第29話 夏だ！汗だ！【恒常性】!
理科メンとは？
失恋した和塚さちには、なぜか［科学現象］が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな［科学現象］にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!? 前代未聞の［科学現象］擬人化マンガ。
【理科メン第29話アフタートーク】
自由落下「それにしても……見事な落下のおかげで……スイカは綺麗に割れたね……」
さち「わー、しまった！この割れたスイカ、どうにかしないと！！」
恒常性「ハッハッハ！まるで路上でスイカ割りをしたかのような、見事な飛び散り具合だ！」
さち「はー、困ったなぁ。そういえばスイカ割りって、いつ頃から始まった遊びなんだろ？」
恒常性「諸説あるけど……三国志の時代に、諸葛亮孔明が考案したと言われているね……」
さち「へー、あの有名な！なんでだろ、戦場で兵たちのテンションを上げるため、とか？」
恒常性「いや……もともと中国では、戦争の前に敵の捕虜を生き埋めにして頭を割るという儀式があり……それをみた孔明が『頭の代わりにスイカでいいのでは？』と提案したらしく……」
さち「ヒッ……！ホラーすぎる起源！わたし、そういうの苦手なのに……！！」
恒常性「ハッハッハ！なんだ、孔明はいい奴だな！」
さち「いや、待って待って！そんな話聞きながら、飛び散ったスイカの拾い食いはじめないでよ！！」
恒常性「ハッハッハ！後片付けはこれが一番だからな！うまいうまい！！」
さち「やめて！！！満面の笑顔でスイカの赤い汁を啜らないでぇぇぇぇぇ！！！」