赤いナースコール 第3話考察
毎週月曜夜11時06分よりテレビ東京で放送中のドラマ
「赤いナースコール」第3話考察です。
あくまで個人の考察なので的外れなことを書くこともあるかと思いますがご容赦ください。
画像は公式HPより引用させていただいております。
引用元:https://www.tv-tokyo.co.jp/akanasu/
◆第3話あらすじ 【ネタバレが含まれます】
切断された下塚の頭部がゴミ捨て場にて発見された。
2日続けて同室患者が殺されたことにより危機感を感じた松井は「こんな所にいたら病気で死ぬ前に殺されちゃいますよ!」と言って無許可で退院しようとする。
が、ちょうど病室に入ってきた刑事に制止され、分かりやすい小芝居で脅かされ(笑)やはり残ることにする。
翔太朗のいる病室の患者が再び殺されたことを知り、病室に訪れていた医師と看護師に事件のことを問うアリサ。
病院中に警察関係者がいるから安全だと慰められるが、さらに事件について問う。防犯カメラの死角を知っているかのように犯人の姿は何も映っていなかったらしい。
アリサの顔を治療する石原医師。
痛みはないかと確認しつつも、再度脅かすように顔の怪我の状態を1から細かく説明し始め、アリサの気持ちを察した看護師にとがめられる。
顔には傷跡が残るとの話しもあり、うなだれるアリサ。
そこへ病院長が訪れる。石原は途端に不機嫌な顔になり
「医療訴訟を起こされないように見回りですか?」と嫌味を言うが、
病院長は「石原君の腕は信頼してるよ」と笑顔でかわす。
石原:「踏み絵だよ。彼が美しい君の外見を愛していたのか。内面を愛していたのか」「彼の本当の気持ちを知るにはイイチャンスだ」
アリサは不安な気持ちになりつつも、看護師に慰められ「気持ちの整理が付いたら会ってみます、翔ちゃんに」と前向きな姿を見せるのだった。
病院内では至る所に警官が配備され、厳重警戒態勢となっていた。
そんな中、翔太朗のスペースだけ珍しくカーテンが引かれていたことに驚き、駆け寄る西垣看護師。
慌ててカーテンを開けると、そこに見えるのは翔太朗の右足一本のみ。
さらに怯えながら布団をめくると・・・
とんでもない寝相(L字型)で寝ている翔太朗の姿が(笑)
西垣はあきれつつも安堵する。
アリサは自室の洗面所にて髪にドライヤーをあてていた。
すると突然電気が消え、ドライヤーが止まってしまう。
電気はすぐに復活したが、何か妙な気配を感じ部屋をゆっくりと見まわすアリサ。特に何事もなさそうだと安心して、クローゼットを開けると
そこには謎の老婆が座り込んで隠れていた。
思わず叫び声をあげてしまう。
どうやら認知症による徘徊らしい。
看護師たちに連れられ部屋に戻される老婆(みかみ)であったが
「まだまだ殺されるよ」と予言めいた言葉を残していくのだった。
とある山中。
そこではクラシック音楽が周囲に響き渡る中、殺人者が女性の首を絞め、その命を奪っていた。
(ピアノ協奏曲 第1番 Op.23 変ロ短調 チャイコフスキー)
そして命尽きた女性の左手をとり、ペンチで薬指を切り落とした後、遺体となった女性の横に並び、スマホで記念撮影をしたのだった・・・
313号室。
翔太朗のもとにドラマ部プロデューサーの山之内がお見舞いにやってきた。
殺人事件について楽し気に話し、「来年の連ドラ、病院で起こる連続殺人ミステリーにしよう!」と張り切っている。
それを盗み聞きしていた同室の3人もなんだか乗り気のようで、翔太朗はただただ苦笑いを浮かべるのだった。
刑事二人が下塚の焼肉屋に捜査にやってきた。
下塚が客に殴られて怪我をしていた時、見て見ぬふりをしていたらしい。
以前向かいのコンビニでタバコを吸っていた人を注意した学生が刺された事件があったが「下手に正義感振りかざすと損をする。見ないふりが最善の策だ」と下塚自身が言っていたことがあり、その言葉に従っただけだとしれっとしている店員たち。その言葉に加藤刑事はムカツクと腹を立てる。
西垣に車いすを押され院内を散歩?している翔太朗。
柵上の壁を挟んだ向かいの通路にアリサの姿を発見し、アリサの名を叫び続けるがアリサは気づかず去っていってしまう。
西垣にアリサのほうに向かうよう懇願するが何故か完全無視され、何事もなかったかのようにふるまわれる。
アリサの病室。
