十二国記、それはデバッグの物語

十二国記シリーズを追う間に、高校生はすっかりおっさんになった。
もっと世界を根底からひっくり返すような物語になる可能性も考えていたが、耐え忍ぶ、静かな修復プロセスを描くことで、世界について考えさせるような作品だった。

一応延麒はでてくるが出番も少なく、景王陽子はだしてくれよーと思ったが
まあ蛇足っぽくなるかな…

魔性の子から読み始めるのを進める人も多いが、俺が魔性の子から読んだら流石にもう読まないかもしれない。自分は「月の影〜」から読み始めて、たぶん「風の万里〜」がまだ出てないくらいだったろうか

読者にカタルシスを与えないのは作風だなあ〜と思った。
泰王の居場所など、なるほど!とはならないけど、ラスト「自己犠牲的ルール破り」というのは色々考えさせられる解決法で良かった。


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