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「ああ、オモロかった」と言って死のう ~ 日本粉体技術工業協会での「知財セミナー」より

先日、日本粉体技術工業協会 様 にて講演の機会を賜りました。

スタートアップの特許戦略、知財戦略の第一人者であり、下町ロケットの神谷弁護士のモデルとなった、鮫島(さめじま)先生のご講演の後を受けて、ということで、

「特許」
「知財」

の前段階である

「発明」

の話題を中心に、楠浦の

「キャリア」

に関する話題も交え、お話をさせていただきました。

下町ロケット先生の後ですからねー、よほどインパクトがないと、誰も聞いてくれません(笑


一番伝えたかったメッセージの1つが、以下です。

発明塾で、組織を変え、アイデアを出し、世界を変え、

「ああ、オモロかった」

と言って死にましょう。

タイトルも、ズバリ

「発明塾の創り方」

副題として

「良い仲間との良い議論を通じて、世界・社会・組織を変えよう」

としています。

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キャリアに沿って、

「オートバイのエンジン設計」
「風力発電関連の新規事業開発」

を手掛けた際のお話から始め、その後、

「ナノテク・スタートアップ」

での紆余曲折(!)と、そこで行った

「特許情報分析」

にもとづいた事業立ち上げのお話を、手短にさせていただきました。

僕と、特許とのかかわりは、上記のような形で始まった、というお話です。

ちょっと変わった、始まりだったかもしれませんね。

特許情報がなければ、あのスタートアップは、

「あのまま、終わってた」

でしょうから、僕の場合は

「特許に、命を救われた」

と言っても、間違ってはいないと思います。

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エンジン設計、風力発電、ナノテク、そして、

「特許」

と、何の脈絡もないキャリアですね(笑

そして

「発明」(どーん!)

と来たら、頭おかしいと思われても、仕方ない感じです(笑

「ピボット」(ピヴォット)

とは、かくあるべし、という感じですかね(笑

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特許について、誰にも何も教わることなく

「完全独学」

で、特許分析法も、独自の手法を次々と開発しながら取り組みました。

特許情報分析結果をもとに、ベンチャーキャピタルの皆様から大きな資金をいただくことができたのですが、今振り返ると、奇跡的だったと言えるかもしれません。

ですので、関連セミナーではいつも、

「あくまでも、私個人の経験談です」(必ず成功するとは限りませんよ)

とお話しています。

しかしその後、業界では広く認めていただき、

「模倣セミナー」

が続出するぐらい、標準的な手法になりました(笑

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現在の

「発明塾」

の原点の1つが、ここにあるといっても、いいでしょう。

「立命館大学」

のMOTコースでも、この手法を教えていました。

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大学で教える一方で、企業の

「新規事業開発」
「企画」
「知財・特許」

などを担当される方にも、全く同じお話を、12年前からしてきました。

残念ながら、当時は、あまり良い評価は得られませんでした。

「特許は古い」
「読みづらい」

など、いろいろなことが言われていましたね。

一方で、大学生は楽しんでくれていましたので、

「賛否両論」

なかなか、難しい時期でした。

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特許以外のお話で、お伝えしたかったことの一つに

「働くということ」
「経営とは何か」

についての、僕なりの考え方、があります。

経営層の方から、若手の方まで、出席者が幅広いということで、両方の目線でのお話をさせていただきました。

「働き方改革」

の流れで始まっている

「在宅勤務」

ですが、弊社は、そもそも

「働く」

という行為自体をいろいろ考え直した結果、12年前の創業時から

「完全在宅勤務」

になっています。

これも、賛否両論でしたが、そもそも

「賛否両論ぐらいのことをやらないとダメ」

というのが、僕の根底にあります。
(時代に大きく遅れる)

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経営については、いつもの通り

「マズロー」
「セネカ」

のお話をしています。

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最後に、余談も交え

「投資」

について、お話をしました。

「新規事業開発」

は、経営者から見れば

「投資」

ですよ、という当り前のこともお話しましたが

「特許読むことは、投資に役立ちますよ」

ということも、お話しました。

最近は、セミナーも担当させていただいておりますしね。

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終了後は、多くの方に声をかけていただきました。

「バイク好きの方」
「新規事業担当の方」
「経営者の方」
「仕事で悩んでいる方」
「特許情報分析に興味がある方」

など、実に様々でした。


でも、共通しているのは

「オモロかったと言って、死にたいよね」

ということだったと、感じました。

おしまい。

楠浦 拝

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