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ローチェストはいい。
今はもうないけれど青山ベルコモンズという商業ビルがあった。その前のキラー通り(外苑東通り)を15年ほど前を自転車で毎日のように往来していた。
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この付近はいろんなオシャレショップが「どうだ!ここは青山だぜ!」と言わんばかりにCafeや美容室や服屋などが立ち並んでいる。
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そんななかでも、「ロイズ・アンティークス 青山」という英国、北欧ヴィンテージの家具を扱うお店に通っていた。
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ヨーロッパアンティークの家具というのは知っての通りただの中古ではなくて、日本の壺のような骨董品みたいなものなので、そのとき20代の僕が手が届く代物ではない。
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店内を見渡すと観るもの全てが計算されたデザインで家具というより芸術品を眺めているようだった。
フロアに鎮座したダイニングテーブルの天板には蜜蝋ワックスが丁寧に塗られていて時間を重ねるたびに深みがある風合いになっていることが分かる
「この革張りのイージーチェアで読書して、横にあるタイルトップのネストテーブルでコーヒー飲んだら最高だな」と妄想したりね。
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そんな中でも一目惚れの家具があり「これはめちゃくちゃカッコいい!稼いだら絶対買ってやる!」とかたく誓ったローチェストがあった。
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へんに古典的すぎず、かといって、ミッドセンチュリースタイルのようなポップさでもなく、私的にほどよいアンティークさだった。
#違うけどいえばこんなかんじ ?↓
ただローチェストって使い方が難しくて、テレビ置くことが一択になりかねないですよね。だからどうしても手を出せない。
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あれから数年経って今ではIKEAとニトリに囲まれた部屋に住んでいる。
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便利で安価なモノが溢れている世の中なんで、どうしてもそちらに流れやすい。もう少し古き良きモノを扱える人間になりたいがなかなかねぇ。僕はどうやら凡人だと確信してる今日このごろですね。💦
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#日記 #エッセイ #家具 #青山キラー通り #毎日投稿