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株式会社フォルスタイルとの提携に寄せて。
カフェ・カンパニー株式会社は、2023年3月1日、株式会社フォルスタイル(以下「フォルスタイル」)と資本業務提携を締結しました。
▶︎プレスリリースは【こちら】をご覧ください。
今日は、そこに至った経緯や、僕らが見ている未来について、「フォルスタイル」代表の平井幸奈さんと語り合いました。
個人戦から団体戦へ。店舗運営のジレンマやその先の未来。
楠本:(平井)幸奈さんに初めて会ったのは、確か、カフェ・カンパニーがパナソニックと共同で運営している「100BANCH」のイベントだったよね。
そこで「foru cafe(フォルスタイルが運営するカフェで、現在5店舗を展開)」がケータリングを担当していて、とてもおいしかったのを覚えていて。
それからしばらくして、僕が原宿のWe Work 1Fにある「foru cafe」に偶然立ち寄った時に、再会したんだよね。
平井:その時私はちょうど店舗に立っていたのですが、楠本さんがカフェ・カンパニーの新入社員の方と来店してくださったんです。挨拶をした時に、「カフェ・カンパニーで働けるなんて、いいな」と思わず心の声が漏れてしまって(笑)。
楠本:僕も「じゃあ、入るか」と(笑)。
改めて幸奈の話を聞いてみると、昔の自分に重なる部分が沢山あったんですよね。
僕は渋谷の高架下に「SUS」というお店を出店したのがスタートだったけれど、そこから店舗が増えていく段階では、タイミング毎に違う辛さや難しさがあった。
「foru cafe」は今、5店舗を運営している段階なんだけど、3店舗目までを全て成功させるのも大変だし、そこから更に10店舗まで増やしていくには「団体戦」になってくるんだよね。
僕の場合は、1号店目が契約期間満了に伴いやむを得ず閉店することになった時に、その店舗のスタッフ全員が、「この店舗が閉店してもカフェ・カンパニーに残る」という選択をしてくれた。それが引き金になって、「団体戦」に勝てるようになってきたと思っていて。
そういうことが過去の経験からわかっていたので、幸奈さんの悩みを聞いた時に、「ああ、それ分かるな…」と。
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平井:私自身、事業を始めて今年で10年になるのですが、これからどうしていくかということを、すごく悩んでいたんです。
現状維持はただの停滞になってしまうし、かといって拡大させようとすると、今の自分だけではどこかで無理が生じる。
今までのような力技ではもたないと感じていたので、「やり甲斐はあるのに先が見えない」という不安に駆られることも少なからずありました。
そんな時に楠本さんから温かい言葉をかけていただいて、とても安心したんです。
同時に、楠本さんが考えている未来図についても話していただいて、心からわくわくしたんです。
同じ飲食店の経営者なのに、見ている世界が全く違ったというか……。
私は目の前のお客様を喜ばせることに精一杯だったけれど、楠本さんはもっと地球規模で色々なことを想像していて、すぐには理解できないことももちろんありましたが(笑)、私もそのレベルで考えられるようになりたいなと思いました。
既に様々な側面で、カフェ・カンパニーと協業させていただいているのですが、自力では絶対に見れなかった景色を見ているし、こんな素敵なチャンスやチームに出会えたことを、本当に感謝しています。
楠本:ありがとう!
いつも言うことなんだけれど、僕自身は一人では何もできないんです。
真空管のように空っぽの状態で、だからこそ自分が本当に「良い」と思ったものをキャッチできると思っていて。
幸奈さんを含め、チームのメンバーの良さを最大限引き出した時に、どんなソーシャルインパクトを起こせるかというのが僕の役割だと思っているので、仲間に加わってくれて本当に嬉しかった。
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C.A.F.E=Community Access For Everyone。カフェが持つ未来への可能性とは?
楠本:都市のコミュニティデザインのあり方は、時代によって大きく変わっていくけれど、今回の提携を決めた大きな理由の1つは、これからの時代、「Co- Creation(共創)」の場所が新しいコミュニティの拠点になっていくんじゃないかなと考えたから。
そういう場をもっと創っていきたいと考えた時に、「foru cafe」がやっている「ワークスタイルを創出する場」に非常に可能性を感じました。
そこに、僕らが今まで積み重ねてきた企画力やオペレーション力を組み合わせれば、面白いことがどんどんできるんじゃないかなと。
平井:本当にそうですね。オフィス内のカフェは、単にそこで働く人たちを繋げるだけでなく、可能性がまだまだ沢山あると感じています。
今私は、早稲田大学内にある、学生主体の店舗「オレンジキャット」の運営サポートもしているのですが、そういったカフェの在り方もとても面白いなと思っていて。
楠本:僕もあのお店を見た時に、すごく可能性が広がるなと思いました。
例えばフードテックを組み合わせれば、大学の学食だって、わくわくする場になり得るだろうし。
僕の世代だからこそできることや知っていることはあるけれど、これからの社会を創るカフェの在り方を考えた時に、リテラシーやグローバル感覚は、やはり若い世代が絶対に強いと思うので、そこは強みにしてほしいし、僕はその可能性を形にすることをサポートできればと思っています。
平井:今までずっとリアルな店舗を手がけてきたので、楠本さんの可能性の広げ方はとても新鮮で勉強になります。
「foru cafe」のスタッフもほとんどが20代なので、彼ららしい感性や視点を生かしながら、新しい風を吹かせていきたいです。
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