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第12話【恒常性】が朝から困る!
理科メンとは?
失恋した和塚さちには、なぜか[科学現象]が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな[科学現象]にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!? 前代未聞の[科学現象]擬人化マンガ。
【理科メン第12話アフタートーク】
さち「それにしてもあの人、宙を舞うパンをキャッチできるなんて、すごい運動能力ね」
恒常性「はっはっはっ!何を言ってるんだ、さち君。キミの運動能力もなかなかだったぞ!」
さち「え、なんかわたし、凄いことしてたっけ?」
恒常性「まず、パンを咥えたままでも走ることができる肺活量!呼吸が極めて難しくなるにも関わらず、大したものだ!」
さち「いや、今日遅刻するとね、ほんと呼吸が止まっちゃうレベルでヤバいことになってたのよ・・・」
恒常性「次に、硬いパンを加えたまま離さない顎の力!これもトップレベルのアスリートには不可欠だ!」
さち「だってタカギベーカリーのパンだよ?すっごい並ぶんだよ?さすがに落とせないでしょー」
恒常性「最後に、純粋な走力だ!家を出てからあの青年にぶつかるまでのタイムを測ってみたんだが、見たまえこの記録を!」
さち「うーん?この記録だけみても、速いのか遅いのか・・・」
恒常性「ちなみにこっちの一覧は、先日のオリンピックのトラック競技のタイムだ」
さち「・・・!? え、なにこれ、わたし、こんな速いタイムで走ってたの・・・!?」
恒常性「うむ!自分自身の能力がわかったようだな!どうだ、今から一緒にパリを目指さないか!?」
さち「パ、パン食い競争ならいけるかも・・・!?」