第13話 表面張力がなくなると?
【理科メン第13話アフタートーク】
さち「はー、会議、無事終わってよかったー。危なかったー」
表面張力「ふふふ。クライアントも担当者も『表面的』なことしか言わない、とてもいいミーティングだったね」
さち「当たり前でしょ!社会人の会議なんて、いかに表面的なことを言い合うかの勝負なんだから・・・って、あなたまだいたの?」
表面張力「僕は『表面的』な現象を見るのが大好きだからね。どこにでもいるさ、ベイベー」
さち「くっ・・・もはや科学現象というより、ただの野次馬根性のすごいやつ・・・!?」
表面張力「人間同士の関係というのは実に表面的で面白いよね。ほら、キミとさっきの子の友情だって、結局はそうかもしれないだろう?」
さち「あっ!ひどい!わたしとカンナちゃんの深い友情に、なんてこと言うのよ!!」
表面張力「ふふふ。なにか表面的な関係じゃないって言える根拠でもあるのかい?」
さち「あるわよー!まずカンナちゃん、私が絶対遅刻できない日は、いっつもモーニングコールしてくれるのよ!」
表面張力「ほ、ほう・・・」
さち「しかもカンナちゃん、私の大事な会議のときは、自分の担当じゃなくても一緒に準備のチェックしてくれるのよ!」
表面張力「お、おう・・・」
さち「さらにカンナちゃん、来客用のお菓子とか買うとき、私のおやつの分も余分に買ってきてくれるもん!」
表面張力「えーっと・・・カンナちゃんは、キミのお母さんか何かなのかな・・・?」
理科メンとは?
失恋した和塚さちには、なぜか[科学現象]が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな[科学現象]にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!? 前代未聞の[科学現象]擬人化マンガ。
STAFF
原 作/空想科学研究所+コルクラボ
科学監修/柳田理科雄
漫 画/しいたけ元帥