実はアリサも翔太朗の存在に気づいていたが、気づかないふりをしたと石原に伝え、いつになったら自分は翔太朗と向き合えるのかと問う。
一か月もすれば包帯は取れるが、皮膚がどういう風に再生するかはわからないとの答えに再度うなだれるアリサだった。
警察捜査本部。
捜査会議にて県内で起きている連続殺人事件と病院内での事件は同一犯によるものか、別々の事件なのかが話されていた。
工藤は全く別々の事件だと主張する。
313号室。
松井の姿が病室にないことに気づく。
院内に配備されていた警察たちは院長のクレームにより先ほど引き上げてしまったこともあり、患者たちにせっつかれ警察に報告にいこうとする山根だったが、そこに全身びしょぬれになった松井が戻ってくる。
購買部のえぐちさんと車の中で話していた。全速力で走って戻ってきたが濡れてしまったとのこと。
「松井さんが殺人鬼ってことはないですよね~」と後藤田が軽口をたたくがそれに対する返事はなかった・・・
夜、アリサの病室。
ふと目を覚ますと、包帯の周りが血にまみれていることに気づく。
思わず叫び声をあげるアリサ。
たまたま宿直だった石原の診断によると、寝ている間に顔の表情筋に力がはいることがあったか、無意識に傷口を触ってしまったのだろうとのこと。
手を洗っておいで。と優しく言う石原だったが、その反面看護師とは怪しげな表情で何かを交わし合っていた・・・
夜、313号室。
警察が引き上げてしまったことで不安になり、全く寝付けない患者達。
翔太朗がナースコールを押そうとした時に止めた理由を話し始める。
この病院では
ナースコールを押して看護師が気が付かなかったら、その患者は死ぬ
という言い伝えがあるらしい。
死期の近い患者からのナースコールは慌ててとらないようにしていた。とか
厄介払いをしたがっている患者の家族からお金を積まれ、ナースコールがなっても見て見ぬふりをし、合法的な殺人をしていたとのうわさがあったことから始まった話しらしい。
病院の駐車場にパトカーを止め警備を続けていた警官が何かの音に気づき、近くに止まっていた赤い車へと様子を見に行く。
人はいるが返事はない。ドアを開けると大音量のクラシック音楽が鳴り響き、運転席にはこと切れた女性の姿があった。
そしてその右足は切り取られてなくなっていた・・・
松井は「もう無理・・・。限界」といって、間髪入れずに自主退院して行ってしまう。
入れ違いで病室にやってくる刑事たち。
クラシックに詳しいものはいないか?昨日の夜部屋を出た者はいないか?と問うが誰も答えようとはしなかった。
そんなことよりアリサを守ってくれと懇願する翔太朗。
守る代わりに答えてくれ。君が今回の事件の脚本家だとしたら犯人は同一犯にする?と問われ
「僕なら2人の犯人を作ります」と答える。
アリサの部屋の前では看護師たちが彼女の心配をして大騒ぎをしていた。
部屋の内側からドアが開かないように固定されているのだ。
部屋の机の上には「翔ちゃんへ」と書かれた手紙が一通。
アリサは覚悟を決めたように鏡の前に立ち、そして包帯をほどき始めた。
そして目にしたのは・・・
傷一つない己の顔。
驚き困惑するアリサ。
その時。
「まだ見ちゃダメだろぅ?」と背後から誰かの声が。
不気味な笑顔で佇む石原医師であった・・・。
◆アリサの顔の怪我は嘘だった
今週の衝撃のラストはアリサの顔の真実でしたね。
右顔以外は全くの無傷という不自然な状態だったので、大体予想はついていましたがそれでもやっぱり驚きました。
でもそうなってくると次に疑問になってくるのは
・なぜ医師たちはこんな嘘をついたのか?
・一緒に事故を起こしたはずのアリサと翔太朗の怪我の違い
ということですね。
事故当時、車を運転していたのはアリサなのでもしかしたら運転席側だけエアバックが付いており、無傷で済んだのかもしれません。
そして助手席の翔太朗だけがまともにダメージを負ってしまった。
病院に運び込まれるシーンが翔太朗の分しかなかったのはその為。
ただ事故のショックで気を失っていた為、2人とも病院に搬送されたのかな、と。
それにしても翔太朗の怪我が全身に至っていることを考えるとやはりアリサとの差がありすぎるんですよね・・・
本当に事故で負った怪我なのでしょうか?もしくは翔太朗の怪我も実は頭部の怪我のみで、手足の骨折は病院側の嘘なのかも?
