第30話 理科メン、役に立つ!?
理科メンとは?
失恋した和塚さちには、なぜか[科学現象]が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな[科学現象]にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!? 前代未聞の[科学現象]擬人化マンガ。
【理科メン第30話アフタートーク】
自由落下「さちくん……キミ、気づいてるかい……?」
さち「え、なに?」
自由落下「キミはこの店で……誰も人間と会話をしていない……」
さち「は?え?うそ……!?」
自由落下「花屋に来て……独り言をひたすらつぶやき……花も買わず帰っていく客……それが、キミだ……」
さち「いやぁぁぁ!こわいこわいこわい!!!」
自由落下「花屋だけならともかく……近所のお客さんにも見られているから……また新しい異名がつくだろうね……」
さち「高校時代の『走り幅跳びのさち』に次ぐ、新たな異名が私に……!?」
屈折「最近は、『花殺しのさち』って異名もあるよね!」
さち「うるさい!そんなものない!」
自由落下「花屋でずっと独り言をつぶやいているキミにつくであろう異名、恐らくそれは……」
さち「それは……!?」
自由落下「『花語りのさち』……」
さち「(思ったより、マトモだったな……)」