平成元年トリオがお送りする第106回薬剤師国家試験を語る会を開催して
本日平成元年トリオシリーズ「第106回薬剤師国家試験を語る会」を開催しました。
21時30分〜開始して0時30分までの超長丁場
#長すぎる
#喋りだすと止まらない
興奮冷めやらぬうちに内容を書き留めておきたいと思います。
必須問題 問11
まず、最初は山口くんから話題提供のあった問11を深掘りしました。
問題自体は至ってシンプルな問題で正解は「5」なのですが、これは答えをただ単純に知っているかということではなく、ポイントになるのはなぜこの問題が薬剤師国家試験の問題として問われているのか?
この問題になっている幽門部にはどんな特徴がある部位なのか?その特徴は薬物治療とどのように関連するものなのか?を考えると、それを考えてみると胃がんなどで胃を切除されている患者さんに対応する際に、胃のどの部分を切除されたのか?それによって今行っている薬物治療にどのような影響が出るのかを考え、その方に適した薬物治療を考えるための、基礎知識として捉えるとなかなか深い問題だなというような話をしました。
必須問題 問88
続いて、瀧くんから話題提供された問88
問題の内容としては、これも至ってシンプルなもので答えは「3」
これも昨年の調剤報酬改定で「吸入指導加算」が新設されたことを踏まえるととても大切な問題だなということを振り返りました。
・吸入手技が正しく行えているかどうか?
・実際の喘息等の症状がどうなっているか?
という視点から適切に吸入薬の体への影響を評価することができるようになるための基礎になる問題なっているなということを話しました。
必須問題 問81
必須問題最後は問81(話題提供は私)
この問題は思わぬ深掘り問題で、20〜30分ぐらいはこの問題に関する話をしていました。問題を解くだけだと答えは「3」
この問題の深いポイントは、理想はもちろん協働の関係でチーム医療が行えたらいいのですが、そこを目指しながらも現実は他の選択肢の関係になっている状態が見られるのではないか?
今自分がそれぞれの言葉が示すどの状態になっているかということを自分で振り返るための土台になる問題ではないかなという話をしました。
協働と言いつつも病院と薬局それぞれの現場の中でそれぞれの専門家がそれぞれに考えながら患者さんをみている状態は「独立」って感じになっていると言えるんじゃないかなとか
自分で思考したり判断したりせず、医師に思考や判断を委ね切りにしてしまう状況は「依存」だよねとか
疑義照会をしてそのまま出しておいてと言われるような状態は「主従」って感じだよねとか
※疑義照会をしても、医師がそう判断した理由をきちんと共有してもらって、薬剤師も医師と同様にそのままと判断を下すことがある
薬剤師が処方提案をしたときに、提案が通らないというような発言が出てくるときは、薬物治療の決定件という観点で医師と薬剤師が「競合」しているよねとか
みたいな話をしました。
というわけで、必須問題編は以上になります!
理論問題、実践問題については、また別の記事にまとめたいと思います!
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