たまには泣いてもいいですか?
ひょんなことから約2ヶ月ぶりに元カノと電話した。
今回はその時の気持ちを赤裸々に綴って行こうと思う。自分への戒めも込めて。
…
「久しぶり!元気だった?」
久々に聞いた彼女の声。
別れて2ヶ月が経つにもかかわらず、声を聞いた途端様々な思い出が一瞬にして甦った。
毎日聞いていたはずの声がとても懐かしく感じた。
2ヶ月ぶりに聞いた声がまるでいつも聞いているように感じた。
懐かしさと安心感。不思議な感覚。
それもそのはず、この声に何度も癒され救われてきたのだから。
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子供の話や仕事の話など他愛もない話をたくさんしたが、2人とも別れてからの自分のことについては話さなかったし聞かなかった。
知りたい気持ちもあるが知りたくない気持ちもあったのだと思う。
話がひと段落すると彼女が言った。
「…くすおが想像出来ないくらい、私めちゃくちゃ泣いたんだよ。」
「裏切った側はそんなことないかもしれないけど、裏切られた側の傷はそんなすぐには癒えないんだよ。」
と。
いつも気丈に振る舞っていた彼女のその一言で胸が締め付けらた。
「終わったことだから今更文句はないけど、こうして話してると色んな思いが込み上げてくるし、私の中でくすおはまだ裏切った人なんだよね。」
「…そうだよな。」以上の言葉は返せなかったし、改めて裏切ることの大きさを痛感した。
俺は界隈に長くいることで少なからず界隈の常識に染まってしまっていたのかもしれない。
界隈を否定するつもりはないが、界隈の正が世間一般の正とは限らない。
ここは大切な人が居る人は決して忘れてはいけない。今一度胸に刻んで欲しい。
電話中に彼女が言った、
「一度裏切られたら、もしヨリを戻しても元通りにはならないんだよ。些細なことでも疑うようになるし私も相手も苦しくなる。形だけ繋がっていてもそれは幸せとは言えないよね。」
この言葉は正にその通りだなと思った。一度崩れた関係は都合よく簡単に戻すことはできない。
してしまった後に気づいても、それは全て後の祭り。どうにもならない。
一緒にいる時にどれだけ大切さに気づけるか。簡単なようで難しいけども。
…
何はともあれ最後はまた他愛も無い会話をし、切る前にTV電話をした。
「え!くすお髪の毛明るい!反省して坊主にしてるかと思った!w」
「冗談!w 」
「ただ…やっぱりね、声を聞くと思い返して嫌味言っちゃうから、吹っ切れるまで連絡はしないようにする!史上最強で唯一無二の素敵な女を逃したことを後悔しろよ!w」
「…またいつかね☺️バイバイ👋」
…
最後に明るく振る舞ってくれた笑顔の中に強さと優しさと寂しさと悲しさ、色んな感情が入り混じっていたように感じた。
次に連絡を取り合うのは数年後かもしれない。もしかしたらこの電話が最後なのかもしれない。
そんなエモさを残しつつ、彼女との電話は終わった。
自分の中では完全に過去のものに出来ていたと思っていたが、そんなことはなかったと思わされる電話だった。
もちろん、前を向こうとしている彼女の邪魔はしない。きっと彼女であればまた違う幸せを手に入れるから。
そして、俺自身もしっかり前を向いていかないといけない。自分の幸せは自分で掴みにいく。
ただ、今日は少しエモさが強すぎた。
別れた後もたくさんの教訓を与えてくれた彼女に感謝しつつバーリアルの蓋をあける。
たまには泣いてもいいですか?