一度目の離婚③#6
一度目の離婚②の続きです。
相手は「うん」と即答されると思ってなかったのだろう、一瞬たじろいで私に背を向けた。背中が震えている。時間にしたら2,3分後くらいだろう、またこちらを向いて「じゃ、離婚届け取ってきて」と言った。
2,3分の間、背中を震わせて怒りとか苛立ちとかを収めてたのかな、と思う。
「離婚届取ってきて」と、また命令されたことにイラっとしたが、ここでも「うん」とだけしか答えなかった。
その日のうちに離婚届を取りに行った。夜には2人ですぐに書いた。
ここら辺での感情はほぼ無で、あー、親に言うのもめんどくさいし、義理の母に伝えるのも本当にめんどくさーという感じだった。
一応、私の両親と仲人である元勤務先の社長には2人で報告と謝罪に行った。義理のお母さんは統合失調症がありあまり刺激するのも良くないだろうと、私が会いに行くことは無かった。
結婚生活が8ヶ月ととても短かった為、貰っていた結納金のほとんどを返し、財産分与は無し。元々のそれぞれの貯蓄を自分のものとし、家財道具はざっくりと分け合った。
住んでいたアパートから、私が先に引っ越しをした。私の実家は住んでた所から50キロほど離れた同県別市。一旦荷物を実家に移してもらい実家には数ヶ月ほど住まわせて貰った。仕事は契約期間があるものだったので、契約期間が満了するまで50キロを通った。
本当にあっけなく一度目の結婚は終わった。
一度目の結婚については終わります。次は二度目の結婚前です。
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