒あふれる(いい意味でも悪い意味でも)景色の中で、外観内観、注文方式やサービスも洗練されていて、マックよろしくアメリカから輸入されてきた企業かな?と思いきや、フィリピン発祥のレストランだと知って驚き、それと同時にとても興味が湧きました。

1978年に設立され、現在は「フィリピンのマクドナルド」と呼ばれるほど国内で圧倒的なシェアを誇る国民的なブランドであり、海外にも多数展開していて、12カ国1500店舗以上あるそう。今日まで存在すらしらなかった。。。世界は広い!

他のファストフード店では見られないようなメニューがあって、フライドチキンの「Chickenjoy(チキンジョイ)」が看板商品。ジューシーでスパイシーな味付けがさながら「KFC」。スパゲティの「Jolly Spaghetti」も人気で、甘めのトマトソースにチーズとホットドッグがトッピングされています。その他もちろん、ハンバーガー(Yumbergerというオリジナル呼称していて可愛い)やライス付きの料理など、印象としてはファストフードとレストランの間という印象でした。


日本ではあまり見ないようなデザイン思想のロゴたちがその土地の「異国感」を演出する中、なんかすごい洗練されたロゴだなーと思ってトレースしてみた


トレースをする際に、どのような要素で設計されているのかガイドを引いて設計者が決めたルールを探し出します。Jollibeeのロゴは、「4本の等幅のグリッドと、3種類の大きさの円」というごくシンプルな要素で設計されたロゴタイポだという事がわかりました。この、バチッとルールとデザインが噛み合った瞬間が気持ちええ〜

シンプルであるがゆえに、ロゴ自体の力強さやその土地のデザイン文化に縛られないグローバルな印象を感じます。昨今のロゴリニューアルのシンプル化路線に適応している感じもあり、正直フィリピンでこのようなロゴに出会えるとは思っていませんでした。


ロゴ遍歴が気になって調べてみたら、Jollibee自体の歴史にも少し触れられて面白かった

いい意味で「今風(いまふう)」なロゴ。創業時からそうなわけ無いよなと思い、Jollibeeのロゴ遍歴が気になった私は調べてみました。

1975年

Jollibeeは1975年にフィリピンでアイスクリームカフェ「マグノリア」として創業。

1978年

1978年にファストフード事業へ転換。その際、勤勉さと喜びを象徴する蜂をロゴに採用。

1980年

1980年、飛んでいる蜂がハンバーガーを運ぶ姿に変更。フォントも視認性の高いサンセリフに変更された。

1983年

ロゴは簡素化され、より認識しやすいデザインに。画像の中央にいたハチも、キャラクターからシンボル寄りの運用に。後ろの白いエリアはサンドイッチの輪郭??

1996年

ブランド アイデンティティが全面的に見直される。新しいロゴが導入されただけでなく、レストラン自体の装飾も変更されされたそう。

おしまい

ロゴを調べると副産物的にその企業の歴史やストーリーにも少し触れることができて、面白い体験でした。
12カ国1500店舗以上展開しているマック対抗馬「Jollibee」。フィリピンに行った際はぜひ行ってみてください。

今回の海外研修は、参加者が各々「セブとデザイン」というテーマを持って参加していました。それぞれの視点の「セブとデザイン」もnoteにまとめられているので気になった方はこちらも覗いてみていただければと思います。

それではまた~


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