「強い特許」は、かくして作られる~特許の作り方を知らずして、特許は読めない
先日開催した「個人の方」向けの知財情報活用セミナーの報告で書かせていただいた通り、
「特許が、どう作られるか」
を知らずして、特許を読んでも、なかなかピンとこないというか
「的外れな文書を読まされている感」
が、すごいのではないでしょうか。
当日参加されていた、
「特許情報を読みこなして、きっちりした企業分析を行いたい」
と思われている、投資アナリストの卵の方も、そう感じておられたようですので、大体皆さんそうだろうなと推測しています。
皆さんが
「特許が読めない」
「特許を読みたくなくなる」
理由が、ここにあります。
当日のスライドを、一枚だけ貼っておきます。
近々、動画講座にいたしますので、ご関心ある方は、ご利用ください。
(note で告知いたします)
⇒ 動画はこちら
企業情報として魅力的な
「特許情報」
を、上手く活用するには、企業の
「特許活動」
「知財活動」
が、実際どうなってるのか、理解しておく必要があります。
と、ここまでを簡単にまとめると
「特許の作り方」
を知らずに、特許を読めない、という冒頭の結論になります。
知財の専門家ではない方、および、特許出願経験が浅い or 無い方に、特許の読み方を教える機会が多いのですが、その際
「特許が、どのようにして出来上がるか」
をお話しすると、皆さん驚かれます。
(手続きや、中間処理の話ではありません)
そもそも
「特許は、作るもの」
ということすら、知らない方もおられます。
(論文だと、捏造になりますから、それと混同しておられる方が多いようです)
残念ながら、これでは特許はいつまでたっても読みこなせません。
知財でダントツの企業が日常的に行っている
「特許製造工程の裏側」
について、実例交えて詳細にお話しすると、皆さんかなり
「驚かれ」
ます。
繰り返し言いますが、企業にとって
「特許は、論文とは、全く違う」
もので
「経営の武器」
になる、権利を申請する文書です。
(論文は、科学的な成果を公表するためのもの)
発明が、どのように
「特許申請書」(特許明細書/特許公報)
のロジックと体裁に仕上がっていくか(仕上げていくか)、を解説した講座が、弊社のオンライン講座(eラーニング教材)にあります。これを知らずに特許を読んでも実りが少ないので、きっちり身につけていただくことにしています。
もう一つ、
「そもそも、強い特許をどのように企業が作っているか」
(どうすれば、強い特許が作れるのか)
を解説したオンライン講座(eラーニング教材)があります。
また例えば、
「圧倒的な特許網」
で、ある光学フィルムで製品シェア90%以上を取っている、スリーエム(3M)の特許を読むと、そのすごさと戦略、および、強い特許の作り方が、実例で理解できます。
このあたりを熟知せずに特許を読んでいるので
「モヤモヤ」
が解消されない、ということです。
楠浦 拝
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