『ブルーロック』ブルーロックマンの謎を解明したい!
うむむむ。
『ブルーロック』は、いろいろな意味でぶっ飛んだサッカーマンガだなあ。
まず驚くのは、そのサッカー哲学。
「みんなの力で1点を取りにいく」というチームプレー精神は、このマンガでは完璧に否定される。
何より優先されるのは、「絶対にオレが点を取りたい」というストライカーのエゴイズム(自己中心主義)だ!
日本フットボール連合の新入職員・帝襟アンリは「このままでは日本サッカーは未来永劫――W杯優勝は不可能」と考え、革命的なストライカーが不可欠と主張して、最重要コーチ・絵心甚八の招聘を認めさせる。
絵心のストライカー育成方法は、恐るべきものだった。
全国から優秀な18歳以下のストライカー300名を招集し、養成施設“青い監獄”で、世間から隔離して共同生活を送らせる。
彼らに求められるのは、他の299名を蹴散らして、世界一のストライカーを目指すこと。
敗れた者は、この先一生、日本代表に入る権利を失う!
モノスゴイ人材の浪費という気がするが、「自分が点を取ることにこだわるエゴイストでなければ、真のストライカーにはなれない」というのが、絵心のサッカー哲学なのだ。
“青い監獄”では、頻繁に「選考」が行われ、通過できない者はふるい落とされていく。
その二次選考1stステージに登場したGKが、ブルーロックマンだ。
人間ではなく、世界トップクラスのGKのデータを集結させた「人工知能ホログラムGK」。
これを相手に、90分で100本のゴールを決めないと2ndステージには進めない。
そして、主人公の潔世一が1本目のシュートを放ったとき、驚きの事態が起きた。
ブルーロックマンが、そのボールをバチン!!と弾き返したのである。
世一も「!? うっそ…今の止める…!? つーか映像が物体触ったぞ…!?」と驚いていたが、そりゃあビックリするでしょう。
ホログラムとは、立体映像を映し出す光学技術。
つまり、そこにいるように見えるだけで、実際には存在しない。
なのにボールを弾き返した!
これ、いったいどーなってるのか!?
本稿ではこの問題を考察しよう。
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