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第22話 恋の予感と作用反作用
理科メンとは?
失恋した和塚さちには、なぜか[科学現象]が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな[科学現象]にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!? 前代未聞の[科学現象]擬人化マンガ。
【理科メン第22話アフタートーク】
作用反作用「せっかく作用・反作用について教えたんだから、垂直跳びの記録でも測ってみないか?」
さち「え、測定!?高校の時のスポーツテスト以来だ!なつかしー!」
作用反作用「さっき言ったように、ひざは90度に曲げ、足首を伸ばしてつま先で蹴り、両手を思い切り振り上げろよ」
さち「よーし、久々に全力出しちゃうわよ・・・走り幅跳びのさちの脚力に、科学の力がプラスされ・・・ホッ!!!」
作用反作用「・・・」
さち「どう?どう?けっこう会心のジャンプだったと思うんだけど!?」
作用反作用「に、28cmだな・・・」
さち「すごーい!大幅に記録更新してる!これぞ科学の勝利ってやつね!!」
作用反作用「そ、そうか、よかったな・・・」
さち「はっ、もしかして学生時代に封印されていた私の運動能力が、科学によって解放されるときがきたとか・・・!?」
作用反作用「(おかしい・・・小学5年生でも平均で30cmは超えてるはずだが・・・)」
さち「あっ、でも膝に今ちょっと痛みが・・・そうか、まだこの運動能力にフィジカルが追いついてないのね・・・!?」
作用反作用「(おかしい・・・走り幅跳びのさちの脚力、おかしいだろ・・・)」