【アパレル人の本心②】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要
前回、自虐的な意味を込めた内容のものを発信しましたが、続きです。最近家で過ごしている時間が長い人が増えていると思います。この機会に部屋の掃除や断捨離に励んでいる人も多数いるでしょう。そこで、みなさんが感じていること.....。
眠ってる「洋服」の量ってすごいなあ。
ファストファッションが台頭して洋服の供給量が増加、購入できるチャンネルも多種多様となり、どこでも、いつでも気軽に買えるマーケットとなりました。
消費者は、ファストファッションの原価を抑えた低価格商品を中心にたくさんの数の洋服を買う機会がどんどん増えました。特にそれを代表するユニクロは、年々商品開発力を高めて、機能性を含めたクオリティが高い商品をどんどん供給し、売上を伸ばしました。いつの間にかつて繁栄を築いた大手アパレル5社の売上を抜いています。ユニクロは低価格ですが品質は秀逸です。他社には真似できないがゆえに大きな成功をおさめたのでしょう。
日本人でファーストリテーリングの服を買ったことがない人はほとんどいないのではないでしょうか?
企業経営者ですら、よく愛用しているブランドはユニクロと答える人が多い時代となっています。ブランドネームだけの高い洋服はお金持ちであっても不要であることを物語っています。
それでは、コロナ以降、ファストファッションを中心としたアパレル業界はどのようになるでしょうか。個人的にはひとつのキーワードが浮かびます。
『サスティナブルとストリー』
サスティナブル=持続可能については、最近頻繁に語られており、今更取り上げるものではないかもしれませんが、「毛皮を使わない」とか、「不要になった洋服の回収する」といった取り組み以外、アパレル業界全体の新しいビジネスモデルとしてのうねりはありません。
基本的なコンセプトにおいて、「長い間着れる服=毎年購入意欲を喚起しない服=トレンドに沿っていない服」となる傾向があるため、大企業アパレルは、利益を出すビジネスにすることが難しいのです。しかし、アフターコロナではその壁をクリアする必要があります。例えば、“ミナペルホネン”などはひとつの例でしょう。
また、不要になったものを回収した後のものを寄付という形だけでなく、再度セカンドハンドとして販売する形をブランドビジネスの中に組み込むことがやるべき課題だと思います。
次回はストリーについては、お話いたします。
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