この辺りは現時点ではまだ不明なので先のストーリーからまた考察していきたいと思います。
◆榎木田病院は経営難に陥っている?
アリサの顔が無傷ならば、なぜ病院側はあんな嘘をついたのだろうかと考えているうちに、3話で石原医師が病院長に「医療訴訟を起こされないように見回りですか?」と言っていたのを思い出しました。
なぜそんなセリフが突然出てきたのかと思ったのですが、実は本当に過去何度も訴訟を起こされていて、その結果病院は経営難に陥っているのでは・・・?
その為一人でも多く入院患者がほしかったのでは・・・?(利益の為)
ナースコールの都市伝説の元は看護師がナースコールを見て見ぬふりをして患者を見殺しにした事実から生まれたとの話しでした。
実際にそんなことが起こっていたのだとしたら、遺族から訴訟を起こされていてもおかしくはありません。
訴訟を起こされ、病院の経営は厳しくなり、さらに利益に走る病院経営へと向かっていき、人員も削減され手が回らなくなり、また死期の近い患者は見ないふりをするという負のループに陥っていたのでは?
そう考えてみると色々と思い当たることが出てくるんですよね。
・たびたび消える電気→電気系統に支障が出ているが修理に回す予算がない
・2話ラスト「薬多すぎないか?」→利益の為に不必要に処方を出している
・1話でナースステーションが無人だった→人員・夜勤手当の削減の為、夜勤の看護師をほとんど配置していない→ナースコールを押させないために病院がわざと都市伝説を流している?
・滝中「なんだかんだ理由をつけて入院を引き延ばされている」→利益の為に入院患者が欲しいので強引に入院期間を延長させている
これもしかして・・・ブルじゃないでしょうか?
◆アリサの怪我が偽装された理由
女性病棟はわりと空いているとのことなので、経営難の病院側としては利益の為、女性の入院患者が欲しかったのだと思います。
しかもアリサの父親は高名な経済学教授です。そのことを知った病院側がアリサは利用できると考えたのではないでしょうか?
うまく取り入ることができれば経済学教授とのパイプができ、経営指南や援助が受けられるかもしれない。その為アリサは豪華な個室で病院長自らがちょくちょく様子を見に来るVIP対応なのかなと。
だがそのためにはアリサが長期で入院する理由を作らなければいけません。
若い女性なので顔の怪我は心身ともにかなりのダメージを受けます。
しかも結婚を考えた恋人がいるならなおさらです。
怪我は時間がたてば治ってしまうので長期で入院させるには限度があります。でも精神面での治療も必要な場合はさらに長期での入院期間が必要になります。その為アリサのメンタルを病ませる為にわざとひどい状態であるという刷り込み・偽装をしたのではないでしょうか?本当は無傷なのに。
3話ラストで顔に怪我がないことを知ったはずのアリサが、4話予告ではまた包帯を巻いていました。
もしかしたらあまりに損傷のひどい自分の顔に現実を受け止めきれず、アリサの目には怪我などないと認識されている。統合失調症等の病気になってしまった等の嘘の診断が今後なされるのではないかと予想します。
(平均在院日数が一番長い病気は「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」らしいです。ネット調べ)
病院側が故意に翔太朗に合わせないようにしていたのは、アリサのメンタルが回復してしまうのを防ぐため。家族がお見舞いに来ないのも同じ理由で、病院側がアリサが今は顔を見られたくないと言っている等の嘘をついてわざと面会させないようにしているのかもしれません。
じゃあどうしてプロデューサー山之内だけは翔太朗の見舞いに来られたのかということになりますが、山之内はTV業界の人間なのでこの病院のうわさを知っていたのではないでしょうか?
今回の事件のことをしり、次のドラマのネタにちょうどいいと考え病院にお金を払って翔太朗の入院期間を長引かせるように依頼したのかも。
利害が一致しているので翔太朗と合わせても問題ないと判断されたのかもしれませんね。知らんけど。
→【追記】
公式HPでストーリー予告を見たら石原が病院長の指示で嘘をついていたとあっさり白状するみたいなので、今後アリサに統合失調症の診断がなされるという予想は早くも外れ・・・かな?(^ω^;)ショボン
◆ナースコールの言い伝えと西崎が21歳な訳
ナースコールの都市伝説の始まりは「死期の近い患者のナースコールを慌てて取らないようにしていた」ことから始まったものだという話しでした。
実はこの始まりの看護師が西崎だったのでは?
