「エッジ情報」探索に役立つセミナー動画紹介(2)~「チャンス発見」に役立つ特許情報分析

特許情報分析に関するセミナー動画解説の「その1」を、以下で書きました。

今回も、2018年4月21日に開催したセミナーの解説記事です。動画シリーズでいうと、上記は「前半」で、今回取りあげるものが「後半」にあたります。

以下、事前告知を兼ねた、内容紹介の記事です。動画を補完する内容になります。

こちらも、補完する内容になりますので、報告を兼ねた、振り返り記事も、再掲します。。。

セミナー後半動画は、以下から購入いただけます。

前半の解説にも書きましたが、投資に限らない

「チャンス発見のための、特許情報の読み方」

を解説していると、ご理解ください。休日に行っている、投資家向けの特許セミナーということで、競争力がある企業(投資先)を見つける、それら企業の技術開発/事業活動を知り、評価する、というスタンスになっていますが、

「新規事業」「新製品開発」「新研究開発」

いずれも

「投資」

ですよね。

「何をやるのが良いか」(=どこに投資するのが良いか)

についてのヒントを、特許情報から得よう、そういうことです。

前半に引き続き、医療機器、特に、カテーテル関連企業

「朝日インテック」「日本ライフライン」

の特許情報を詳細に分析しています。それに加え、医療IT系企業

「メディカル・データ・ビジョン」

の特許も、最後に少し取り上げています。

医療IT、熱いところですからね。

他セミナーでは「サスメド」を取り上げたこともあります。
(こちらのセミナー動画は、今後アップしていきますね)

セミナー開催予定、最新の特許情報、および、特許情報の読み解き方など、

「チャンス発見」

に役立つ情報やノウハウを、以下メルマガでお知らせしています。

無料ですので、よろしければ、お申し込みくださいませ。

セミナー動画は、(営業トークではなく)最終的には通しでご覧いただくのが理想だと考えていますが、まずは、特に重要な動画をいくつか取りあげ、エッセンスを紹介します。

受講のご参考になれば、幸いです。


●後編のPart1(第1回セミナー通しではPart10)

タイトルはズバリ

「重要な特許を探し出す」

です。

「基本特許」という言葉について、よく質問をいただきます。例えば

「どういう意味ですか」
「どうやって見つけるんですか」

などです。基本特許の定義は曖昧なので、私はあまり、この言葉を使いません。詳しくない方に、わかり易く、雰囲気を伝えるために使うことはありますが・・・。

しかし

「重要な特許」

というものは、ある程度客観的に判定できます。私はいつも、企業研修などで、特許情報分析についてお話をする際、

「重要な特許を探し、読むことで、その企業の技術がわかる」

と説明しています。その企業の、技術だけでなく

「キーマン」
「競合企業」

など、いろいろなこともわかります。投資家の方は

「重要な特許を、どれぐらい出しているか」
「重要な特許が、切れていないか」

気になるかもしれませんね。動画内で紹介している、朝日インテックや日本ライフラインの特許は、いずれも

「重要な特許」

の一例であり、その探し方、見分け方、について、ぜひ理解いただきたいと考えております。

重要な特許を起点に、更に調べていくことで

「熱い分野」
「最先端動向」

も把握できます。これは

「エッジ情報探索」

の話です。エッジ情報探索では、この

「重要な特許を起点に、熱い分野や最先端動向を探る」

ことを、よく行います。以下セミナーでも、取り上げています。

長くなりましたので、続きは是非動画で(笑


●後編のPart2(第1回セミナー通しではPart11)

Part2では、日本ライフラインの、ある

「重要な特許」

を、読み解いて解説しています。

「特許を読む」

というと、特許公報を読めば良いと勘違いされる方もおられますが、実際には

「特許の審査に関する情報」(審査経過情報)
「訴訟」

などの情報を

「裏読み」
「深読み」

することも大切です。あるいは、特許公報に書かれた内容と、審査経過などの情報を、合わせて読むというべきかもしれません。

このあたり(特許情報の読み方)は、弊社のe発明塾講座でも、取りあげています。

Part3でも、

「審査経過情報」

を、引き続き読み解いています。審査経過情報の読み方を知らない、という方には、是非ご覧頂きたいですね。


●後編のPart4(第1回セミナー通しではPart13)

ここでは、審査経過情報の中から

「引用・被引用情報」
「早期審査についての情報」

を取りあげ、それぞれの情報の意味、および、どう読むかについて解説しています。

特に

「引用・被引用情報」

は、

「その特許の重要性」
「競合関係」
「業界構造」
「最先端動向」

を知る上で、非常に重要な手かがりになります。

詳細は、Part5で解説しています。

被引用の調べ方、および、被引用情報の読み方を、日本ライフラインの「重要な特許」を例に、解説しています。慣れれば

「トイレでも、調べられる」

情報ですので、ぜひ、理解して実践してみてください。


●後編のPart6(第1回セミナー通しではPart15)

ここでは、

「Google Patents」

での特許検索を実演しながら、使い方、および、

「海外への出願」

の見方を説明しています。特許は、国ごとに権利を取る必要があります。したがって、

「どの国に出願しているか」
「どの国で特許を取得しているのか」

がわかれば、その特許の

「重要性」

や、特許技術の

「市場性」(どの国で事業展開する可能性があるか)

について、ある程度、判断できます。多くの国に出していれば、世界中にマーケットがある(と考えている)んだろうな、大事な技術(特許)なんだろうな、ということです。


●後編のPart7(第1回セミナー通しではPart16)

ここでは、前半は朝日インテックの特許出願動向を、ある特許の

「引用・被引用」

を読み解きながら、解説しています。

実は、特許を読むには

「特許戦略」(知財戦略)

の知識が不可欠だ、と私は考えています。発明塾でも、そう教えています。

発明塾で

「知財に関する知識」

を重視しているのは、実は、発明を特許にするため・・・だけではなく、それ以前の問題として、良い発明を出すために特許情報をヒントにすることが重要であり、

特許情報を読み解くために、特許や知財の知識が不可欠

だと、数多くの発明経験から、私が痛感しているからです。

後半では、日立Gr、キヤノンなど、知財活動に定評がある企業の知財戦略について、紹介しています。こういう背景知識なしで、特許を読むのは、かなり疲れます。

Part8では、さらに

「3M」(スリーエム)
「インテューイティブサージカル」
「ジョンソン・エンド・ジョンソン」

の特許を取りあげています。それぞれ、

「特徴」

があります。

彼らの

「巧みな特許戦略」

を、ぜひ味わっていただきたく。


●後編のPart9(第1回セミナー通しではPart18)

セミナーの最後ですので、個別の企業について、特許だけでなく

「ビジネスモデル」

なども解説しています。投資家の方はもちろん、

「新規事業開発の担当者」

の方などにも、ご参考になればと思っています。

会社のHPなどだけでは、なかなかわからない製品、例えば

「病院内で用いられる、ITシステム」
「スマホ保険のアルゴリズム」

なども、特許を読めばわかります、というお話です。

「ビジネスモデル特許」

と言われるものがどんなものか、についても、理解を深めていただけると思います。

「ビジネスモデル特許って、なんですか」

という質問をよくいただきます。この動画で取りあげている特許は、その一つの例かなと、思います。


セミナー後半動画マガジンの購入は、以下から行っていただけます。
(要するに一括購入ですね、多少お安くなります)


楠浦 拝



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