第33話 最終回 いつもそばにいるよ
理科メンとは?
失恋した和塚さちには、なぜか[科学現象]が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな[科学現象]にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!? 前代未聞の[科学現象]擬人化マンガ。
【理科メン最終話アフタートーク】
自由落下:(拍手をしながら)「おめでとう……第1話で崖から自由落下していたキミに、こんなハッピーエンドが訪れるとは……」
摩擦:「まったくだぜ!摩擦しながら滑り落ちてた奴とは思えないハッピーエンドだな!」
さち:「ハハハ、あ、ありがとう・・・そうね、わたしよく考えたら、第1話で死ぬところだったもんね・・・」
自由落下:「ふふふ……そんなキミがこうやって恋に『落ちて』終わりというのは……実に美しいラストだよ……」
さち:「いやー、そう言われると照れちゃうけど、やっぱり理科メンたちのおかげなんだと素直に思うよ。みんな、ほんとににありがとう!またいつか会おうね!」
摩擦:「いや、待て待て、勝手にしばらく会わない前提で話してんじゃねーよ!」
自由落下:「そうだよ……またすぐに、僕たちと会えるようになるさ……」
さち:(少し涙ぐみながら)「あ、ありがとう・・・!そうだよね、あなたたちは科学現象だから、いつだってそばにいるもんね・・・!」
自由落下:「いや……そうじゃなくて……また近いうちにフラれて、すぐに崖から自由落下するだろうから……」
摩擦:「おぅおぅ!次はもっと、うまく滑落速度を軽減できるように落ちろよ!」
さち:「まった、なんで私すぐフラれる前提になってるの!?おかしくない!?!?」
自由落下:「僕たち科学現象は、いつだって孤独なきみのそばにいるから……」
さち:「いやいや、絶対おかしい!科学現象に、孤独もなにも関係ないよね!?そういうこと学んでいくマンガだったよね、これ!?!?」
~理科メン・完~