例えば2部屋同時にナースコールが押されたが当時夜勤の看護師がほとんどおらず、死期の近い方を後回しにしたら亡くなってしまった。
病院はその事実を隠蔽したが、思いがけずに遺族からは感謝され謝礼をもらってしまったことから味を占めて、その後故意にそういったことをするようになってしまったとか?
そして西崎はそれ以来病院長の言いなりになっている・・・とか?
本来はもう定年退職する年齢なのだが、病院の役に立つ人間を手放すのは惜しいということで書類上は21歳の新米看護師として再雇用した。
病院のことはよく分からないのですが、新米看護師には何か国から支援金みたいのがでるんじゃないのかな?と考えて調べてみたら「新人看護職員研修事業費補助金」という項目がでてきたので、これ目当てなのかな?と予想。
(理由としてはちょっと弱いかな?)
◆滝中の入院日の謎について
なんだかんだと理由をつけて入院期間を引き延ばされているという話しだったけど、ヘルニアではそう長い間入院させることは難しいので一度退院ののち再入院したというような手続きを病院側が勝手に行っていたのではないでしょうか?
なのですでに3か月も入院しているのにベッドに書かれていた入院日が最近の日付になっていたのは、再入院日の日付だったと予想します。
◆翔太朗を殴ったのは石原医師?
以前twitterでもつぶやいていたのですが、翔太朗を殴った人、黒っぽい服を着てたんですよね。で、安直に、殴ったのは石原先生じゃ?と思ったりしたのですが、もしかしてこれ当たってるのではないかな?と思い始めました。
翔太朗が殴られる直前ナースコールがなりました。
でもその部屋の名前はリストになく無人。
その住人(貞子風の女性)の部屋こそが家族からお金を積まれナースコールがなっても出ないように頼まれていた部屋だった・・・とか?
なのでわざと名前が入れられていなかった。
無人であるはずの部屋からナースコールがなったことと、夜間にナースコールがなっても対応できるだけの人員がいなかったことを翔太朗に見られてしまったことに気づいた石原が、咄嗟に殴ってしまったのかな、と。
そして部屋に連れ帰りベッドに寝かせておいた。
あわよくばそのまま殴られたのは夢だったくらいに思ってくれればいいなと考えていたかもしれませんね。
石原先生があの夜したことはその程度で滝中殺しは別の人なんじゃないかなと思っています。
まだ殺人に関しては全然わからないけど。
でも翔太朗と滝中の件が別々の犯行だった場合、あの夜313号室はめっちゃ人の出入りがあったということになりますね。
それなのに全く気付かなかったのかな、同室患者達?
・・・ちょっと無理あるかな?
◆松井は殺人を犯したのか?
3話で殺された購買部女性と密会後、土砂降りの中を帰ってきた松井さん。
明らかに怪しい感じがしますが怪しすぎて逆に犯人ではないかと。
松井帰宅時にもパトカーはずっとあの位置に止まっていたのに何も気づかず、その後かなりたってから音楽に気づいて見に行ったわけですから松井がいた時にはまだ音楽はなっていなかったということですよね?
殺害されたのは松井と別れた直後だったのではと予想します。
しかしどちらにせよ、ずっと目の前に停車していた車で殺人が行われていたのに全く気付かず飲み食いや居眠りしてた警察官2人組はボンクラもいいところというか現実だったら完全に処罰ものですね(--;)
秋元作品の警察は基本役立たず設定が多すぎて、今回も期待してはいけないのだなと改めて思いました。
あと今回死亡フラグも立てまくっていた松井さんですが、作中でもメッタメタに死亡フラグですよと指摘されていたのに次回殺されているのではさすがにベタすぎるので、予告に出ていた洗濯機の中の手は松井のものではないと思います。
むしろそれ以前に殺されて持ち去られた被害者の手が発見されて、サイコパス犯としてうたがわれるほうなんじゃないかな?
あ、でも切り取られたのは指だけだっけか?
じゃあやはりこの後に出る新しい遺体のもの・・・なのかな?
今回色々展開がありすぎてめちゃめちゃ長くなってしまいました・・・
ここまでお読みいただきありがとうございます。
次回はアリサと翔太朗がついに再開するみたいなので、4話がますます楽しみですね!