見出し画像

アレルギー性鼻炎 血管収縮剤の話

花粉症などで鼻の症状がひどすぎる場合、メインはステロイド点鼻薬を使いますが、補助的に血管収縮剤を併用する場合があります。
鼻詰まりを改善してくれるので効果を実感しやすい反面、薬剤耐性が起きることがある為、使用には注意が必要なお薬です。
今回はこちらをまとめたいと思います。

トラマゾリン点鼻液0.118%「AFP」

一般名:トラマゾリン塩酸塩
形態・規格:液状(霧状)
適応
諸種疾患による鼻充血・うっ血
用法用量
通常成人1回2~3滴を1日数回点鼻するか、又は1日数回噴霧する。
  
後発医薬品:なし
OTC販売:なし
薬価:6円/ml
【ポイント】
・血管収縮剤系の薬では苦みが少ないといわれている
・100ml、500mlの包装で販売されている為、薬局で必要量取り分け必要
・主な副作用は、悪心・乾燥感・刺激感 などがある

プリビナ液

一般名:ナファゾリン硝酸塩
形態・規格:液状(霧状)
適応
・上気道の諸疾患の充血・うっ血、
・上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長

用法用量
鼻腔内:1回2〜4滴を1日数回、
咽頭・喉頭:1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する。
局所麻酔剤への添加:局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する
  
後発医薬品:なし
OTC販売:あり
薬価:4円/ml
【ポイント】
・ドラックストアで購入できる鼻詰まりの点鼻薬と同じ成分
・プリビナ点眼液の別販売あり。プリビナ液の眼科使用は不可(PHが違う為)
・3日程度の連続使用で、鼻粘膜の二次充血・腫脹が現れるとの報告あり。
 7日~10日の休薬で薬剤耐性は解消される模様。
・咽頭・外頭に使用可能、局所麻酔の効力持続時間の延長にも用いることができる

コールタイジン点鼻液

一般名:塩酸テトラヒドロゾリン液(プレドニゾロン含有)
形態・規格:液状(霧状)
適応:諸種疾患による鼻充血・うっ血
用法用量
3〜5時間毎に2〜3回鼻腔内に噴霧するか、又は2〜4滴を鼻腔内に点鼻する。
  
後発医薬品:なし
OTC販売:あり
薬価:8円/ml
【ポイント】
・原則として6歳以上の小児及び成人に用いる。
・ウイルス性、結核性の疾患がある場合は原則禁忌
・ステロイド配合の為、くしゃみ、鼻水にも効果がある
・ドラックストアでも購入可能
・主な副作用、苦味・鼻やのどの刺激感・口渇などがある
・作用発現時間:約5分 作用持続時間:5~8時間
・血管収縮剤系の点鼻薬では小包装で販売されている

以上、血管収縮剤系の点鼻薬のまとめでした。
ステロイド点鼻薬を使用する15分くらい前に使用することで、
ステロイド点鼻薬の効果を増強することができます。
使いすぎによるデメリットが大きいですが、
しっかり使うことができれば、恩恵も大きいです。
用法用量を守って使用しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?